マクロン仏与党と左派、激しく対立 連立交渉不調で〝三つどもえ議会〟なら機能不全も
2024/7/8 20:18
https://www.sankei.com/article/20240708-RQ3VY7S5NBOU3GVEMMNJAFGD3U/
1回目投票の支持率なら国民連合は3割を超す議席獲得の可能性もあったと思います。
極右政権を絶対に阻止したいマクロン与党連合と左派連合「新人民戦線」は候補者調整をして候補者の一本化を図りました。
それが功を奏して・・・
「新人民戦線」180~205議席
マクロン与党連合150~180議席
国民連合130~145議席
このような結果が予想され極右の過半数は阻止されました。
しかし大きく議席を減らす見込みのマクロン与党連合も国民から否定されました。
フランス国民は、仕方がないから左派連合の「新人民戦線」に第1党の議席を与えましたが、これも過半数からは遠いです。
マクロン大統領が、「新人民戦線」の急進左派「不屈のフランス」との政権協力を拒否していますので議会多数会派の形成は困難です。
「新人民戦線」を中心に法案ごとに協議するしかありません。非常に不安定な議会運営が予想されますが、仕方のないことです。
やはり民意を無視して強引にマクロン大統領が推し進めてきた様々な改革路線が、国民に否定されたと言うことです。
その国民の不満を吸収して勢力を伸ばしてきたのが、極右・国民連合です。
しかし国民連合が現実に議会多数派になる可能性を前に、フランス国民は「それでいいのかどうか?」考えた結果だと思います。
マクロンとルペンの両方に、「バッテン!」が付けられました。フランスは、ヨーロッパで一番極右が似合わない国だと思います。
以前のフランスであれば、ヨーロッパの紛争を煽り立てることはなかったと思います。
むしろ、ドイツと協力して紛争拡大を防ぐ側に回っていました。
国として国民として「フランスらしい」・と言うのはどのようなことなのか?
フランス人には、冷静に考えて欲しいところです。
選挙結果は、フランスらしい結果でした。
(※なんだか最近のヨーロッパは、ミニ・ヒトラーみたいのばかりです。)
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