ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

青春18きっぷ 2014夏 3日目(3) 高松-大阪

2014-09-18 07:48:07 | PiTaPaより遠くへ

 高松での時間はとても楽しいものでした。玉藻公園にももっと滞在したかったし、フェリーの発着をずっと眺めていたかった。でもそろそろ、帰路の心配をしなければなりません。


 帰りのマリンライナーは岡山駅出発の場合と違い、早い目にホームに入れば座れます。岡山から高松に到着したマリンライナーは折り返しのために30分以上ホームで停車しています。岡山駅が5分のインターバルで折り返すせわしなさと対象的です(すべてのマリンライナーがそうかは保証しません)。だから、高松駅では乗客も徐々に増えてくる。早い目にホームに入り、先頭車両に座り込みました。


 残念なことに、この列車が出発するかしないかので私は意識を無くしてしまいました。鉄橋を通過する音で意識が戻る、海にさしかかったところでした。通路の向こう側、私と同じくらいの世代の夫婦らしきお二人もよく眠っている様子。ちょうど「人」の字のように、頭を寄せ合って目をつむっています。彼らも楽しい思い出の夢を見ているのかしら。あれ?二人は手をつないでいます。仲がよくていいですね。


 ほどなく本州に上陸。往路の逆で駅をたどり岡山に向かいます。先頭車両ゆえ、児島駅でJR四国からJR西日本へと乗務員が交代するということに気づいたのです。車掌さんも四国側では女性だったのに、岡山側では男性になっています。早島という駅では、「上敷きござの早島」なる広告塔が立っていました。2年前にも確認したように思います。ござといえば、やはり藺草ですよね。"花ござ"という言葉も出てきました。これは何だろうと検索をかけると、模様のあるござのことをそう呼ぶようです。ひとつ賢くなりました(すぐ忘れちゃうんだけど)。やはりその土地へ行ったからこそ興味が生まれるものですね。


 岡山駅ではまた珍しい電車を見かけましたよ。回送中のカープ電車。岡山支社の濃黄色の電車の中では目立ちます。


 また山陽本線の中でいちばん列車本数の少ない相生まで、ドアわきで立って過ごします。ただ、往路との違いは地元の人もたくさん乗車している様子で、停車のたびに下車する人があり、少しずつ空いてくること。上郡で座ることができました。相生からは播州赤穂発の新快速に乗って姫路まで。この列車の一番後ろの車両に乗ったのですが、乗務員室には二人の女性車掌が乗っていました。どうやら若いほうの車掌さんは研修中のようで、もう一人は指導教官?なのでしょう。ひとつひとつの動作が型通りなのが初々しい。アナウンスの声は高校生かと思えるほどです。車掌になるために今日まで修行してきたんですね。頑張れよと声をかけたくなります。また、教官も美しい。今日はいい一日だったなと思える相生-姫路間でした。


 姫路駅近くのタコピアで、明石焼き風たこやきを食べます。やはり姫路へ行ったらえきそばとこのたこやきを食べたい。このたこやきは姫路近辺の方々にはソウルフーヅのようです。並びが入っています。たこやきにソースを塗って出汁につけて食べる。うまい。でも、考えたら今日は粉モンの日でした。えきそばとうどんとたこ焼きと、小麦粉ばっかりの日でした。わたしの向かいで、にぎやかにたこやきを食していらっしゃるのは元気な元気なマダムたち。おそらく彼女らも「毎日が日曜日」族でしょう。こういう世代が元気ということは、後輩である私たちにも希望を与えてくれます。先輩方、元気で明るい日々をお過ごしください。
 おみやげの"玉椿"を買って、新快速に乗って大阪まで。神戸を出たらまた眠ってしまいました。

 自宅近くの駅から高松まで約290km、行って帰って約580km。この距離は東京から大阪までよりも長いのです。不思議ですね。そんなに長距離の移動をしたわけです。座席に座っていても疲れる距離だと思うのに、それなりの時間の"立ちんぼう"もありました。18きっぷを使って日帰りで往復するにはちょっとハードですね。この夏の多治見行きは380kmほど、舞鶴行きで400kmちょっとでしたから、580kmはたいしたものです。新快速といい瀬戸大橋線といい高速で走りますから、料金不要の電車としては距離を稼げるルートだったのです。

 この夏、18きっぷで3日間遊びました。あとは2日はどこへ行ったかって?会社の仲間に2日分は分けてあげましたから、私としては3日間の乗り放題でした。

 ~覚えておきたいこと~
 18きっぷの旅は、空いている列車で前の座席に足を投げ出して駅弁を食べて…なんてのは過去の話だと思ったほうがいいですね。列車の本数も車両の連結数も実情に合わせてよく考えられていますから、空気を運ぶようなガラガラの列車にはめったに会えません。また、普通列車同士の乗り継ぎも、よく考えられてロスがないようなダイヤが組まれています。だから、乗り継ぎ駅で改札口を出て駅前を探検してみるとか、駅前の食堂へふらっと入ってみるというようなことは、もはや昔話かも。もちろんそのおかげで効率よく移動できるわけです。
 また、この夏18きっぷ3日間の座席は転換クロスばかり。ボックスシートには出会えませんでした。車内の快適性を求めて進化した結果でしょうが、転換クロスシートばかりでは画一的で面白くありません。


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