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秋田県大仙市の秋田清酒がつくる日本酒。
自分のための飲んだお酒の記録です。客観的に伝える力量はないので、アテにしないでくださいね。
まだまだ夏の暑さの中ですから、四合瓶に詰め替えて冷蔵庫で冷やして2日。飲んでみました。なんとも不思議な味わい。軽い。仙人はカスミを食べて生きているとう子供の頃聞いた話題を思い出しました。カスミのように軽くて(カスミを食べたことはないけれど)、しかし軽いと言っても吟醸酒のような軽さとは違う。華やかさもありません。誤解を恐れずにいうと、頼りない。なんとも形容のしがたい飲み口でした。瓶(一升瓶)のラベルを確認すると、冷やして~ぬる間までがお薦めの飲み方だと書かれている。オンザロックと熱燗はお薦めに入っていません。しかし、冷やしての温度が7℃から13℃と書かれているので、少し冷えすぎなのかもしれません。
そこで翌日、常温で飲んでみました。まったく違う飲み口になっています。きりっとした辛口の中にふくよかさが感じられます。
醸造所のサイトを見ると、秋田清酒の関連会社に刈穂酒造と出羽鶴酒造があって、刈穂を実際に作っているのは刈穂酒造のようです。醸造は刈穂酒造と出羽鶴酒造。その酒を貯蔵したり瓶詰したり、そして販売するのが秋田清酒らしい。
刈穂なんて、私には「秋の田の刈穂の庵のとまをあらみわが衣手は露にぬれつつ」の百人一首の最初の歌くらいしか連想できません。刈穂酒造のサイトによれば、この天智天皇の歌からネーミングしたとのこと。なるほど、「秋の田の…」は秋田ですからね。「秋田の刈穂」うまくできている。
(2021年の9月に書いた原稿です)
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