バルト3国「次の標的」危機感、対露防衛線で連携…国境に施設建設で合意
2024/04/01 07:11
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240401-OYT1T50016/
北から順番に人口
エストニア人口134.9万 (2022年)
ラトビア人口187.9万 (2022年)
リトアニア人口283.2万 (2022年)
こんなちっぽけな国が独立国であること自体が危いと言わざるを得ません。
もし独立国でいたければ近隣諸国との摩擦や紛争を避けなければならないのは当然のことです。
ところがロシアのウクライナ軍事侵攻後、もっとも声高にロシアとの主戦論を唱えたのが、ポーランドとバルト3国です。今も主張し続けています。
確かに第2次世界大戦前に旧ソ連に併合されソ連が崩壊するまで独立できませんでした。
やっと独立したと思えば、今度はロシアの陰に怯えています。
それほどロシアが怖いのなら、何故独立後ロシアと敵対的な外交を続けてきたのか❓
怖いのならロシアともEUとも友好的な関係を維持するべきでしょう❓
敵対してきたから怯えなくてはなりません。
3か国合わせてやっと人口600万人程度です。
1か国なら日本の県レベルの人口しかありません。
それでどうやって軍隊を編成します。
軍事力により平和を維持することは、最初から無理です。
軍事力によらない平和を考えるべきだと思います。
フェンスを張り巡らそうと陣地や塹壕を築こうとロシアが10万人、20万人の軍隊で攻め潰そうと考えたなら抵抗できるはずがありません。
物事には物理的に不可能なことがあります。
ロシアに対して中立であり敵対的な政策を取らなければ、全部必要のないことです。
こんなちっぽけな国の予算など小さいでしょう。
その多くを軍事費に費やせば、国は貧しくなります。
アメリカの尻馬に乗ってロシアと敵対した結果が、今です。
外交も政治もなく単純に力で対抗しようとした結果です。
フィンランドも同じです。
人口555.6万 (2022年)
フィンランドは、戦後長く中立を維持してきました。
それがロシアの脅威から身を守る一番有効な手段でした。
だからロシアとの国境線に何かをする必要はありませんでした。
一時のパニックでNATO加盟を決定して加盟しました。
今、ロシア国境に長いフェンスを設置してロシアの脅威に備えています。
ロシアに敵対しなければ、ロシアはフィンランドに対して特段脅威ではないと思います。
2014年以前のヨーロッパにロシアの脅威はありませんでした。
2008年のアメリカのNATO東方拡大政策が、ヨーロッパとロシアの摩擦を大きくし結果として、2022年のウクライナ軍事侵攻を招き寄せました。
アメリカがNATO東方拡大政策を強引に進めなければ、ヨーロッパにリスクは発生しなかったと思います。
だからヨーロッパ諸国は、アメリカのNATO東方拡大政策に反対するべきでした。
2008年の時点では、フランスもドイツも反対しました。
アメリカの当時の大統領のブッシュJrが強引に押し切ってNATOの東方拡大を決めて、それを進めたのがバイデンです。
ロシアの脅威を今感じるなら、2008年以降のロシアがNATOに対して感じた恐怖を理解できると思います。
今ヨーロッパ諸国が感じているロシアの恐怖は、NATOがロシアに与えた恐怖が跳ね返ってきたものです。
もしその恐怖を解消しようと思うなら、2008年以前のヨーロッパの国際関係に戻すべきでしょうね❓
自分たちが相手を脅したから、逆に自分たちが相手に脅されているという滑稽な構図があります。
自分たちが相手を脅すのを止めれば、相手も止めるでしょう。
自分たちが相手を脅すのを強めれば、相手もそうします。
このような単純な原理が、今のヨーロッパの政治家には理解できないようです。
自分たちの方が強いと思い、軍事力で押し通そうとするから軍事力での解決しか道がありません。
大きな戦争は、このようにして拡大していきます。
後戻りが出来るうちに、止めるべきでしょうね❓
非はどちらにあるかと言えば、先に脅威を作り出したNATOにあります。
だから解決しようと思うなら、まずNATOの方から自分たちが作り出した脅威を無くさなくてはなりません。
今、ヨーロッパ諸国の言っていることは余りにも身勝手だと思います。
自分たちが先に仕掛けておいて、相手が悪いという言い分は世間(欧米以外の世界)では通用しません。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次④
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27