「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

トランプVSテイラー・スウィフト、その後<2025・02・10

2025-02-10 20:35:23 | アメリカ合衆国

テイラー・スウィフトはアメリカの50歳以下の女性に大人気の女性歌手です。
大統領選の時、トランプは、テイラー・スウィフトに民主党支持を表明しないようにそれとなく働きかけました。
ところが、テイラー・スウィフトはハリス出馬が決定するとハリス支持を表明しました。

これに激怒したトランプは❓

トランプ氏「テイラー・スウィフトが大嫌いだ!」…ゴルフ場での暗殺未遂事件直前に投稿
2024/09/16 20:34
https://www.yomiuri.co.jp/world/uspresident/20240916-OYT1T50063/

「テイラー・スウィフトが大嫌いだ!」宣言をしました。
結局、テイラー・スウィフトのハリス支持は、ほとんど選挙戦に影響はありませんでした。
しかし、共和党支持者ではテイラー・スウィフトの好感度は、激!落ちしました。
さすがにトランプ支持者からテイラー・スウィフト撲滅運動までは起きていないようですが、相当嫌われています。

スーパーボールを一緒に観戦することになったんですが・・・
『 トランプ大統領がスーパーボウル観戦、現職初…テイラー・スウィフトさんをSNSで攻撃』
2025/02/10 17:16
https://www.yomiuri.co.jp/world/20250210-OYT1T50100/

テイラー・スウィフトがオーロラビジョンに映し出された時、ブーイングが起きました。
これをトランプは喜んで、自分のSNSに投稿したという話です。
トランプは、無邪気で勝気な「じいちゃん」です。

では、トランプはどうだったのか❓

歌手のテイラー・スウィフトさん、スーパーボウルでブーイング浴びる 大統領選はハリス氏支持
2025/2/10 12:00
https://www.sankei.com/article/20250210-J4S5TCGOIZH27DGMYWEUQ7MG3I/
トランプ氏、スーパーボウルを生観戦 現職史上初 観衆から歓声とブーイング
2025/2/10 10:38
https://www.sankei.com/article/20250210-DLSFALVXWNMZXLQKKEZVKSEQAQ/

トランプも民主党支持者から盛大なブーイングを浴びたようです。
でも共和党支持者から盛大な歓声をもらったので、トランプは満足と言うわけ。
それを自分のSNSで自慢するのですから、やんちゃな「じいちゃん」ですね❓
およそアメリカ大統領らしくないところが、トランプのいいところです。

テイラー・スウィフト
(くっそ~~~!あんなタチの悪い爺に逆らうんじゃなかった!)

※関連日記目次
項目「アメリカ合衆国」の目次③
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/6ea78b12b6512e36fbdc6eebd50f97ce


米国際開発庁(USAID)の事業内容とは❓<2025・02・09

2025-02-09 22:49:55 | アメリカ合衆国

『ウィキペディア(Wikipedia)』
アメリカ合衆国国際開発庁 (United States Agency for International Development, USAID)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E9%96%8B%E7%99%BA%E5%BA%81

『1961年に設置されたアメリカ合衆国のあらゆる全ての非軍事の海外援助(ただし、USAIDとアメリカ軍は密接な協力関係にあり、援助に軍事力を利用しないという意味ではない)を行う政府組織である。』

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長い歴史を持つ組織である割には、ウィキペディアの記述は、非常に短いです。事業規模、事業内容、年度に使用された予算額などは、一切書かれていません。当然、報告はなされているはずですから分かっていると思います。非常に珍しいケースです。何らかの制約がある事が伺えます。

当初は・・・・・
『米国の非軍事の海外援助を USAID として1つの機関にまとめる行政命令を出した。援助の実施は政治的な意味合いを持つ経済支援基金(ESF、Economic Support Fund)と低開発国向けの開発援助(DA、Development Assistance)のかたちをとり、冷戦下には友好国を優先して行われた。』

旧ソ連に後進国を取り込まれるのを防ぐため、どちらかと言うと経済的支援を目的としています。本来、アメリカの国益にかなう国が対象であり、人道援助の部分はこれに含まれている・と言う程度の付け足しでしょう。1998年までは大統領に直属した連邦部局でした。
これを大変更したのが、民主党クリントン大統領です。
1998年以降は国務省の監督下に置かれたことになっていますが、実際には大統領の管轄から外れて国務省は名目的な上部組織であったようです。つまり事実上、国際開発庁の幹部に事業内容や予算を丸投げするようにしたのであろうと思います。監視の緩い、幹部の恣意的な運用を可能にしたのであろうと思います。
こうすると、どうなります❓
まず、責任の所在が不明確になります。国務省が監督していたのかどうかさえ不明です。米国務省の業務の膨大さを考えると、事実上監督など不可能です。国際開発庁の幹部にへの丸投げは❓
時の大統領や有力者の恣意的な予算を潜り込ませやすくなるでしょう。こうして議会のチェックの緩い(大統領の便利な財布)を、作ったのであろうと思います。
「美しすぎる理由」などいくらでも作れます。

『 米国の外交政策を反映し、「より良い生活をたてるためにもがいたり、災害からの復興、自由で民主的な国で生活できるように努力するなどの海外の人々へ援助の手を広げて」いる。
 グローバル開発アライアンス、経済成長・貿易振興・農業開発、保健、紛争予防及び人道援助を4つの柱としている。 』

ウィキペディアの記述は、たったこれだけです。そして事業内容が曖昧で広範囲になりました。予算規模の拡大を誰かが書いてくれると、いいのですがここには無いです。

結果として米国防省やCIAの隠れ予算も入ってきます。「保健、紛争予防及び人道援助」を根拠にすれば大抵の支出は全部該当すると思います。自分の省庁の予算に入れたくない分や予算の足りない分を、ここに入れて隠れ予算を作るとか、実にアメリカ政府にとって使いやすい便利な「デカイ!」お財布であることは、確かです。

今は、何となく「人道援助」の部分を強調しているように見えます。そうすると賛成が得られやすいからでしょう。
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『2025年2月5日、ホワイトハウスは、アメリカ合衆国国際開発庁(USAID)が実施してきた過去の一連の「浪費と悪用」を指摘する声明を発表し、以下のような具体例を挙げた。 』
150万ドル:セルビアの職場とビジネスコミュニティにおける多様性、公平性、包括性(DEI)の推進
7万ドル:アイルランドでの「DEIミュージカル」制作
250万ドル:ベトナムの電気自動車のため
4万7000ドル:コロンビアでの「トランスジェンダーオペラ」制作
3万2000ドル:ペルーでの「トランスジェンダー・コミックブック」制作
200万ドル:グアテマラでの性転換手術と「LGBT活動」の支援
600万ドル:エジプトの観光業への資金提供
数十万ドル:指定テロ組織と関連のある非営利団体への資金提供(監察総監が調査を開始した後も)
数百万ドル:武漢研究所との関係が指摘される エコヘルス・アライアンス(EcoHealth Alliance) への資金提供
アルカイダ関連戦闘員への数十万食の食料供給
開発途上国での個別デザインの避妊具への資金提供
数億ドルが「灌漑用水路、農機具、さらには肥料」に使用され、アフガニスタンの ケシ栽培とヘロイン生産 を支え、結果的に タリバンの利益 となった
『ホワイトハウスは声明の中で、「このリストは延々と続く。そして、このようなことが何十年にもわたって行われてきた」と述べ、トランプ政権の下でこのような「浪費、詐欺、不正を根絶する」と強調した。 』
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まあ、何というのか最近アメリカ政府の景気が良かったから「デカイ財布」から金をとりたい放題のように見えます。
しかし、実はこれがCIAの隠れ予算の隠れ蓑として使われていたようです。他にも寄って集って取り放題ですね❓
(これで汚職がなければ、それは「美しい!」ことです。)

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親切なスプートニク日本の記事
スプートニク日本
USAIDによる最大の支援先はウクライナ、汚職追及が焦点に
2025年2月6日, 11:38
https://sputniknews.jp/20250206/3usaid-19558797.html

アメリカのポータルサイトForeignAssistance.govによると「米国国際開発庁(USAID)が過去3年の間に行った支援の最大受益国はウクライナだった。」そうです。
『公表データによると、ウクライナは2022年以降、324億ドルを受け取った(2022年は99億5000万ドル、2023年は164億3000万ドル、2024年は60億5000万ドル)が、これはUSAIDによる支援総額(1193億ドル)のなんと27.2パーセントに相当する。』
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そして段々面倒になってきたので細かく書きませんが、東欧限定でもCIAが必要そうな資金が、ここから沢山出ています。
書いた日記のリンク
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/26b98b7152b25f515906103a6b5a693c
※実は、スプートニク日本がこれに関する金額を「わざわざ」表にして示しています。この表を見るとアメリカが旧ソ連諸国の民主化と称する工作のために出してきた資金は、「2014年」までは、そう違いはありません。2014年以降、ウクライナだけが突出し始めています。そして、2021年から急激に増加し始め、増え続けているのが分かります。それ以外は、それほど違いません。その中で、やや多いのがジョージアです。ジョージアでEU加盟を求めるデモが頻発していますが、そこにUSAIDの資金が流れ込んでいます。バイデン政権時代の金の流れが、良く分かります。

スプートニク日本
【図解】民主主義輸出の終わり? 米国が旧ソ連諸国の「民主化」に費やした金額
2025年2月5日, 19:54
https://sputniknews.jp/20250205/19557088.html
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※イーロン・マスクが気合を入れて頑張っている理由が、良く分かります。
毎回、同じことを書いているように見えるでしょうけれど書くたびに内容が進化しています。
だからシリーズで読んでいくと、この問題の専門家みたいな知識が、やがて身につくと思います。


※関連日記目次
項目「アメリカ合衆国」の目次③
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/6ea78b12b6512e36fbdc6eebd50f97ce


トランプ新政権関連記事&TASS通信の記事から<2025・02・09

2025-02-09 22:48:26 | アメリカ合衆国

米、南アフリカへの援助を停止 国際開発局の解体目指し人員削減…対外事業に混乱広がる
2025/2/9 09:13
https://www.sankei.com/article/20250209-UJ5TOQANYVMCBOGCTNELBKVO6A/
マスク氏「DOGE」が猛威 援助機関を封鎖、連邦予算システム掌握「まるでクーデター」
2025/2/4 19:20
https://www.sankei.com/article/20250204-ULAZH6SQZBO2TJNBBZFD74L5WQ/
米CIA、「全職員」を対象に早期退職を提案
2025.02.05 Wed posted at 16:40 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35229085.html
米政府効率化省による財務省データ閲覧、連邦判事が差し止め命令 「回復不能な損害の恐れ」
2025.02.09 Sun posted at 13:33 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35229223.html
米連邦職員の4万人超、早期退職提案応じる
2025.02.06 Thu posted at 12:56 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35229131.html
米FBI、外国による選挙介入対策班を解散へ 新司法長官が指示
2025.02.07 Fri posted at 06:55 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35229163.html
トランプ政権、(ロシア)オリガルヒ制裁作業部会を解散 麻薬組織への対応重視
By Andrew Goudsward
2025年2月7日午後 12:56 GMT+99分前更新
https://jp.reuters.com/world/security/DIMLM25QZFMGLN2SP6TKODA6ZQ-2025-02-07/
米国際開発局、全世界職員1万人以上のうち294人のみ維持=関係筋
By Erin Banco, Jonathan Landay, Patricia Zengerle
2025年2月7日午前 10:09 GMT+93時間前更新
https://jp.reuters.com/world/us/3XLVN7O4FRJ27OHWLOQ7USNNCA-2025-02-07/

タイム誌の表紙が物議 マスク氏が大統領の執務机に
2025.02.09 Sun posted at 15:30 JST
https://www.cnn.co.jp/showbiz/35229224.html

ウクライナの豊富な鉱物資源、トランプ米大統領が軍事支援の「代償」として注目
2025.02.05 Wed posted at 12:24 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35229067.html
トランプ氏、ウクライナとも「取引」検討 支援の見返りにレアアース提供を
2025年2月4日 12:46 発信地:ワシントンD.C./米国 [ 米国 北米 ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3561315?cx_part=top_topstory&cx_position=3

トランプ氏の反トランスジェンダー政策に抗議デモ 米NY
2025年2月4日 14:00 発信地:ニューヨーク/米国 [ 米国 北米 ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3561344?cx_part=top_topstory&cx_position=3

アングル:「二つの性だけ」大統領令、米国のLGBTQ+コミュニティに激震
By Lucy Middleton
2025年2月2日午前 8:01 GMT+97時間前更新
https://jp.reuters.com/world/us/R4KQ3L77MZO35D5AR2ARR7PD4I-2025-02-01/

コロナワクチン懐疑派の研究者、米国立衛生研究所の所長代行に
2025.01.27 Mon posted at 14:44 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35228687.html
トランプ氏、米軍再編へ大統領令 トランスジェンダー禁止やワクチン接種拒否で除隊の兵士の復職
2025.01.28 Tue posted at 07:30 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35228710.html

人道支援本部閉鎖、米民主党がマスク氏を非難
2025年02月04日16時57分
https://www.jiji.com/jc/article?k=20250204046997a&g=afp

街や農場から人影消える…トランプ政権の不法移民大量摘発で「外出できない」、出勤拒否も
2025/02/01 05:00
https://www.yomiuri.co.jp/world/20250201-OYT1T50035/
あゝ...確トラ『不法移民政策が映す米国リアル』報道されていない現状、そして日本への影響とは⁈
2024/11/16
https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/yamamoto/2024/11/post-33_1.php

※負け組
リチャード・ギアさん、トランプ氏は「いじめっ子」 スペイン映画賞授賞式で発言
2025年2月9日 16:05 発信地:グラナダ/スペイン [ スペイン ヨーロッパ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3562131?cx_part=top_category&cx_position=1

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バイデンさんの超!特大バラマキでアメリカ政府は財政危機寸前です。
(国債の利払い費は、既に150兆円を超えています)
トランプ新政権は、その後始末をしなければなりません。
イーロン・マスクが、その指揮官のようですね❓
個人的には、中々良い仕事ぶりだと思います。
マスコミには、そんな意見は皆無ですけれど。
FOXニュース(米)は、褒めちぎっているのではないか・と思います。

トランプ万歳を叫んでいる人と、トランプを悪魔のように糾弾する人と、二通りいると思います。
ゴミや膿を捨てるときは、思い切った外科手術が必要です。

支出圧縮(リストラ)で一番先にやること⇒人員整理
その次⇒無駄な支出を探してカットする

今、トランプ政権がやっているのは、これです。
せっせと、やらないとアメリカは財政危機ですからミッチリ!やってほしいと思います。

(2)TASS通信の記事から
時々信じられないような記事があります。西側のメデイアで同じような記事があれば日記のタイトルで書いていますが、TASS独自の記事は、紹介するだけです。
TASS通信 2月9日07:20
Musk claims US Treasury annually pays $100 bln to unidentified individuals
【マスク氏は、米国財務省が身元不明の個人に毎年1000億ドルを支払っていると主張】
マスク氏が、財務省のデータへのアクセスを求めているのは、これが理由のようです。

2月9日 14:01
Trump reports discussing settlement of Ukraine crisis with Putin — NYP
【トランプ大統領、プーチン大統領とウクライナ危機の解決について話し合ったと報道 — NYP】
トランプ氏は、既にプーチン氏と電話会談をしたようです。ニューヨークポストのインタビュー記事。
読売新聞 2025/02/09 15:43
トランプ氏、プーチン氏とウクライナ巡り電話会談…「彼は人々が死ぬのをやめさせたいと思っている」
https://www.yomiuri.co.jp/world/20250209-OYT1T50071/


※記事数は多くないですが、日本のマスコミが書かない記事が結構あります。

※関連日記目次
項目「アメリカ合衆国」の目次③
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クルスク州スジャ南でウクライナ軍が反撃&ビジネスマン・トランプが債権担保確保に動く<ウクライナ紛争2025・02・09

2025-02-09 15:17:25 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

(1)クルスク州スジャ南でウクライナ軍が反撃
航空万能論 2025.02.8
ウクライナ軍はクルスク州で、ロシア軍は東部戦線で支配地域を広げる
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-forces-expand-control-in-kursk-oblast-while-russian-forces-expand-control-on-the-eastern-front/

12月にロシア軍は、スジャのかなり南のウクラノUlanokからその西のプレホヴォPlekhovoを攻略して、その後一気にスジャのすぐ南にあるマフノフカMakhnovkaまで進撃したのが1月です。スジャ市街地まで1km程度しかありませんから、スジャが直接攻撃される危険性が発生しました。その後、ロシア軍の攻撃が一段落していました。
ロシア側軍事ブロガーによるとスームイ市にウクライナ軍の新規の攻撃部隊が待機していたそうです。クリスマス攻勢(1月7日)の時にこの部隊が、どこかで攻撃を始めるのではないか・とロシア側は警戒していました。ウクライナ軍の新年攻勢は、たった1日で頓挫したため、この部隊は動きませんでした。
この部隊を今回の攻撃に投入したのだろうと思います。

ウクライナ軍の先頭部隊は、ウクラノUlanokの西のファナセエフカFanaseevkaまで到達していますのでロシア軍が12月に進撃した分の半分強押し返したことになります。その距離が約4・8kmですので一応成功したと言えます。問題は、突出部を作ったのですから、この両サイドに占領地を拡大して根拠地を築けるかどうかです。機甲部隊による進撃ですから数を集中すれば突破は出来ます。突破するのと、その後を維持するのは別の問題です。
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TASS通信 8 Feb, 22:02
Ukraine loses over 320 troops in Kursk Region in past day
ウクライナ、クルスク地域で過去1日で320人以上の兵士を失う

ロシア国防省の発表
『「ウクライナは一日で320人以上の兵士、戦車2台、アメリカ製ブラッドレーを含む歩兵戦闘車3台、装甲兵員輸送車4台、装甲戦闘車13台、車両11台、大砲6門、迫撃砲5門、MLRS発射装置2台(BM-21グラードとBM-27ウラガン)、ドイツ製ピオニアパンツァー2工兵爆破車両1台、無人機管制基地3か所を失った」と国防省は発表した。』
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機甲部隊中心の強行突破作戦のようです。8日発表ですから、ウクライナ軍は7日だけでこれだけの損失を出したことになります。政治的な作戦である可能性が高いと思います。果たして、これほどの損害を出してまで実行する価値があったかどうかは、かなり問題でしょう。それは、今後の戦況の推移が証明すると思います。一旦は、スジャを直接攻撃されるリスクを回避できたのは、事実です。

ウクライナは、クラホヴェ(Kurakhove)、ヴェリカ・ノボシルカVelyka Novosilka、トレツク(Торецьк)と重要な要塞を連続して失っています。劣勢は明らかです。
ミュンヘン安保会議が2025年2月14日金曜日 – 2025年2月16日日曜日の日程で開催されます。
この会合でウクライナ軍の挽回を示すための無理やりの攻撃のような気がします。
キエフ政府は、よくこのような政治目的の作戦をやって損害を出します。
スケジュールを考えると、これが理由のように思います。
政治目的の無理やりの作戦であるなら、その後の継続作戦は考えていないでしょう。
1~2週間後には、明らかになると思います。

(2)クピャンスク方面
オスキル川北部で渡河作戦を成功させたロシア軍は、今度はドヴォリチナDvorichnaの北にあるフィホリフカFyholivkaを制圧したようです。一気に3・3kmほど進撃しているので仮設の橋を架けることに成功しているのでは、ないか・と思います。
ドヴォリチナDvorichnaの市街地の北側では、まだ戦闘が続いているようですが、これで南北に大きくロシア軍が前進しましたので、ドヴォリチナDvorichnaを中心に大きく占領地を拡大する作戦のようです。略図を見るとドヴォリチナDvorichnaの東には、橋があります。今は破壊されていて通行できません。ドヴォリチナDvorichna方面を大きく占領すると橋の修復工事が出来るようになります。そのためにドヴォリチナDvorichnaを中心に大きく占領地を拡大する予定なのかもしれません。
ドヴォリチナDvorichnaを完全に占領して基地を作れば、南のクピャンスクКуп'янськを攻撃するには絶好の位置です。

そして更に北東方向の国境付近では、そこでも渡河作戦を試みています。
幹線道路P-79を北東方向に行くと国境から5km位入ったところにトポリTopoliがあります。その直ぐ西が作戦地点です。
googleマップで見た方が、分かりやすいでしょう。かなり遠いです。
ここから判断するとクピャンスクКуп'янськから国境付近のトポリTopoliを結ぶエリアをガッツリ!と占領する予定なのかもしれません。ルガンスク州とロシア領の緩衝地帯の形成を考えているのかもしれません。今、ロシア軍の攻撃方向はドネツク州でドネツク州に予備部隊のほとんどを投入していると思います。
クピャンスクКуп'янськはハルキウ州ですから本来なら優先順位は低いはずです。しかし、この進撃ぶりを見るとかなりの増援部隊を投入していると思います。停戦に備えて緩衝地帯を確保する動きのように見えます。
クピャンスクКуп'янськは、ハルキウ州東部に睨みを利かせる重要な要塞です。
それを半ば放置してクルスク作戦に血道を上げているキエフ政府は、何を考えているのか分かりません。

(3)コンスタンチノフカ(Костянтинівка)の略図
Hara blog
2025年02月08日10:00
2月9日(日)ライブ 前線各エリア戦局図
https://hara.livedoor.biz/archives/52343995.html
この記事から戦況略図を拝借
https://livedoor.blogimg.jp/hara047/imgs/d/c/dc8f49de.jpg
この略図を見るとコンスタンチノフカ(Костянтинівка)を取り巻く状況が分かりやすいでしょう。
地図では「ジェルジンスク=トレツク(Торецьк)」はロシア軍が、ほぼ制圧しました。東の方のチャシブ・ヤル(Chasiv Yar)もあと少しでロシア軍が制圧します。チャシブ・ヤル(Chasiv Yar)が陥落するとその西には要塞になりそうなウクライナ軍の拠点はありません。ロシア軍は、大動脈のルートT-0504を一気にコンスタンチノフカに向かって進撃すると思います。トレツク経由より、こちらの方が早そうですね。
コンスタンチノフカを守っていたのは、チャシブ・ヤル(Chasiv Yar)と「ジェルジンスク=トレツク(Торецьк)」の強力な要塞です。両方陥落すれば、コンスタンチノフカは、ほぼ丸裸です。ストリップをやってもロシア軍は、許してくれません。
ピンチ!です。

(4)ビジネスマン・トランプが債権担保確保に動く
大体、ウクライナに対する武器と資金の供与は、ローン形式になっているのが多いです。これまでは担保は、ロシアの海外資産を凍結している分です。ところが、ウクライナが勝てなければ、これは最終的にロシアに返還するしかないと思います。取ってしまえば白昼堂々の国際的強盗です。西側に資金を預ける国には、なくなるでしょうね❓
と、言うわけで他に担保が必要です。

ウクライナの地下資源を差し押さえにかかりました。西側のメデイアは「キレイ」に書いていますが、要は貸付金の担保を差し出せ!と言う意味です。バイデンさんは、「いいよ、いいよ💛」の仏顔でしたが、トランプ氏はバイデンさんがバラまいた金の回収に動かざるを得ません。うっかりするとアメリカが財政危機に陥るからです。ゼレンスキーなどは、その意味を全然理解していないみたいです。金貸しの怖さを、これから身をもって体験することになるでしょう。
ウクライナの「かねめのもの」を全部西側に売り払ったゼレンスキーは、究極の売国奴と言えます。
イギリスだって狙っています。

(ウクライナの海外債務は、ウクライナの国家予算では返済不能なほど天文学的に多額です)

<それを分かりやすく書いたスプートニクの記事>
ゼレンスキー氏、ロシア領の地下資源と引き換えに安全保障の提供を米国に要求
2025年2月8日, 12:55
https://sputniknews.jp/20250208/19565253.html
ウクライナが提案するレアアース、大半はロシアの管理下に
2025年2月8日, 14:44 (更新: 2025年2月8日, 14:45)
https://sputniknews.jp/20250208/19565369.html
ウクライナに告ぐ、「米国をダシに使うことはもう許さない」=トランプ大統領
2025年2月8日, 10:45 (更新: 2025年2月8日, 11:13)
https://sputniknews.jp/20250208/19565006.html

<西側の記事>
ウクライナの豊富な鉱物資源、トランプ米大統領が軍事支援の「代償」として注目
2025.02.05 Wed posted at 12:24 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35229067.html
トランプ氏、ウクライナとも「取引」検討 支援の見返りにレアアース提供を
2025年2月4日 12:46 発信地:ワシントンD.C./米国 [ 米国 北米 ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3561315?cx_part=top_topstory&cx_position=3

どうするんだか❓
やっぱり、NATOとロシアでウクライナ分割か❓❓❓


※関連日記目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑧
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


過去日記から興味深い日記を再度、考えてみます(アメリカのNATO東方拡大政策)<2025・02・08

2025-02-08 22:18:46 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

アメリカ方面で囁かれる興味深い噂<ウクライナ紛争2024.3.7
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/6d8f2f3e924103782317ed116219596e
ソース
Hara blog
2024年03月07日02:51
FBIと司法省特別捜査チームがウクライナを査察中 CIA/国防総省から巨額の使途不明金
https://hara.livedoor.biz/archives/52337739.html
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この日記を書いた当時は、「ウクライナ万歳」がまだ盛んな頃でアメリカ政府に対する「ウワサ」が大きく取り上げられることは、ありませんでした。アメリカ政府の裏側など言えるはずが、ありません。
しかし、トランプ政権が誕生すれば、このタブーは無くなりました。

マイダン革命と言われる2014年ウクライナのクーデターに関しては、既に何回か書きました。
それ以前の話として2000年の少し後から、アメリカ(CIA)の東ヨーロッパ浸透作戦は始まっています。
イラク戦争が終わった頃には、もうすでに始めていると思います。
元CIA分析官によるとウクライナに限って言えば、1950年代から西ウクライナの民族主義者とCIAの関係は始まっています。それは当然で旧ソ連の情報収集には、格好の集団だったろうと思います。その後もそれは続きます。

オレンジ革命(2004年)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E9%9D%A9%E5%91%BD
『ウィキペディア(Wikipedia)』の記述にすら、このような記述があります。
『だがその一方で、他国勢力の介入という点では、ユシチェンコ陣営に対する米国からの介入があったとする見方も存在しており、具体例としては、米国の投資家ジョージ・ソロスの名などが挙げられている。 』
ジョージ・ソロスは、資金の出し手の一人にすぎず介入の主体は●●●であろうと思います。
結局、あとから見ると親欧米派が主導権を握ろうとしたに過ぎません。
何でも西側が介入すると、その口実は「民主化」です。

バラ革命(2003年ジョージア)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%A9%E9%9D%A9%E5%91%BD
色々記述していますが、全然書かれていないことがあります。
ミヘイル・サアカシュヴィリ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%98%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%AA
この革命で政権を握ったのが、「サアカシュヴィリ」です。
履歴を見れば、完全にアメリカ派閥の人間です。当然、何らかの外国勢力の関与があったであろうと思われます。

ウクライナの2004年のオレンジ革命は、この続きと言えます。

その後、「サアカシュヴィリ」は権力を固めると強烈な反ロシア政策を取ります。この過程で独裁化していきました。
そして、2008年8月7日、南オセチア自治州へ軍事侵攻しました。
これが、ロシアの逆鱗に触れてロシアが軍事介入して戦争が起きます。
南オセチア紛争 (2008年)2008年8月7日 - 8月16日
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E3%82%AA%E3%82%BB%E3%83%81%E3%82%A2%E7%B4%9B%E4%BA%89_(2008%E5%B9%B4)
この時は、フランスの仲介で即、停戦になり惨事を免れました。
この後、「サアカシュヴィリ」排斥運動が起き、結局「サアカシュヴィリ」は政治権力を失い、現在のジョージア政府が誕生しました。ジョージア政府が、EU加盟を希望しながら、頑として中立政策を取るのは、このような事情によります。

そしてオレンジ革命(2004年)が不成功に終わり、親ロシア政権が誕生したので、アメリカは強引に西ウクライナ過激民族主義者や暴力極右(ネオナチなど)を集めて組織化したうえで訓練して、この集団が2014年クーデターの実行部隊になりました。暴力クーデターの結果、誕生したのが西ウクライナ民族主義者が独裁的に支配する現在のウクライナ政府です。アメリカの傀儡と言える政権ですから、その後NATO加盟を国是としてロシアとの対立姿勢を強めていきます。最後に「ダメ押し」したのが、ゼレンスキーです。その結果として起きたのが、現在のウクライナ紛争です。おそらくアメリカの希望通りにウクライナ紛争が発生し、現在に至っています。バイデンさんのロシア潰しの意図は完成しました。(その後の経過は、予定とは全然違いますが❓)

『2024年2月25日NYタイムスのCIAのウクライナ関与に関する記事とスプートニクの反論<再掲載2025・01・16』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/3171a86e3f55fb9d6ff47b6486db326c

これら一連の出来事は、全部点が線で繋がっており、その裏にいるのがCIAです。CIAの根拠地は、主にポーランドやバルト3国(多分リトアニア)にありました。
この一連のCIAの活動資金がCIAの予算と米国際開発局(USAID)の予算です。USAIDはCIAや時の大統領の便利な財布です。
そして2014年クーデターから2024年までアメリカの主導的政治家が、バイデンさんです。
2014年クーデターの時は、副大統領として関与していると思います。関与していなければ6回もウクライナを訪問したりはしないでしょう。息子のハンター氏のウクライナ企業からの巨額報酬受け取りもあります。これは、確認されている「事実」です。

※参考記事

「次男は月収500万円」バイデン父子がウクライナから破格報酬を引き出せたワケ
安倍政権の対ロシア外交を妨害も PRESIDENT Online 名越 健郎   
2020/11/27 11:00 
https://president.jp/articles/-/40870?page=1

バイデン大統領、ウクライナに積極姿勢のわけは 背景に深い関わり
2022年1月22日 12時00分
https://www.asahi.com/articles/ASQ1P56YWQ1NUHBI034.html

バイデンに利用され捨てられたウクライナの悲痛
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/cf3953f7d8ec2af5f55ce6ce9bd242fba987b2be

プーチンの暴走を止められないバイデン氏 背景にある「ウクライナ疑惑」とは?
大前研一 「ビジネス新大陸」の歩き方
2022.03.28 07:00
https://www.moneypost.jp/893594

トランプ氏が、素早く米国際開発局の閉鎖に動いたのは、これが理由です。予算の使い方や使い道についても詳しく調査するでしょうね。

詳しく調査されては困る組織が他にもあります。
米国防総省とCIAです。
その疑いの内容は、日記に書いた通りです。
非常に不自然なことが、多々ウクライナにはあります。
特に2019年ウクライナ大統領選挙は、疑わしい部分があります。
ここにCIAの使途不明金が使われていたら、どうです❓

もっとも、米国防総省とCIAの使途不明金が仮にあるとするなら、Harablogの記事が書かれているころに、証拠隠滅しているとは、思います。仮に本当にこの時、「FBIと司法省特別捜査チームがウクライナを査察中」であったとするなら、これはウクライナ側の証拠を隠滅するためであろうと思います。

アメリカのNATO東方拡大政策は、かなり古い時代から行われており、そこに投入された資金は累計すると莫大な金額になると思います。そこに長い期間、深く関与してきたのがバイデンさんです。
『バイデン前大統領は何故ウクライナに拘ったのか❓バイデンとウクライナの不透明な関係<2025・02・02』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/ba88b6ad01addfb1a708a3c0335c5bc7

仮にそこに闇があるとしたら、非常に深くて大きなものでしょうね❓
トランプ政権が調べているのは、この闇だろうと思います。
何も出てこないのか❓
疑獄事件に発展するのか❓
今後の展開が、待たれるところです。

こうして見てみると孫崎享氏の話の一部が浮かび上がってきます。
『『私とスパイの物語』著者「孫崎享」と近藤大介の対談<2025・01・31』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/4e028ae638edd4954d8fbdb85d497a6c

戦争が「世界の民主主義を守るため!」に起きるのでは無い・事は確かです。

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関連日記
米国国際開発庁(USAID)のウクライナ支援の調査をトランプ大統領が指示<2025・02・07
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/3c4700d66d64fea6d47f8fc6adaf0b35
なぜ、トランプ政権は「米国際開発庁(USAID)」の閉鎖に踏み切ったのか❓⇒追記あり<2025・02・06
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/26b98b7152b25f515906103a6b5a693c
2014年マイダン革命にアメリカは50億ドル使ったという話〈米国国際開発庁(USAID)<ウクライナ紛争2025・02・05
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/c8394cd94aed84d2f5142d77f93bbf59
ウクライナのオリガルヒ(新興財閥)と極右民兵組織(2014年クーデターを主導した❓)<2025・01・18
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/c342733ebbc3bd7c6e7cd6299fe2572c
2024年2月25日NYタイムスのCIAのウクライナ関与に関する記事とスプートニクの反論<再掲載2025・01・16
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/3171a86e3f55fb9d6ff47b6486db326c
バイデン前大統領は何故ウクライナに拘ったのか❓バイデン氏とウクライナの不透明な関係<2025・02・02
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/ba88b6ad01addfb1a708a3c0335c5bc7


※関連日記目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑧
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27
項目「アメリカ合衆国」の目次③
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/6ea78b12b6512e36fbdc6eebd50f97ce