ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

レコードを買いました

2018-12-24 19:22:24 | 聞いた音楽

 これも古い話です。9月にレコードを買いました。そう、LPレコードです。

 みなさんそうだろうと思いますが、Web時代になって毎日ほどやっていることが、「検索」。お気に入りやbookmarkというものはあまり使わなくなって、検索して目的の情報にたどり着きます。語句になるものは何でも検索できることが可能ですから、自分の名前や古い友人の名前を入れてみたりもします。その他気になる言葉を入れて浮かび上がってくる情報を楽しんでいます。
 8月の終わりだったかに、あるレコードのタイトルを入れてみたら、引っかかったのです。「ハープムード 日本のメロディ」というレコードです。これは中学校のとき、同級生のUさんに借りたレコードです。当時、私のお気に入りだったようで、大学生になってからもう一度借りた覚えがあります。

 もちろん、40年以上前に発売されたレコードが今も発売されているわけではありません。ヤフーオークションでの出品でした。出品者が設定した価格が|100円。オークションというものにこれまで触れたことがなかったのですが、この機会を逃すと2度と邂逅しないでしょう。それに、ちょうどヤフーから期間限定ポイントを500くれると話があったので、500円までなら自己負担なしということになります。結局、締め切りまでに誰も手を上げなかったらしく、私は懐かしいレコードを自己負担なしで手に入れることになりました。が、送料はこちらもちだということで、郵便局に払った金額は830円。

 中学一年生のときだったと思うのですが、Uさんは昼休みの校内放送のために自宅からそのレコード、「ハープムード 日本のメロディ」を持ってきていたのでした。お弁当を食べながら、私はその音楽が気に入ったらしい。やはり変な中学生だったのだろうと思いますが、当時の私はたぶん、学校で習う音楽とテレビから流れてくる音楽に明確な線引きをしていたように思います。テレビから流れてくる音楽(=流行り歌)が悪いとかレベルが低いとかいうつもりではなかったと思います。ちょうどこのころ、私が生まれて初めて買ったレコードが、「てんとう虫のサンバ」だったと記憶していますから。一方で「ミュージックエコー」(当時、「学研」のレコード付月刊誌がありました)の読者でした。カラヤンや小澤征爾やマリア・カラス、朝比奈隆という名前もこの雑誌で出会いました。たぶんその変な中学生は、テレビから流れてくる音楽も楽しいけれど、学校で習う音楽も忘れてしまってはいけないという気持ちを持っていたのだろうと思います。そんなわけで、「ハープムード 日本のメロディ」も気に入ったのだろうと思います。

 レコードジャケット(懐かしい言葉!)の油絵風の水車小屋の絵もまた好きでした。届けられたレコードを眺めてうっとり。懐かしいなぁ。1973年発売のレコードでした。それにもともとの発売時は1500円で販売されたレコードでしたが、私が今回手にしたレコードには帯に1800円のシールが貼ってあり、価格改訂されていたことがわかります。一気に2割の値上げというわけです。当時は給料もどんどん上がったのでしょうが、物価も天に昇るごとくだったのでしょうね。

 レコードを聴くためにはプレーヤーが必要ですが、そんなもん、マニアならともかく我が家にはありません。830円で手に入れたレコードを聴くためには、それよりずっと高額のレコードプレーヤーを手に入れなければ。まず、会社で音楽好きな人を捕まえて、「レコードプレーヤー持ってる?」と聞いて回りましたが、うれしい回答には出会えませんでした。
 そこで、Amazonの扉をたたいてみました。結構種類はたくさんありました。数千円から1万円台。このクラスはスピーカー内臓だったり、音楽ファイルをUSBで取り出せたりできる、簡便さと価格が魅力的なゾーンのようです。もう少し本格的なオーディオ機器としてのプレーヤーを望むなら、4,5万円くらいからというところでしょうか。いくら懐かしいレコードに遭遇したからといっても、そのために福澤様を何名も手放す勇気もあるはずはなく、一万円少しのを購入したのでした。


 音は価格相応です。過度の期待をしてはいけませんし、音楽として聴けないほどの音でもない。そしてスクラッチノイズが懐かしい。USBメモリを差し込むとmp-3ファイルが記録されますし、プレーヤー付属のスピーカーから音も流れますので、さしあたり電源だけ確保すれば、音の取り出しができます。もちろん、ピンジャックで音声を取り出しステレオ装置で聴くこともできます。


 取り出したファイルをPCに取り込んで曲ごとにファイルを分けていく。また、それぞれの曲が始まる前の音量を落としておく。どうしてもモーターの音を拾ってしまいますからね。こうすると、CDから取り込んだファイルと同じように扱えます。クルマの中でもスマホからでもご機嫌に聞けます。
 それにしても、実演奏時間と同じ時間をかけて再生(そして録音)するって、昔はこんなことを当たり前にやっていたのですね。なんと優雅な時間の使い方。私のPCではCDのダビングに24倍とか40倍とかの速度で取り込んでしまいます。早くてラクチンではありますが、味気ないですねぇ。
 CDの登場で、レコードプレーヤーは何十年も前に捨ててしまいましたが、レコードは在庫があります。また、優雅に!音楽ファイル化しましょう。

 さて。試しに今、検索サイトで同じワードを入れてみました。目的のレコードは浮かび上がってきません。たまたま、このレコードのことを思い出したタイミングがラッキーだったということでしょう。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 14年ぶりにオープンしたスキ... | トップ | 1002番目の記事 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

聞いた音楽」カテゴリの最新記事