「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

プーチン氏の4月17日の会見内容を歪めて報道する一部メデイア<ウクライナ紛争2024.05.18

2024-05-20 08:40:06 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

露、ハルキウ制圧計画なし…プーチン氏 「緩衝地帯」構築が目的
2024/05/18 05:00
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240518-OYT1T50010/
プーチン氏、「緩衝地帯」設置を明言 ロシア攻撃のウクライナを批判
2024年5月17日 23時12分
https://www.asahi.com/articles/ASS5K4K15S5KUHBI02BM.html
22年合意が「交渉の基礎」 プーチン大統領
2024年05月17日 21時52分
共同通信
https://www.47news.jp/10936056.html
ウクライナ和平、「22年の交渉が基礎に」=プーチン大統領
By Guy Faulconbridge
2024年5月17日午後 11:31 GMT+911時間前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/L3GVI5YYBVOKBBW7C6N5O5WHJY-2024-05-17/

同じ内容を報道して、こうも違います。
記事タイトルを見ると、全然別のことに見えます。
これが日本の一部マスメデイアの情報操作の典型的なパターンです。
一部を切り取り、一部は隠す。
出した方が目に留まるでしょう❓

ロイターと共同通信の記事がプーチン氏発言の内容を正確に伝えています。
発言の主な内容は、『ウクライナ和平、「22年の交渉が基礎に」』
と言う部分です。
ロシアの交渉に参加する条件を再度提示したと言えます。
もちろん、それに対する中国の同意もあったと思います。

ウクライナ和平に関する和平のロシア側の条件を、プーチン大統領が大勢マスコミが集まる会見で述べたことが重要です。
モスクワで会見しても、それほど西側のメデイアが取り上げないと思います。

後半のハルキウ州の今回の攻撃の目的については、枝葉の情報にすぎません。
ウクライナのベルゴロソ州攻撃は、かなり頻繁でロシア側にも被害が出ています。しかも、民間人を標的にしています。ロシア国内でもロシア軍を非難する声は強いと思います。
だから、取り敢えず国境に緩衝地帯を作ってウクライナ軍の攻撃を緩和すると言うことでしょう。

もう一つ意味があります。
和平交渉の話し合いを西側が切り出さなければ、ハルキウ州制圧にロシア軍が行動を始めるという意味です。
ハルキウ市制圧自体は、言われているほど難しくはありません。
ハルキウ市の遠めの西側を制圧してしまえば、ハルキウ市は補給路を失います。降伏するかハルキウ市から撤退するしかありません。
特に市街を軍事力で制圧する必要は、ないのです。

ウクライナ第2の都市のハルキウ市が陥落すれば、ウクライナ国内にどのような影響があるかは考える必要もありません。ゼレンスキー政権は崩壊すると思います。

そのような事情を背景に西側に和平交渉の開始を促していると言えます。
ウクライナに言い聞かせることは簡単です。
西側が支援を止めれば、ウクライナは即敗北です。

このような内容を、単に「緩衝地帯の設置」の話に矮小化しています。
つまり❓
停戦の話を出したくない、あるいは広めたくない意図があります。日本の大新聞2社が同じ記事タイトルであれば、やはり日本政府の情報統制を疑わざるを得ません。
NHKも大体、同じ内容です。

何故❓
共同通信とロイターは、違うのですか❓

※ちなみにロイターは、内容が異なるので記事を2本配信しています。
①ウクライナ和平、「22年の交渉が基礎に」=プーチン大統領
By Guy Faulconbridge
2024年5月17日午後 11:31 GMT+913時間前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/L3GVI5YYBVOKBBW7C6N5O5WHJY-2024-05-17/
②ハリコフ攻撃、緩衝地帯の設定が目的 制圧計画せずとプーチン氏
By ロイター編集
2024年5月17日午後 8:10 GMT+917時間前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/MBQ6P6BOEZLFVMV76375XZVNDI-2024-05-17/


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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