「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

過去日記から興味深い日記を再度、考えてみます(アメリカのNATO東方拡大政策)<2025・02・08

2025-02-08 22:18:46 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

アメリカ方面で囁かれる興味深い噂<ウクライナ紛争2024.3.7
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/6d8f2f3e924103782317ed116219596e
ソース
Hara blog
2024年03月07日02:51
FBIと司法省特別捜査チームがウクライナを査察中 CIA/国防総省から巨額の使途不明金
https://hara.livedoor.biz/archives/52337739.html
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この日記を書いた当時は、「ウクライナ万歳」がまだ盛んな頃でアメリカ政府に対する「ウワサ」が大きく取り上げられることは、ありませんでした。アメリカ政府の裏側など言えるはずが、ありません。
しかし、トランプ政権が誕生すれば、このタブーは無くなりました。

マイダン革命と言われる2014年ウクライナのクーデターに関しては、既に何回か書きました。
それ以前の話として2000年の少し後から、アメリカ(CIA)の東ヨーロッパ浸透作戦は始まっています。
イラク戦争が終わった頃には、もうすでに始めていると思います。
元CIA分析官によるとウクライナに限って言えば、1950年代から西ウクライナの民族主義者とCIAの関係は始まっています。それは当然で旧ソ連の情報収集には、格好の集団だったろうと思います。その後もそれは続きます。

オレンジ革命(2004年)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E9%9D%A9%E5%91%BD
『ウィキペディア(Wikipedia)』の記述にすら、このような記述があります。
『だがその一方で、他国勢力の介入という点では、ユシチェンコ陣営に対する米国からの介入があったとする見方も存在しており、具体例としては、米国の投資家ジョージ・ソロスの名などが挙げられている。 』
ジョージ・ソロスは、資金の出し手の一人にすぎず介入の主体は●●●であろうと思います。
結局、あとから見ると親欧米派が主導権を握ろうとしたに過ぎません。
何でも西側が介入すると、その口実は「民主化」です。

バラ革命(2003年ジョージア)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%A9%E9%9D%A9%E5%91%BD
色々記述していますが、全然書かれていないことがあります。
ミヘイル・サアカシュヴィリ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%98%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%AA
この革命で政権を握ったのが、「サアカシュヴィリ」です。
履歴を見れば、完全にアメリカ派閥の人間です。当然、何らかの外国勢力の関与があったであろうと思われます。

ウクライナの2004年のオレンジ革命は、この続きと言えます。

その後、「サアカシュヴィリ」は権力を固めると強烈な反ロシア政策を取ります。この過程で独裁化していきました。
そして、2008年8月7日、南オセチア自治州へ軍事侵攻しました。
これが、ロシアの逆鱗に触れてロシアが軍事介入して戦争が起きます。
南オセチア紛争 (2008年)2008年8月7日 - 8月16日
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E3%82%AA%E3%82%BB%E3%83%81%E3%82%A2%E7%B4%9B%E4%BA%89_(2008%E5%B9%B4)
この時は、フランスの仲介で即、停戦になり惨事を免れました。
この後、「サアカシュヴィリ」排斥運動が起き、結局「サアカシュヴィリ」は政治権力を失い、現在のジョージア政府が誕生しました。ジョージア政府が、EU加盟を希望しながら、頑として中立政策を取るのは、このような事情によります。

そしてオレンジ革命(2004年)が不成功に終わり、親ロシア政権が誕生したので、アメリカは強引に西ウクライナ過激民族主義者や暴力極右(ネオナチなど)を集めて組織化したうえで訓練して、この集団が2014年クーデターの実行部隊になりました。暴力クーデターの結果、誕生したのが西ウクライナ民族主義者が独裁的に支配する現在のウクライナ政府です。アメリカの傀儡と言える政権ですから、その後NATO加盟を国是としてロシアとの対立姿勢を強めていきます。最後に「ダメ押し」したのが、ゼレンスキーです。その結果として起きたのが、現在のウクライナ紛争です。おそらくアメリカの希望通りにウクライナ紛争が発生し、現在に至っています。バイデンさんのロシア潰しの意図は完成しました。(その後の経過は、予定とは全然違いますが❓)

『2024年2月25日NYタイムスのCIAのウクライナ関与に関する記事とスプートニクの反論<再掲載2025・01・16』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/3171a86e3f55fb9d6ff47b6486db326c

これら一連の出来事は、全部点が線で繋がっており、その裏にいるのがCIAです。CIAの根拠地は、主にポーランドやバルト3国(多分リトアニア)にありました。
この一連のCIAの活動資金がCIAの予算と米国際開発局(USAID)の予算です。USAIDはCIAや時の大統領の便利な財布です。
そして2014年クーデターから2024年までアメリカの主導的政治家が、バイデンさんです。
2014年クーデターの時は、副大統領として関与していると思います。関与していなければ6回もウクライナを訪問したりはしないでしょう。息子のハンター氏のウクライナ企業からの巨額報酬受け取りもあります。これは、確認されている「事実」です。

※参考記事

「次男は月収500万円」バイデン父子がウクライナから破格報酬を引き出せたワケ
安倍政権の対ロシア外交を妨害も PRESIDENT Online 名越 健郎   
2020/11/27 11:00 
https://president.jp/articles/-/40870?page=1

バイデン大統領、ウクライナに積極姿勢のわけは 背景に深い関わり
2022年1月22日 12時00分
https://www.asahi.com/articles/ASQ1P56YWQ1NUHBI034.html

バイデンに利用され捨てられたウクライナの悲痛
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/cf3953f7d8ec2af5f55ce6ce9bd242fba987b2be

プーチンの暴走を止められないバイデン氏 背景にある「ウクライナ疑惑」とは?
大前研一 「ビジネス新大陸」の歩き方
2022.03.28 07:00
https://www.moneypost.jp/893594

トランプ氏が、素早く米国際開発局の閉鎖に動いたのは、これが理由です。予算の使い方や使い道についても詳しく調査するでしょうね。

詳しく調査されては困る組織が他にもあります。
米国防総省とCIAです。
その疑いの内容は、日記に書いた通りです。
非常に不自然なことが、多々ウクライナにはあります。
特に2019年ウクライナ大統領選挙は、疑わしい部分があります。
ここにCIAの使途不明金が使われていたら、どうです❓

もっとも、米国防総省とCIAの使途不明金が仮にあるとするなら、Harablogの記事が書かれているころに、証拠隠滅しているとは、思います。仮に本当にこの時、「FBIと司法省特別捜査チームがウクライナを査察中」であったとするなら、これはウクライナ側の証拠を隠滅するためであろうと思います。

アメリカのNATO東方拡大政策は、かなり古い時代から行われており、そこに投入された資金は累計すると莫大な金額になると思います。そこに長い期間、深く関与してきたのがバイデンさんです。
『バイデン前大統領は何故ウクライナに拘ったのか❓バイデンとウクライナの不透明な関係<2025・02・02』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/ba88b6ad01addfb1a708a3c0335c5bc7

仮にそこに闇があるとしたら、非常に深くて大きなものでしょうね❓
トランプ政権が調べているのは、この闇だろうと思います。
何も出てこないのか❓
疑獄事件に発展するのか❓
今後の展開が、待たれるところです。

こうして見てみると孫崎享氏の話の一部が浮かび上がってきます。
『『私とスパイの物語』著者「孫崎享」と近藤大介の対談<2025・01・31』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/4e028ae638edd4954d8fbdb85d497a6c

戦争が「世界の民主主義を守るため!」に起きるのでは無い・事は確かです。

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関連日記
米国国際開発庁(USAID)のウクライナ支援の調査をトランプ大統領が指示<2025・02・07
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/3c4700d66d64fea6d47f8fc6adaf0b35
なぜ、トランプ政権は「米国際開発庁(USAID)」の閉鎖に踏み切ったのか❓⇒追記あり<2025・02・06
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/26b98b7152b25f515906103a6b5a693c
2014年マイダン革命にアメリカは50億ドル使ったという話〈米国国際開発庁(USAID)<ウクライナ紛争2025・02・05
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/c8394cd94aed84d2f5142d77f93bbf59
ウクライナのオリガルヒ(新興財閥)と極右民兵組織(2014年クーデターを主導した❓)<2025・01・18
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/c342733ebbc3bd7c6e7cd6299fe2572c
2024年2月25日NYタイムスのCIAのウクライナ関与に関する記事とスプートニクの反論<再掲載2025・01・16
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/3171a86e3f55fb9d6ff47b6486db326c
バイデン前大統領は何故ウクライナに拘ったのか❓バイデン氏とウクライナの不透明な関係<2025・02・02
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/ba88b6ad01addfb1a708a3c0335c5bc7


※関連日記目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑧
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27
項目「アメリカ合衆国」の目次③
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/6ea78b12b6512e36fbdc6eebd50f97ce


2月8日TASS通信の記事からピックアップ(米USAID)

2025-02-08 19:56:01 | アメリカ合衆国

結構、色々な記事があります。Googke Chromeで翻訳して読むと、色いろ分かります。

2月8日 00:48
Trump points to extremely high level of corruption within USAID
トランプ大統領、USAID内部の極めて高いレベルの腐敗を指摘
(トランプ氏のトゥルースへの書き込み)
『USAIDは極左派を激怒させているが、資金の使われ方、特に詐欺的な使われ方は完全に説明がつかないため、彼らには何もできない。腐敗はこれまでに見たこともないレベルだ。閉鎖すべきだ!』
※相当、●●が、ありそうですね❓バイデンさんは、どうなんでしょうね❓

2月8日 02:07
Russian MFA slams US double standards in context of USAID activities
ロシア外務省、USAID活動における米国の二重基準を非難

2月3日 21:21
Billions in US aid to Ukraine vanishes into corrupt hands — Medvedev
メドベージェフ氏、ウクライナへの米国の援助金数十億ドルが腐敗した人々の手に消えた
『メドベージェフ氏は、米国がキエフに割り当てた資金のうち1000億ドルはキエフに届かなかったというウラジミール・ゼレンスキー氏の主張を指摘した。「これはまったくの嘘だ。1000億ドルはワシントンとキエフの両方で、あらゆる種類の泥棒のポケットに入った。この金は米国防総省、CIA、防衛企業の人たちによって吸い上げられた。実際、多額の金が絡んでいたため、彼らはそれを吸い上げるのに時間がかかったが、喜んでそれをやった」とメドベージェフ氏はテレグラムに書いた。「キエフでは詐欺が続いており、何十億ドルもの金が盗まれ、その金で購入された武器も盗まれ、現在世界各地で発見されている」と同氏は付け加えた。』
※ロシア安全保障会議のドミトリー・メドベージェフ副議長は、「非常に親切にも」アメリカとウクライナの汚職を指摘しています。

※ここぞ!とばかりに米USAIDを叩きまくっています。この組織は相当、あくどいことをしてきたようです。東欧やロシアに対するアメリカ(CIA)の工作資金を出していたからです。額が巨額で長期間に及ぶため、何らかの後ろ暗い事もあるかもしれません。

※興味深い過去日記
アメリカ方面で囁かれる興味深い噂<ウクライナ紛争2024.3.7
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/6d8f2f3e924103782317ed116219596e


※関連日記目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑧
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27
項目「アメリカ合衆国」の目次③
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/6ea78b12b6512e36fbdc6eebd50f97ce


トランプ政権は、ウクライナ紛争から逃げ出す❓<2025・02・08

2025-02-08 17:38:48 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

TASS通信 2月8日 11:16
Hegseth to push Europe to boost spending on NATO, Ukraine as he visits Brussels
ヘグゼス首相、ブリュッセル訪問でNATOとウクライナへの支出増額を欧州に求める
(ピート・ヘグゼス米国防長官の翻訳違い)
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国際情勢を見るには、TASS通信を見るのがいいです。
西側のメデイアは、西側に都合が悪いニュースはパスします。だからロシアのことは分かりますが、西側が今どのような状況で何をしようとしているかが、さっぱり分かりません。TASS通信は、それを喜んで!書くので分かるという流れです。
今や「西側知りたければTASS通信を読め!」、と言う状況です。
昔の旧ソ連時代とは違いますから、ロシアのメデイアもそう極端な嘘は書きません。大体は西側のどこかのメデイアのニュースをソースにして書いているケースが多いです。つまり、日本にはそれが全然伝わりません。

さて記事によると・・・
『米国防総省は金曜日の声明で、ピート・ヘグゼス米国防長官が欧州を実務訪問し、同盟国に対し防衛費の増額とウクライナへの軍事支援を求める予定であると発表した。』
と、言うことだそうです。更に・・・
『連絡グループは2月12日にブリュッセルで第26回会合を開く予定。タイムズ紙は、初めて英国のジョン・ヒーリー国防長官が同会合を率いると報じた。同報道によると、ドナルド・トランプ米大統領の政権は、キエフの同盟国グループを率いるよう英国に要請したという。』

つまり、「戦争を継続したければ費用はヨーロッパ持ち、主導者はイギリス」と言うことのようです。
完全に「逃げの態勢」に入りました。所詮、トランプ政権にとってはウクライナ紛争は、「バイデンさんの個人的な戦争」であり、「アメリカの戦争ではない」という立場を明らかにしたと言えます。
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米共和党の一部には、「ウクライナ支援より不法入国問題を優先させるべきだ」と言う主張は、以前からあります。
「金を使う場所が違うだろ!」と言う主張です。
不法移民を強制送還する費用は、かなり高いです。試算では10年で150兆円かかるという試算すらあります。
メキシコ国境には、既に数千人のアメリア軍が配備されています。

不法移民の総数は、既に1000万人を超えています。ここで止めなければ、更に増えるでしょう。不法移民問題は、アメリカにとっては最重要課題です。バイデン政権時代に不法移民の流入が加速して、今やどうにもなりません。結局、摘発して強制送還する傍らで、新規の流入を止めるしかありません。
だからアメリカにとっては、メキシコ国境で不法移民の流入を阻止するのは、「民主主義」より遥かに重要で必ず達成しなければ、ならない国内問題です。メキシコを関税で脅し上げているのは、メキシコ側でも流入を阻止しろ!と言う主張をしているわけです。
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と言うような事情があり、どうやらトランプ政権はウクライナ紛争についてのアメリカ負担分と戦争の主導権を、イギリスとEUに丸投げして逃げ出すようです。
『ウクライナへの安全保障支援における欧州のリーダーシップ強化の必要性を強調するだろう』
要は、戦後のことまで含めて全部、ヨーロッパがやれ!と言うことです。

【アメリカ外交の得意技】
上手くいかなければ、全部放り出して逃げる!
この時は恥も外聞もなく逃げ出します。⇒(例)バイデン政権アフガン逃亡作戦

いよいよ奥の手が出てきては、ウクライナはヨーロッパが丸抱えするしかないようです。
ヨーロッパ経済も相当軋んでいます。2倍の負担に耐えられるか❓
「ヨーロッパが潰れるのが先か❓」
「ロシアが潰れるのが先か❓」
の、争いになりつつあります。
潰れたくなければ双方が、どこかで折り合うしかないでしょう。
アメリカは停戦調停する「フリ」をして、(多分)何もしないと思います。
バイデンさんの尻馬に乗って、戦争を煽り立てた面々は、これから結構苦労すると思います。


※関連日記目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑧
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


トランプ外交と賢いトランプ氏に騙された❓バイデンさん(お粗末)<2025・02・08

2025-02-08 17:34:35 | アメリカ合衆国

ロイター
日米首脳「USスチールは買収でなく投資」、米産LNG輸入拡大で合意
2025年2月8日午前 11:08 GMT+95分前更新
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/7EXUXP7435NXNL4OSNQNLN7RP4-2025-02-07/
時事通信
日本に10億ドルの武器売却 トランプ米大統領
2025年02月08日04時58分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025020800196&g=pol
トランプ米大統領、対日赤字解消に意欲 石破首相、1兆ドル投資表明―初会談「黄金時代」追求
2025年02月08日09時28分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025020800133&g=pol
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日米首脳会談は、良い話し合いが出来たようです。元々、米共和党政権と日本政府は親和性があり日米関係が良好な時期は、共和党政権である時代が多いです。両方とも保守右派ですから、左派的な傾向のある米民主党政権とは良くない関係が多いように思います。
そして、トランプ第1次政権時代に故安倍元総理とトランプ氏は非常に良好な関係でした。
故安倍元総理の外交政策もかなりトランプ氏に影響を与えたと思います。
「自由で開かれたインド・太平洋」
アメリカ外交にも大きな影響があるように見えます。
故安倍元総理は内政では見るべきものがありませんでした、外交では大きな貢献がありました。
それをトランプ氏は、「忘れていない」と言うことでしょう。
欧州の政治家では、昨年暮れにイタリアのメローニ首相が、フロリダのトランプ氏の私邸を訪問して面会しています。
G7の首脳でアメリカで大統領就任後、トランプ氏が初めて会談したのが石庭総理です。
トランプ政権の外交政策を分かりやすく現しています。
アジア・太平洋重視です。対中国政策が、トランプ政権の最優先課題であることを示しています。
ヨーロッパは、2番目ですらないかもしれません。EUとイギリスは結束してトランプ政権と対抗しようとしています。
そんなEUとイギリスは、トランプ氏にとって価値が低いだろうと思います。むしろトランプ政権にとって重要なのは対ロシア関係を、どう構築しなおすかでしょう。中国と対峙政策を取るならロシアとの適度な関係改善は必要です。

その次がイスラエルとガザ問題であり、対イラン政策でしょう。
その次あたりが、ヨーロッパであろうと思います。

(2)中国と対峙政策を取るなら日本との安定した関係は必須の条件です。
それが、今回の石庭総理との会談になりました。
USスチール問題は、玉虫色の解決を見るようです。
ここにトランプ氏の(ズル)賢い選挙戦術を見ることが出来ます。問題が表面化したのは大統領選の渦中でした。
トランプ氏は、断固!買収阻止を表明して労組票を稼ぎました。
「USスチールはアメリカを代表する企業である!外国に売り渡すことは出来ない!」
結構、労組票や底辺の人々の共感を呼んだでしょう。

一方の❓(モウロク)バイデンさんは、優柔不断な態度でした。態度を決めかねて、最後に買収阻止に動きました。
大きな労組が、いくつか政党の推薦をしませんでした。そしてバイデンさんは、インフレからくる物価高騰にも鈍感でしたね❓ハリスも同じでした。最後まで「民主主義」だの「女性の権利」だのピント外れの主張をしていました。

本当にバイデンさんは、何も決められない大統領だったと思います。結局、周囲(左派)にそそのかされて大盤振る舞いを繰り返してアメリカ政府の借金を膨大に積み上げただけでした。外交は、完璧すぎる大失敗でした。この人は何のためにアメリカ大統領になったんだろう❓非常に不思議ですね。私利私欲と自分の名誉意外に何もなかったのではないか❓と、疑ってしまいます。「政治屋」の典型と言えるでしょう。究極のポピュリスト政治と言えます。
あと4年民主党政権が続いていたら、アメリカは財政危機に陥っていたと思います。

(3)その後始末をしなければ、ならないのがトランプ氏に課せられた使命です。
今回は第1次政権時代と違い、共和党内で一定の支持があります。第1次政権時代は、スタッフやブレーンが全部二流以下の人材しかいませんでした。しかも議会共和党も批判的な目でトランプ氏を見ていました。今回は、少なくとも世間並みのスタッフとブレーンが政権に参加しています。議会でもトランプ派の議員が、かなりいます。トランプ氏が政策を遂行できる環境があります。
見ていると政策の実現が実に速いですね。事前にブレーンやスタッフと入念な打ち合わせをしてきたのであろうと思います。
一番大きいのは、イーロン・マスクが全面的に協力している点です。大統領選の時も前回の大統領選では、民主党に完敗したSNS対策も上手く行きました。この部分でもイーロン・マスクの存在は大きくものを言いました。トランプ大統領を誕生させた一番の功労者でしょう。

イーロン・マスク氏のその後の行動を見ているとトランプ政権が、ヨーロッパを軽く見ているのが分かります。トランプ政権に協力しなければ、切り捨てるでしょう。それが、現在の左派的な西ヨーロッパの政府首脳にトランプ氏が冷淡な理由だろうと思います。イギリスでは、第3党の「リフォームUK」を支持しています。保守党も労働党もダメと言うことでしょう。強固な英米同盟もトランプ政権では、過去のもののようです。
一番、トランプ政権が厳しい目で見ているのがドイツです。ドイツも今のような左派的な体質のままでは、トランプ政権はドイツ潰しを続けるでしょうね。ウクライナ紛争の表の目的はロシア潰しです。裏の目的はドイツ潰しです。だからドイツ経済は今ガタガタです。

ヨーロッパでトランプ政権と親和性が高いのは右派政権です。イタリアのメローニ首相、ハンガリーのオルバン首相がその代表です。右派政権にはテコ入れするでしょうし、左派政権には徹底して冷遇するでしょう。フランスもマクロン氏が右派の「国民連合」と折り合わなければ、扱いは冷たそうです。
トランプ政権の対欧州政策は、欧州左派を政府から排除することが最優先になると思います。
といってバイデン政権のように露骨な内政干渉もしないような気がします。
折り合う国とは協力し、折り合わない国は切り捨てると思います。
どうも、西ヨーロッパ各国政府やEU政府を見ていると、この辺を全然理解していないようです。
もう、ヨーロッパは世界の中心でないことを理解したくないのかもしれません。
以下の記事を読んでください。

産経新聞
EUがロシアの「侵略罪」裁く特別法廷設置を主導 ICC抜き、欧州委員長「賠償させる」
2025/2/7 17:36
https://www.sankei.com/article/20250207-NEM23ZAUKNLO5F44ZGT4AHTBHY/

「ヨーロッパが世界の中心であり、ヨーロッパがすべてを決める」と言いたいようです。
落ち目のヨーロッパなど、そのうち誰も相手にしなくなるでしょう。
第2次大戦前のヨーロッパの栄光の時代の幻影に浸っているのでないですか❓
過去の栄光は美しいものです。
しかし、今は21世紀です。

ヨーロッパにいい歌を送りましょう❓
私は、このように西ヨーロッパを見ています。

Youtube

好きになった人(都はるみ)
https://www.youtube.com/watch?v=bEkhJPPfREM


※関連日記目次
項目「アメリカ合衆国」の目次③
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/6ea78b12b6512e36fbdc6eebd50f97ce
項目「ヨーロッパ」の目次③
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d


ロシア国防省がトレツクТорецькの制圧を発表<ウクライナ紛争2025・01・08

2025-02-08 13:57:02 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ロイター
ロシア軍、ウクライナ東部要衝トレツク制圧
By ロイター編集
2025年2月8日午前 12:42 GMT+917分前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/SJWV7O2D7BMK7JPMKC7DYMF27Y-2025-02-07/
TASS通信
2月8日 00:15
②Ukraine loses over 26,000 troops in five-month battle for Dzerzhinsk
ウクライナ、ジェルジンスクでの5か月にわたる戦いで26,000人以上の兵士を失う
2月8日 00:50
Dzerzhynsk was one of Ukrainian outposts before Konstantinovka — DPR official
ジェルジンスクはコンスタンチノフカ以前のウクライナの前哨基地の一つだった - ドネツィク人民共和国当局者
2月8日 00:21
Dzerzhinsk liberation to speed up start of battles for Konstantinovka — security sources
ジェルジンスク解放によりコンスタンチノフカの戦いの開始が早まると治安筋が報道

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最近、驚くこと。西側のメデイアがロシア国防省の発表を報道するのが、すごく早いです。
ロシアのTASSが、00:15。ロイターが、00:42。
いつから、英露で速報を競うようになったんだ❓
日本で一番早い産経は夜中なので、まだです。
しかし、すごい記事があります。
『停戦交渉見据え、ロシア・クルスク州で激戦 ウクライナの越境攻撃から半年』
2025/2/7 19:42
https://www.sankei.com/article/20250207-GHD327ERNZNQPNVS62JXDURUFA/
この記事の中でゼレンスキーが発表したクルスク州でのロシア軍の死傷者数を書いています。それだけならいつもの通りですが、ロシア側の主張も、チビっと書いていてロシア国防省発表のウクライナ軍の死傷者数も書いています。両方書くことは、これまでなかったと思います。しかも、ウクライナ軍の死傷者数の方が多いというオマケ付きです。
やはり、このような報道姿勢の変化には、トランプ政権のウクライナに対する姿勢がはっきりしてきたことがあると思います。トランプ政権はキエフ政府に対する特別扱いを止めて、単なる紛争の片方の当事者として扱っています。
もう国際開発局(USAID)は事実上閉鎖されましたから、ここからウクライナに流れていた資金は止まります。それどころか長年、陰からウクライナに深く関与していたCIAの人員削減まで始めました。
CNN
米CIA、「全職員」を対象に早期退職を提案
2025.02.05 Wed posted at 16:40 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35229085.html

<まだあります。>
ロイター
トランプ政権、(ロシア)オリガルヒ制裁作業部会を解散 麻薬組織への対応重視
2025年2月7日午後 12:56 GMT+99分前更新
https://jp.reuters.com/world/security/DIMLM25QZFMGLN2SP6TKODA6ZQ-2025-02-07/
米国際開発局、全世界職員1万人以上のうち294人のみ維持=関係筋
2025年2月7日午前 10:09 GMT+93時間前更新
https://jp.reuters.com/world/us/3XLVN7O4FRJ27OHWLOQ7USNNCA-2025-02-07/

(ロシア)オリガルヒ制裁を止めました。これはロシア政府との関係改善の予告でしょう。
バイデン政権と西側政府は、大した根拠もなく(ロシア)オリガルヒの海外資産を没収して売却していました。これは、普通に見るなら強盗行為です。後日、返還請求か損害賠償請求が来たらどうするんでしょうね❓

と言うような皮肉は止めにしますが、バイデン政権が対ロシア政策をどう考えているかは明らかです。ウクライナ紛争とは無関係に関係修復に動くと思います。トランプ氏にとって最重要外交は、対中国外交なのは明らかです。中国に強く出るならロシアとの関係改善は不可欠です。
これが、ロイターの報道姿勢を変化させた理由でないかと思います。
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本題のトレツクТорецькです。ロシア名、ジェルジンスク。
TASSの②の記事から引用
『「敵はジェルジンスクとトレツク首都圏の他の集落を占拠するため、8個旅団からなる大軍を集結させた。敵軍の総数は4万人を超えた。この軍には、アゾフ旅団(ロシアではテロリストに指定され非合法)を含むバンデラ政権に最も熱心で忠誠心のある民族主義部隊や、外国人傭兵部隊が含まれていた。我々の部隊はジェルジンスクをめぐる5か月間の戦闘で敵に多大な損害を与えた。ウクライナ軍は兵力の70%以上、つまり2万6000人以上の兵士を失った」と声明は述べている。』

トレツク攻防戦が長かった理由が、分かります。ウクライナ軍はトレツク防衛のために4万人を超える大部隊を集結していたからでした。兵士の数を集めれば、これほどウクライナ軍は強く戦えると言うことを示しています。南ドネツクと中部ドネツクでウクライナ軍がボロ負けしているのは、圧倒的な兵力差が理由です。クルスク侵攻作戦をしなければ、これほどまでにドネツク州でウクライナ軍が劣勢になることは、なかったでしょう。
そしてウクライナ軍の冷酷な作戦も分かります。トレツクにこれほどの大兵力を集めていたと言うことは、中部ドネツクと南部ドネツクは、最初から捨てる予定だったことが分かります。そうであるなら、さっさと後方に部隊を撤退させるべきです。そうすれば、かなりの兵力が温存できていたでしょう。中途半端に拠点防御して死守命令を出したために相当数の死傷者が出ています。

これでトレツクをロシア軍が制圧しました。
航空万能論 2025.02.1
ロシア軍が東部戦線で前進、ウクライナは国産武器の供給停止リスクに直面
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/as-russian-troops-advance-on-eastern-front-ukraine-risks-cuts-to-domestic-arms-supplies/
この記事の5枚目の略図がトレツク方面です。もうこの段階でロシア側の軍事サイトでは、ほぼ全域をロシア軍が制圧しています。その後、市内の掃討戦を行っていたのでしょう。
略図を見てわかる通り幹線道路T-0516を北上すると、その先にコンスタンチノフカ(Костянтинівка)があります。この間に集落はありますが、それほど強い抵抗拠点には、ならないでしょう。早ければ3月には、コンスタンチノフカ攻防戦が始まると思います。

略図の4枚目が、チャシブ・ヤル(Chasiv Yar)です。
ここもTASS通信の伝えるところでは、北側の主要な市街地は、ほぼロシア軍が制圧し、南のより小さな市街地のシフチェンコに対する攻撃が始まっているようです。北側の守りの固い方を制圧すれば、南はもっと攻略しやすいと思います。長かったチャシブ・ヤル(Chasiv Yar)の攻防戦も終わりが近いです。チャシブ・ヤル(Chasiv Yar)を攻略すると幹線道路のT-0504を西に行くと8km程度でコンスタンチノフカ(Костянтинівка)に行きつきます。

いよいよ、南と東からコンスタンチノフカ(Костянтинівка)攻撃が始まるでしょう。コンスタンチノフカ(Костянтинівка)は北部ドネツク要塞都市の一番南の玄関口です。

航空万能論 2025.02.6
侵攻1078日目、ロシア軍がオスキル川を渡河して新たな橋頭堡を確保
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/on-the-1078th-day-of-the-invasion-russian-forces-cross-the-oskil-river-and-secure-a-new-bridgehead/

この記事の2枚目の戦況図が、ドネツク州一番北の要塞のリマンЛиман~クレミンナ方面です。
ここでもロシア軍は、ゼレベツ川の北側で渡河作戦を実行中です。もう、かなり経ちますがウクライナ軍はロシア軍を排除できないようです。排除できなければ、直接リマンЛиманに進撃することが出来ます。

仮にロシア軍がリマンЛиман攻略に成功すると、北部ドネツク要塞都市群の一番北のスラビャンスクСлов'янськへの攻撃路が開けます。

ロシア軍の春の目的は、ドネツク州北部の要塞群を南北から攻めることでしょう。その体制が着々と整いつつあります。

 

※最も、航空万能論はトレツクに関してはロシア国防省とは違う見解を示しています。

航空万能論 

2025.02.8
ウクライナ軍はクルスク州で、ロシア軍は東部戦線で支配地域を広げる
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-forces-expand-control-in-kursk-oblast-while-russian-forces-expand-control-on-the-eastern-front/



※関連日記目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑧
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27