
10月くらいの土曜日の夕方で、雲が少なければ、どこから湧いてくるんだ?というほどの人々が集まってくる宍道湖、袖師ケ浦あたりですが、こんな空模様ですから本当に人は少ない。
ぐるっと周囲を見渡すと、国道の後ろはマンション、その隣が松江警察署。この辺りで住まいしている人、仕事をしている人はいいよなぁ。「あら、今日の夕日は×。また明日。」なんて、毎日期待できますものね。遠くから来た者には、どうせ駄目だろうなと思っても、万が一を期待してしがみついていなきゃならない。たぶん、湖岸にしがみついているのは、そんな人たちばかりだと思います。宍道湖のクルーズ船も出港しましたが、水面を走る船にも、もうひとつ元気が見られません。みんなが、あきらめかけたその時。
太陽が沈むという頃になって、西の水平線近くの雲に切れ目ができました。ほんの短い間ですが、太陽が姿を見せた!
沈んだあとは、一面のどんよりがややオレンジ色に染まり、ベターとも言い難いですが、思っていたよりずっといい色になったと思います。思うようにはことが運ばないのが人生。よく知っているつもりです。そして、そして華やかな景色になるのは、太陽が沈むときと沈んだ後、上空の雲を染めるときですが、その染まった雲も色をなくして、静かに暗闇が広がっていくのも、人生を教えられているような気になります。
私はそこそこの年齢ですから、そんなふうに受け止めますが、あのカップルはこの景色をどう見るのでしょうか。
クルマに戻って、しばらく松江市内をあてもなくドライブ。松江市街中心部は夕方の渋滞です。それから晩御飯を食べて、スーパーに寄って買い物をした後で、「弁慶の里道の駅本庄」に向かいます。
この道の駅は以前にも立ち寄ったことがあります。嘘か本当か、この辺りで武蔵坊弁慶が生まれたというのです。この道の駅の西、数百メートルのところには弁慶島という島があります。24時間営業のコンビニが併設されている道の駅。21時前、到着した時点でクルマは10台ほど停まっています。クルマのナンバーは鳥取、広島、つくば、足立など。大分ナンバーのキャブコンキャンパーも一台いました。中にはすでにクルマ寝に入っているのもあるようです。南側は中海。江島大橋の明かりも見えます。この橋は歩道の照明用に黄色の電灯がついているのでわかりやすい。
ここで睡眠薬を少しだけ飲んで、おやすみなさい。
(つづく)
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