なんでもかんでも制裁対象にしたため、上手くいっている部分と上手くいっていない部分があります。
金融制裁や精密部品などの禁輸は、有効だと思います。
しかし、エネルギーや食糧に関しては、どうかな?と思います。
例えば、黒海経由のウクライナの穀物輸出に関してロシアの不満は、ロシア産には制限がかけられていることです。中東やアフリカ諸国には、ウクライナとロシアの穀物に頼っている国は沢山あります。ウクライナが自国産の穀物を輸出したいなら、ロシア産も認めるべきでしょうね。ここは、バーターにしないと無理があると思います。
原油と天然ガスに関しては、ほぼ意味のない状態です。中国とインドが購入します。
ワールド
2023年4月16日8:07 午前1日前更新
アングル:実は輸入量増加、EUはロシア産LNGを禁輸できるか
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-eu-lng-idJPKBN2WB0B8
ロシアの石油輸出量、侵攻前の水準に復活 IEA
2023.04.16 Sun posted at 15:38 JST
https://www.cnn.co.jp/business/35202667.html
EU、敵に塩を送っている? 実は輸入量が増加、ロシア産LNGの禁輸は可能か
2023年4月17日(月)12時36分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2023/04/post-101416.php
ワールド
2023年4月17日8:14 午前1日前更新
EU、ポーランドとハンガリーのウクライナ産穀物輸入禁止に警告
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-poland-ban-idJPKBN2WD0GN
穀物に関しては、東ヨーロッパに流れてその国の農家の経営を圧迫して抗議活動が起きています。これまで通り、中東・アフリカに輸出しないと、ウクライナの支援国からの反発を招きます。やがては、支援の先細りと言うことにもなりかねません。黒海経由の輸出の安全と分量を確保したければ、ロシア産も認めるしかありません。
原油に関しては、ほぼ無意味です。また、燃料に加工した分は他の国の製品と混ぜてしまえば、ほぼ輸出を防ぐのは無理です。天然ガスも同じで液化天然ガスに加工してしまえば、他の国の製品と区別出来なくなります。
ウクライナの訴えを聞き、感情的に全部禁輸対象に含めましたが、現実問題弊害の方が大きすぎます。
また民生用の工業製品に関しては、中国製が全部他の地域と置き換わっただけです。
ビジネス
2023年4月18日12:55 午後29分前更新
ロシアで中国製スマホがシェア70%突破
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-russia-smartphone-idJPKBN2WF05T
ワールド
2023年4月17日6:24 午後19時間前更新
インドとロシア、自由貿易協定を協議 通商関係強化へ
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-india-russia-idJPKBN2WE0GY
ウクライナ問題、対話が唯一の道 中国とブラジルが首脳会談
2023年4月15日 00時21分 (共同通信)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/244195
ビジネス
2023年4月18日12:31 午後1時間前更新
ロシアを最大限の言葉で非難、中国の核戦力拡大に懸念=G7外相共同声明
https://jp.reuters.com/article/g7statement-idJPKBN2WF052
欧米諸国とグローバルサウスでは、明らかに意見の相違がみられます。ウクライナが自分の正義だけ主張することが果たして欧米以外の国々に受け入れられるのか?やはり、ここら辺は単純な正義感だけでは、解決できないと思います。
難民問題一つ考えても、シリア難民とウクライナ難民を見れば、明らかに扱いが違います。欧米以外の国々から見れば、ダブルスタンダードに見えて当然です。
ウクライナが国際社会から幅広い支援を受けたいのであれば、考えるべき部分はあると思います。もちろん、悪いのはロシアです。しかし、そればかり言い立てても納得しない国もあるという現実です。