世界一周の記録

2006年8月から2008年9月まで2年1ヶ月の世界一周放浪の旅をしていました。その旅の記録です。

メキシコシティ その二

2007年09月11日 06時22分18秒 | 南北アメリカ


あっという間にメキシコシティ滞在が1週間になってしまいました。毎日なんかしらの観光をしているのにも関わらず、まだまだ見所は尽きません。街歩きだけでもかなり魅力があります。東京にもひけをとらない大都会エリア、スペインやイタリアのような欧州風なエリア、屋台や露天が所狭しと並ぶいかがわしい雰囲気漂う南米風エリアと、多彩な顔を持っています。


またまたサッカー観戦しました。テレビでも一回も見たことがないメキシコリーグ。代表はかなり強いメキシコサッカーなので、リーグ戦もかなり期待できそうです。しかも、宿の長期滞在者の人でサッカーに詳しい人が言うには、その日の試合はメキシコリーグの中でも屈指の好カードだそうです。
それは、地元のクルス・アスールとパチューカの試合。パチューカは、なんと今年のトヨタカップに北中米代表として出場予定。過去日本人の福田健二が所属していたそう。
キックオフ時間ギリギリに試合会場に到着したのですが、ダフ屋から簡単にチケットが買えました。それもたった500円。安い。正規料金はいったいいくらなんだろう。会場入りすると試合はもう始まっていました。客は6割くらいの入り。好カードの割には空いています。まだ開幕直後だからでしょうか。客層は小さい子供から年季の入ったおっちゃんサポーターまで様々でした。座席は地元クルス・アスルの応援側。やっぱりサッカー観戦はホーム側を大勢で一緒に応援した方が楽しいですよね。通路でビールを買っている間に地元クルス・アスルが先制してしまいました。ゴールシーンを見逃した。。その上、ビールを持って自分の席を探している時にチームの大きな旗を持って通路を走る応援団のメキシコ人に激突されてビールを思いっきり自分と他の客にこぼしてしまいました。そのこぼされた客はゴールで嬉しいからなのか、ビールかかっても全然オッケーという感じ。熱い。そしておおらか。座席が見つけられなかった僕に、クルス・アスルのサポーターのおっちゃんが「ここに座れよ」という感じで、隣の席に招いてくれました。「クルス・アスルの応援か?」と聞かれたので、「もちろん!クルス・アスル最高です!」と心にも無いことを答えておきました。でも、試合中は真剣に心からクルス・アスルの応援をしました。なぜなら、周りはクルス・アスルのサポーターばっかりなので、勝つと楽しいだろうし、負けると彼らの機嫌が悪くなってつまらなさそうなので。その隣の席のおっちゃんとは言葉が通じないながらも、ジェスチャーや叫びや顔の表情やらでコミュニケーションを図りながら、共に熱く観戦できました。


チーム力はアウェイのパチューカが一枚も二枚も上でした。パチューカはヨーロッパのトップチームのような組織的で技術的にも高いサッカーをしてゲームを支配。クルス・アスルも前線の個人技で何度かチャンスは作るものの、同点、逆転は時間の問題という感じでした。予想通り、前半に同点に追いつかれ、その後もクルス・アスルは必死に耐えるものの結局は試合終了間際に逆転ゴールを許してしまいました。静まり返る会場。でも、試合が終了すればみんなにこやかに家路に着いていました。応援団はいつまでも残って歌を歌ってたけど。。。印象に残った選手はパチューカの7番のアタッカーです。ドリブルが上手くてキープ力がありました。しかし、名前はわかりません。彼ならいつかヨーロッパでも活躍できそうでした。

翌日、ソチミルコと言われる世界遺産の水路に行ってきました。なんとアステカ時代から使われている水路なんだそうです。しかし、そんな事実は僕は着いてから知りました。その日の僕には、そんなことは関係ありません。目的は、ずばり”宴会”です。宿の日本人達9人でボートを一艘4時間あまり借り切って、”屋形船での宴会ツアー”なのです!旅に出てから1年1ヶ月、待ちに待った初めての宴会です。期待通り、いやそれ以上の、それはもう大盛り上がりの大興奮でした。酔っ払い過ぎて記憶はあまり残っていないけど。。。

隣の船のマリアッチ演奏を無料で聴く。僕らにはマリアッチを雇う金なんかないので。


別の船に乗っているメキシコ人グループに乱入!この頃には、もう何でもありでした。宴会最高!


雨季のシティ恒例の夕立にあってしまいました。この辺りの記憶はほとんど残っていないです。雨なんか降ってたっけ。。。


帰りにそこらの公園でサッカーしていた地元の子供達に乱入して、日本人対メキシコ人のサッカー対決もありました。このサッカーが決定的に酔いをまわしましたね。サッカーしながら、なんかしょっちゅう足がもつれてました。こけてお尻が痛いです。
写真は、試合後に子供達のお父さんと。


それにしても、あれだけ酔っ払いながら、何のトラブルも無く(物を無くしたり、スリにあったりすることなく)宿に無事帰れたことが、不思議でなりません。神様ありがとうございます。

楽しい楽しいメキシコシティライフなんですが、この後キューバが待っているのでそろそろ重い腰を上げなくては。。。