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ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

青春18きっぷ 2014夏 3日目(2) 岡山-高松

2014-09-17 08:34:32 | PiTaPaより遠くへ

 岡山駅に到着。高架駅になった姫路駅と違い、地上駅はなんとなく昭和の香りがして、懐かしい。27年前からあまり変わっていないのではないかと思われます。何本もホームがある中で目を引くのは、四国へ向かう特急"南風"のアンパンマンのイラストです。子どもにも、大人にも人気です。


 マリンライナーは高松からやってきて5分のインターバルで出発します。私と同じ電車で岡山に降りた人の何割かは四国に向かうようで、やはりマリンライナーでも立ちんぼうを覚悟しなければなりません。岡山駅を出たマリンライナーは気だるく走ります。130km運転ができる車両なのに茶屋町までは単線。ローカル線みたいに駅で待ったりしながら走ります。少しずつ建物の密度が低くなって、田んぼが広がってきます。このあたり昔は藺草を作っていたところだったと思っているのですが、それも幼稚園の頃の知識なので、定かではありません。茶屋町からは複線、高架になって快走します。

 車内で立っていると、窓の外の景色を眺めるか車内の乗客を観察するくらいしかできることがありません。海外の航空会社の吊広告がありました。China Airlinesと春秋航空。どちらも高松から搭乗する航路の案内です。高松から上海や台北へ行けるんですね。地方空港にも国際路線があることを知らないわけではありませんでしたが、高松が台湾や中国への玄関のひとつとは意外でした。


 昔、下津井電鉄が走っていた児島を過ぎたら備讃瀬戸大橋。いくつかの島をまたぎながら10kmほど走って四国ですから、海の上の時間が結構あります。カマダ醤油の坂出を過ぎて、岡山から約1時間で高松到着。

 とりあえず、うどんを食べなきゃ。駅近くの味庄というお店に入ってみます。決して小奇麗とか洒落たとかいうお店ではありません。「初心者なんです」というと店主らしいおじいさんが"作法"を教えてくれました。出汁は自分でレバーを押してかける。大で270円、それに野菜の天ぷら90円。窓の外に向かって座ったら正面に高松駅のホームが見えます。窓が開けてあって入ってくる風が涼しい。海風ですね。他のお客を観察すると、サラリーマンが何組か昼食に訪れている様子。うどんにおにぎりという組み合わせをしています。うどんの出汁は、昆布がたっぷり使ってあって優しい味。姫路駅のえきそばのパンチある味とはまた違うおいしさがあります。ごちそうさま。
 では、27年ぶりの玉藻公園へ。公園の手前には、ことでん(高松琴平電鉄)の高松築港駅がありました。築港駅は改札口への入り方があの頃と違うような気がしますが、よくは思い出せません。そうそう27年前には、ここから電車に乗って屋島へ行きました。その頃は屋島にはケーブルカーがありましたが今はもう廃止されているそうです。


 玉藻公園に200円を払って入りました。さて、当時も入園料が必要だったかどうか思い出せませんし、公園内の風景にまったくといっていいほど記憶がありません。お堀には、マダイやクロダイが泳いでいます。海水を引いてあるのです。きれいに整備されているのも、27年前のイメージとは違うような気がします。お堀を見ていてひとつ思い出したことがあります。高松は日本泳法、水任流の発祥の地です。武術のひとつですから、このお堀でも訓練をしたり、殿様の前で披露したのではないでしょうか。


 城舟体験といって和船に乗せてもらえる優雅なサービスもありました。が、27年前の風景が思い出せない。神社のような建物があって、そこから海を見下ろすように写真を撮ったはずなのですが、それがどこかわかりません。


 首を傾げたままぐるぐると園内を回って、月見櫓に登ってみました。ここは気持ちがいい。まず眺めがいい。フェリー桟橋が目の前に見えて沖を進む船もよく見えます。ひっきりなしにフェリーが行き来するのも楽しい。東には屋島も見えます。それに、海から入ってくる風が心地いい。表を歩くと汗が吹き出てきますが、こうして日陰で風に吹かれているととても涼しい。


 フェリー乗り場を歩いて、かつて宇高連絡船はこのあたりに着いたはずだと見当をつけてみました。このあたりも駅改札口周辺同様にまったく様変わりしていて、かつての雰囲気はないように思います。小奇麗になって明るくなったようにも思われます。高松港旅客ターミナルビルの待合室を通って駅に戻りました。待合室には喫茶コーナーがあるのですが、コーヒーも飲ませればうどんも提供する。さすがうどん県です。
 帰宅して調べてみたら、海を見下ろすような神社のようなものは、かつて天守台にあった玉藻廟と呼ばれるものであったことがわかりました。石垣の解体修理のために、2006年に玉藻廟は解体されたのだそうです。もともと石垣の上には天守閣があったわけで、復元される計画があるとのこと。天守閣ができたら見栄えがさらによくなることでしょう。

 ~覚えておきたいこと~
 岡山から高松へ向かうマリンライナーも座れない覚悟が必要です。マリンライナーには普通列車ながら指定席の設定があります。18きっぷでも指定席券だけ買えば、その席に乗れるらしい。もっとも、海の上で景色を眺めるためには、立っていて自由に動けるほうがいいかも知れません。

(つづく)


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