goo blog サービス終了のお知らせ 

「北の山・じろう」時事日記

内容は主に海外時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

イギリスは、どれほど深くキエフ政府に食い込んでいるのか❓とヴェリカノボルシカの戦闘<ウクライナ紛争2025・01・28

2025-01-29 09:16:51 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

TASS通信 2025年1月27日 19:03
【Ukraine cannot just remove Vladimir Zelensky from power to find peace — politician】
(日本語訳)ウクライナは平和を見つけるためにウラジミール・ゼレンスキーを権力から排除することはできない - 政治家

TASS通信が元ウクライナ野党政党党首でロシアに亡命中のヴィクトル・メドヴェドチュク氏のSmotrim.ruメディアプラットフォームの独占コラムでの発言を伝えています。
ウクライナの反政府的な政治家は逮捕されるか亡命しています。親ロシア派は一掃されました。ウクライナ国内の政治は、親アメリカ派と親ロシア派の均衡の上でバランスを取ってきました。2014年クーデターの後でも親ロシア派の政治家や勢力は残っていました。それが内戦の激化を防いでいたと言えます。現在は、西ウクライナ民族主義者の独裁政権のようになっていて誰が出てこようと、コップの中の争いにすぎません。そういった部分について話しています。

<ゼレンスキーに対する評価>
『メドヴェドチュク氏はまた、西側諸国がゼレンスキー氏に与えた餌の役割が、今や「つつかれた虫」の役割に変わったと強調した。「ゼレンスキー氏はもはや、(ロシア大統領の)ウラジーミル・プーチン氏に対する西側諸国の集団的な釣り餌ではなく、すでにつつかれ、間もなく潰される単なる虫に過ぎない」と同氏は結論付けた。』
意味は、役に立たなくなった欧米の代理人は、やがて排除されるだろう・と言う意味です。
もう一つ興味深いことを述べています。

『「今日、ロンドンとワシントンの支援を受けた戦争派以外にグループは存在しない」と同政治家は述べた。ゼレンスキー氏の解任後、同派内で激しい競争が起こるだろうとメドベドチュク氏は述べ、「英国と米国のロビー団体間の戦争は、おそらく激化する局面を迎えるだろう」と付け加えた。メドベドチュク氏は、「ゼレンスキー氏はまだ権力にしがみついている。一般的に言えば、彼が生きているのは、米国がまだ英国をキエフから追い出すだけの力を持っていないからだ」と主張した。』

イギリス政府は、保守党から労働党に政権交代しようと全くウクライナ支援を停止したり変更したりする様子は見えません。そして2022年4月、突然当時イギリス首相のボリス・ジョンソンがキエフを訪問し、当時成立しかけていた和平合意をぶち壊しました。イギリスが、ウクライナ紛争を本格的な戦争に激化させた部分が大きいと思います。
イギリス政府とアメリカ政府は、別々の思惑で動いているのは明らかです。
西側の戦車供与でも真っ先にイギリスが供与を決定し、それに煽られてアメリカ・ドイツの順番で戦車供与が決定されました。(数が足りなくて武器商人の倉庫に眠っていた型落ちのオンボロ戦車レオパルトⅠを100両を供与するオチも付いています。予算消化のためです。おっとっと❓どこまで行ってもこの戦争は胡散臭いでしょう❓)
中距離ミサイルの供与でも同じです。イギリスが最初に供与を決定し、即実行しました。それにフランスが続き、かなり遅れてアメリカも供与しました。
中距離ミサイルでのロシア領攻撃も、積極的に主張していたのはイギリスです。
イギリスは、明らかに戦争を煽り立て激化させ、そして継続しようとしています。
それを裏付ける発言です。

そして現在、キエフで主導権を握っているのはイギリスだと発言しています。どうもアメリカは排除されているようです。
戦争継続に拘るイギリスと、終わらせたいトランプ氏の間には、政策の不一致があります。
この対立は今後激化するでしょうね❓

メドヴェドチュク氏の見解では、イギリス勢力がキエフから排除されたらゼレンスキーも排除されるだろうと述べています。

イギリスが、深くキエフ政府に食い込んでいるのは、どうやら可能性が高いようです。

イギリスは、何故ウクライナ紛争に深く関与するのか❓<2025・01・14
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/8f216d97467be72dc74764190ca655a1

この日記でも書いた通りイギリスがアメリカの意思に逆らってまでウクライナに深く関与する理由は、表の情報で調べる限り何も出てきません。理由が分からないのです。ただ2022年4月か、その前からイギリスが深く関与しているのは確かです。ロシアが軍事侵攻を開始した時には、既にイギリスの特殊部隊が大統領府にいたようでした。余り当てになりませんが、ゼレンスキーのその後の発言では亡命の支援のためにいた・と言うことです。その後もゼレンスキーの身辺警護をしているのはイギリスの特殊部隊だという「ウワサ」があります。
ウクライナ紛争におけるイギリスの振る舞いは、謎です。
とにかくイギリスとしては、ウクライナ紛争が続いてくれないと困るようです。
なぜ、困るんでしょうね❓
保守党も労働党も、どっちも同じですから何か余程大きな事情が隠されているのだろうと思います。
イギリス政府とトランプ氏のバトルの行方も目が離せません。
ほとんでスパイ小説の世界です。スパイ小説より面白いと思います。
結末が、全然分かりません。
トランプ氏の剛腕が勝つのか❓
イギリスの悪知恵が勝つのか❓


(2)ロシア側から見たヴェリカ-ノボルシカの戦闘、TASS通信の記事から
①2025年1月27日 20:54
Ukrainian forces kill 15 of their own for refusing to fight in Velikaya Novoselka
(日本語訳)『ウクライナ軍、ヴェリカヤ・ノヴォセルカで戦闘を拒否したとして自軍15人を殺害』
②2025年1月27日 21:28
Velikaya Novosyolka residents helped Russian forces spot Ukrainian positions, officer says
(日本語訳)『ヴェリカヤ・ノヴォショルカの住民がロシア軍にウクライナ軍の陣地発見を手伝ったと将校が語る』
地域住民がロシア軍に協力してウクライナ軍の詳細な情報を提供しています。それがロシア軍の短い時間での市街地占領に役に立ったのは間違いありません。一番の驚きは市街の中央を一気に突破して南北に分断したことです。それが可能だったのは地域住民の情報でしょう。
そして、これまではこのような話は聞いていません。地域住民のキエフ政府からの離反が始まっているのかもしれません。
①では戦闘を拒否したウクライナ兵が15人まとめて射殺されています。今後は、このようなことが増えるのかもしれません。
どちらにしても東部限定で言えば、兵士も地域住民もキエフ政府から離れていくでしょうね❓
(最近、植民地を解放するロシア軍に見えてしまいます。腹いせに自分の植民地を破壊するウクライナ軍❓同族相争う戦争は、本当に良くないと思います。そう仕向けたのは、誰❓)


※関連日記目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑧
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。