麗江(リージャン)からバスで数時間山の中を走って香格里拉(シャングリラ)へやって来ました。それにしてもシャングリラ(理想郷)とは凄い名前ですね。全く中国の地名とは思えないです。案の定、ついこの前までは中甸(ジョンディエン)といういたって中国的な名前だったらしいのです。それが、最近になって地方政府が「ここは”シャングリラ(理想郷)”である!」と突然宣言して町の名前を改名したのだそうです。なんと強引な。ちなみにシャングリラの語源はイギリス人の小説が元らしく、そこでは仏教の理想郷という意味で使われていたのだそうです。そして、ここ香格里拉は、実際に雲南省の中のチベット族自治州の町で、住民の大部分はチベット仏教徒です。なので、地方政府はあながち嘘を言っているわけでは無さそうなのですが、僕が滞在していた時はずっと雨か曇だったので、シャングリラという名前からイメージする美しい風景とは出会うことはできませんでした。残念ながら。ただ、チベット仏教の僧侶達は相変わらずフレンドリーで親切で独特の雰囲気を持っていて、滞在はとても楽しかったです。
シャングリラを代表するチベット仏教寺のスンツェリン・ゴンパ(松賛林寺)
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なんと観光客は入場料を払わないと入れないというとてもツーリスティックな場所でした。中国人の団体観光客が大挙してやってきていたりもしてました。「お布施を払えば幸せになること請け合い!」みたいな張り紙と賽銭箱がいたるところに設置してあったりもしていました。でも、寺の内部では僧侶が生活をしていたり修行をしていたりするのが見れるし、僧侶のみなさんは僕が日本人だとわかると「君は良い人だ」とチベット語で何度も言ってくれたり、果てには頭をなでてくれたりと大そうな歓迎ぶりをしてくれたりしました。
寺の周囲を取り囲んでいる僧侶の住居
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門のところで待ち構えているチベットの女性達。
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写真を撮ると激しくチップ要求をしてきました。ここはエジプトか?と一瞬思います。
道でみかけたチベット人の子供
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傘で遊んでいるところを「かわいいなあ」と思って写真を撮ると、まさかのチップ要求をしてきました。断ると僕のカメラのひもをつかんで引きちぎり、泣きながら「お金ちょうだい~」と叫び出しました。周りの観光客がじろじろと見てくるし、仕方なく1元(16円)を払いました。この写真はなかなかお金を渡さない僕に傘で襲い掛かっているところです。チベット人のたくましさは、子供の頃からすさまじいものがあります・・・。
マツタケバーベキュー
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香格里拉は松茸の名産地らしく、屋台で松茸を食べました。唐辛子と山椒がかかりすぎていて松茸の風味は無くなっていました。
香格里拉の旧市街にある巨大マニ車
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マニ車というのは、チベット仏教に伝わる便利宗教グッズで、わっかの中にお経が書き込まれていてそれを一回まわすと一回読経した事と同じ効果が得られるのだそうです。瀘沽湖の道端で会ったおばちゃんグループも小さいマニ車をそれぞれ手に持って、それを廻しながらのんびりとぽくぽくと歩いていました。この写真はそのマニ車の超巨大バージョンです。高さ10mくらいはありそうです。下のほうに人が持って廻すための手すりがついていたので、実際に廻すことができそうなのですが、一人でひっぱってもうんともすんともいいませんでした。あきらめて立ち去ろうとした時、ちょうどチベット人の老夫婦がやってきて「一緒に廻しましょう」という感じで誘われたので「たった三人でまわるのかなあ」とやってみると、これが簡単に周りました。チベット人老夫婦おそるべしです。これが信仰の力なのでしょうか・・・。後で別のチベット人に聞いたところによると、普通は6人がかりでまわすのだそうです。
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軽々とまわす老夫婦(だんな)
シャングリラの古城(旧市街)
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その多くがチベット式の建物で、タルチョ(色とりどりの旗)もたくさんはためいていて、チベット風情満点でした。
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ライトアップされた巨大マニ車
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夕食を食べたレストランで英語を話せるチベット人がいたのでチベット名物のバター茶を飲みながら話を伺うと、チベット人がなぜガタイが良くて強そうなのかというと、毎日バター茶という高カロリーの飲み物を飲んでいるからだと言っていました。バター茶があるから標高が高い厳しい環境の中を生きていけるのだそうです。ちなみにバター茶というのは、その名のとおりお茶にバターを溶かした飲み物です。寒いところで飲むと暖まります。
さて、シャングリラの後は、稲城(ダオチェン)や理糖(リタン)というチベット文化圏を通って成都へ行く予定だったのですが、噂どおりそちら方面のバスのチケットを売ってくれなかったので(オリンピック期間中はチベット関連の地域への外国人旅行者を禁止しているらしい)、仕方なく麗江に戻ってそこから成都を目指すことになりました。写真は、その麗江のバス停で見た女性です。
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すごい帽子です。成都については次回のブログで書きたいと思います。
上記のようにオリンピック期間中はチベットには行くことは相当厳しいし不可能に近いと思っていたら、上海で会った日本人の旅人が、なんとオリンピック期間中にパーミット無しで普通に電車でラサと上海を往復して帰ってきていました。びっくりです。電車内で何度もパスポートチェックあったらしいのですが、無事ラサに着いたそうです。中国政府も甘いのか厳しいのかよくわからないですね。
<近況>今、上海なのですが、たまげるくらい大都会です。本当にびっくりするくらい大都会なのです。
シャングリラを代表するチベット仏教寺のスンツェリン・ゴンパ(松賛林寺)
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なんと観光客は入場料を払わないと入れないというとてもツーリスティックな場所でした。中国人の団体観光客が大挙してやってきていたりもしてました。「お布施を払えば幸せになること請け合い!」みたいな張り紙と賽銭箱がいたるところに設置してあったりもしていました。でも、寺の内部では僧侶が生活をしていたり修行をしていたりするのが見れるし、僧侶のみなさんは僕が日本人だとわかると「君は良い人だ」とチベット語で何度も言ってくれたり、果てには頭をなでてくれたりと大そうな歓迎ぶりをしてくれたりしました。
寺の周囲を取り囲んでいる僧侶の住居
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門のところで待ち構えているチベットの女性達。
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写真を撮ると激しくチップ要求をしてきました。ここはエジプトか?と一瞬思います。
道でみかけたチベット人の子供
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傘で遊んでいるところを「かわいいなあ」と思って写真を撮ると、まさかのチップ要求をしてきました。断ると僕のカメラのひもをつかんで引きちぎり、泣きながら「お金ちょうだい~」と叫び出しました。周りの観光客がじろじろと見てくるし、仕方なく1元(16円)を払いました。この写真はなかなかお金を渡さない僕に傘で襲い掛かっているところです。チベット人のたくましさは、子供の頃からすさまじいものがあります・・・。
マツタケバーベキュー
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香格里拉は松茸の名産地らしく、屋台で松茸を食べました。唐辛子と山椒がかかりすぎていて松茸の風味は無くなっていました。
香格里拉の旧市街にある巨大マニ車
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マニ車というのは、チベット仏教に伝わる便利宗教グッズで、わっかの中にお経が書き込まれていてそれを一回まわすと一回読経した事と同じ効果が得られるのだそうです。瀘沽湖の道端で会ったおばちゃんグループも小さいマニ車をそれぞれ手に持って、それを廻しながらのんびりとぽくぽくと歩いていました。この写真はそのマニ車の超巨大バージョンです。高さ10mくらいはありそうです。下のほうに人が持って廻すための手すりがついていたので、実際に廻すことができそうなのですが、一人でひっぱってもうんともすんともいいませんでした。あきらめて立ち去ろうとした時、ちょうどチベット人の老夫婦がやってきて「一緒に廻しましょう」という感じで誘われたので「たった三人でまわるのかなあ」とやってみると、これが簡単に周りました。チベット人老夫婦おそるべしです。これが信仰の力なのでしょうか・・・。後で別のチベット人に聞いたところによると、普通は6人がかりでまわすのだそうです。
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軽々とまわす老夫婦(だんな)
シャングリラの古城(旧市街)
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その多くがチベット式の建物で、タルチョ(色とりどりの旗)もたくさんはためいていて、チベット風情満点でした。
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ライトアップされた巨大マニ車
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夕食を食べたレストランで英語を話せるチベット人がいたのでチベット名物のバター茶を飲みながら話を伺うと、チベット人がなぜガタイが良くて強そうなのかというと、毎日バター茶という高カロリーの飲み物を飲んでいるからだと言っていました。バター茶があるから標高が高い厳しい環境の中を生きていけるのだそうです。ちなみにバター茶というのは、その名のとおりお茶にバターを溶かした飲み物です。寒いところで飲むと暖まります。
さて、シャングリラの後は、稲城(ダオチェン)や理糖(リタン)というチベット文化圏を通って成都へ行く予定だったのですが、噂どおりそちら方面のバスのチケットを売ってくれなかったので(オリンピック期間中はチベット関連の地域への外国人旅行者を禁止しているらしい)、仕方なく麗江に戻ってそこから成都を目指すことになりました。写真は、その麗江のバス停で見た女性です。
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すごい帽子です。成都については次回のブログで書きたいと思います。
上記のようにオリンピック期間中はチベットには行くことは相当厳しいし不可能に近いと思っていたら、上海で会った日本人の旅人が、なんとオリンピック期間中にパーミット無しで普通に電車でラサと上海を往復して帰ってきていました。びっくりです。電車内で何度もパスポートチェックあったらしいのですが、無事ラサに着いたそうです。中国政府も甘いのか厳しいのかよくわからないですね。
<近況>今、上海なのですが、たまげるくらい大都会です。本当にびっくりするくらい大都会なのです。