心理学概論から
1. 先生の好きな果物を教えてください。 答:私は、ぶどうが大好きです。特に巨峰と皮が食べられるレッドグレープ?のようなものが好きです。
2. 結婚相手と付き合う人に求めるものは違うものですか
答:これは、結婚というものが文化によって異なるので難しい質問です。例えば、結婚は親が決めることになっている社会や、少し前までの日本のように、結婚を一種の永久就職のように考える社会では、恋愛と結婚が異なると思います。さらに、フランスのように同棲していても子どもが生まれて少し大きくなるまで結婚しない社会もあります。まあ、結婚というのは社会が認めたカップルという意味で婚姻届を出せば結婚なので恋愛とは違うといえるでしょう。さらに、世界の民族の86%は、一夫多妻制の社会ですから、イスラムのような社会もまた恋愛と結婚は異なるといえます。どうも、今までの日本は、女性が結婚することを意識しすぎて、それが人生の目的のようになっている部分があり、それがまた、女性の社会的地位を低めているような気がします。皆さんは、しっかりと働いて、子育ても男性と一緒に(平等でなくてもいいので共同して)行うようなカップルになることを期待します。
3. 先生は、よくご旅行をなさるとお聞きしましたが、記念品(いわゆる自分へのお土産)をお買い求めになるのでしょうか。ご購入なさるとしたら、これまでに特に記憶に残っている品はありますか。
答:思い出に残っている、自分への土産はいろいろあります。旅行に行くと必ず、自分への土産は買ったり、拾ったり、もらったりします。記憶に残っているのは、購入したわけでないのですが、ニューオリンズのマルディグラというカーニバルに行ったときに、カーニバルの山車から見物人に投げてくれるプラスティックのビーズのネックレスやレイのようなものを100本以上集めて持って帰ってきたことです。
発達心理学から
1. 『世界一の子ども教育モンテッソーリ』のP108、1行目~8行目に書かれている実験がどういった実験なのか、そしてその実験から得られた結果がどういったものなのかが理解できませんでした。教えて下さい。
答:また、授業で説明したいと思いますが、次の図を参考にしてください。
2. たくさん質問ありがとう
①研究に参加する人はどのような経緯があって選ばれているのですか?
答:その研究によってことなります。アメリカでは、被験者はアルバイトのような形で集められたり、ボランティアを募ったりします。日本では、被験者になってくれる人を募集することが多いようです。また、学校等で研究を行う場合は、保護者の許可を得てから行います。アンケートのようなものは学校長などの許可を得て行われます。また、乳児を対象とする場合は、親が一緒に参加することが多いです。なので、被験者(児)は選ぶわけではありません。また、特定の人を選ぶと偏った研究になってしまいます。
②研究が終わった後に人格が崩壊した人や、子どもの頃に研究に参加しその後の人生が狂ってしまった場合責任等はどうなるのですか?
心理学を研究するときに、そのような可能性がある場合に、倫理委員会というのが各大学や研究機関にあって、そのような可能性がある場合は、研究を許可しません。松本大学に、研究倫理委員会があって、研究をする前に審査されています。また、追跡調査や事後調査も行い検討します。1970年以前は倫理委員会のようなシステムがなく、かなり危ない研究が行われていました。医学でも同じですが、それでも危害が認められた場合は、責任が追及されます。
③先生にとって心理学とはどのようなものですか?
答:心理学の知識を得ることで、毎日の生活を豊かにしてくれる学問だとおもっています。すこし、心理学を勉強してみるいいですよ。
④心理学は科学だというお話を以前耳にしたことがあるのですが、私は心の動きなど心について表す心理は感覚的、直感的なものだと考えています。先生はどうお考えか教えてください。
答:かなり古くは、そのような直感心理学というものもありました。心理学をあまり知らない人は同じように考える人もいるようです。現在では、日本語の「心」(たぶん英語では”heart”)は心理学では研究の対象になることはめったにありません。心とは何かという定義もあいまいです。近いのは、「感情」や「情動」という言葉だと思います。心理学という言葉から、「心」を連想するかもしれませんが、心理学という言葉の訳のもとになっているpsychologyのpsychoは「精神」に近いと思います。また、心理学が目指してきていることのひとつは、そのような「心の動きなど、心について表す心理は感覚的、直感的なものだという考えが間違っていること」を科学的に証明するという部分を持っています。科学的というのは、実験や調査を行い、数値化して差を見つけることを含んでいます。直感と科学的の違いは、物事を判断しようとするときに、客観的なデータを使用して、2つ以上の事象を比較することです。下にも書いた「アリエリー教授の「行動経済学」入門」などを読んでみてください。そこでは直感が間違いだということを述べています。
⑤教育の現場で心理学はどのように役に立つのか教えてください。
答:役に立つかどうかは、その知識を持っている個人に関わってきます。いくら知識があっても、現場や日常の生活に役立てていない人もいる気がします。教育の現場で役立てるためには、その個人の生活の中で実際にどのように使ってみるかによると思います。今、この授業でなく、心理学の授業で副読本になっている「アリエリー教授の「行動経済学」入門」などを読むと、役に立つ部分があると思います。