麦の“おかげさまで”

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 日々の何気ないことを綴っています。

 

民話のふる里へ。。。(3)

2010-04-16 | 

さぁ~いよいよ遠野巡りも終盤です。
(しつこいですね。まだ続いてます~笑、、勝手な日記のつもりですから(^^ゞ)

周囲を見下ろすように小高いところにでぇ~んと構える 
南部曲がり家千葉家 です。

 

 

200年ほど前に建てられた南部曲り家で
「日本10大民家」のひとつにも数えられています。
2007年に国指定重要文化財に指定されているそうです。


みごとな石組ですよね~!!
私たちは石垣の左側のほうから入っていきます。

建物は163坪もあり現在も住居として使用されているところがすごいですよね!!
母屋がお住まいなので拝見できませんが
昔馬を飼っていた部屋や土間を改造開放して
昔ながらの生活が垣間みえる農具などを展示しています。

 
右側の上から下がっているのは
当時のご主人様などが使用されたのでしょうか、なんと駕籠ですよ~
豪農ぶりが伺えますね~!!

他にお振舞いなどのおもてなし用の豪華な食器類や道具類
普段用の食器、道具類などの展示も興味深いものでした。

その他福泉寺や民話伝わるでんでら野など
遠野ならではのしっとりした地を東西南北めぐって
充分楽しむことができました。
ドライバーの高橋さん、お世話さまありがとうございました。



遠野駅に程近い「ホテルあえりあ」についたのは夕方6時前。。。
もう、4人ともすっかりおなかぺこぺこです~~~
なにしろ、今日のお昼は行きの新幹線で10時半頃食べたっきりよ、、
それから電車の乗り換え、観光タクシーでの見物、、だったから
何も食べてなかったんだ~

それ~っ お食事!!といきたいところですが
その前に、 語り部さんの民話を聴くことにしました。
館内での民話をとても楽しみにしていたんです。

 


 3Fの語り部ホールでは、語り部さんがにこやかにお待ちでした。
囲炉裏をかこんで早速、民話の語りの始まりです。

昔あったずもな。  で始まり
どんとはれ。     で終わる民話。
語り部の高橋ノブさんの優しげな独特の口調にすぐさま引き込まれてしまって。。。

第一話  オシラサマ
第二話  河童淵
第三話  ザシキワラシ
第四話  豆腐とコンニャク

 

第一話~第三話は人気の民話
本で読んだのと同じですが、
こうして昔から伝承された言葉で目の前で聞くと臨場感が出て
その情景が頭に思い浮かんでくるんですね。

遠野民話って楽しいのもあるけど
結構残酷でまじめに聞くとおどろおどろした話がたくさんあります。
オシラサマ は残酷で悲しい話ですが、最後にホッとしますネ。
ザシキワラシの話も住み着いた家は繁栄し、いなくなった家は没落という
勧善懲悪みたいなお話なんですね。

 それでは第四話の楽しいお話を・・・
「豆腐とコンニャク」

昔あったずもな。
あるところに、豆腐とコンニャクといたったずもな。
ある時、豆腐ぁ棚から落ちて大怪我したど。
コンニャクそれを聞いて見舞いに行ったど。
「豆腐殿豆腐殿、なんたな(どんな)怪我してぇ」って言ったてば。

豆腐ぁ怪我したどこ見せてがら
「お前いいだらや、(いいじゃないか)、
なんぼ棚から落ちたって怪我することねぇもの」って羨ましかったど。
してば、コンニャクぁ
「ねさねさ(いやいや)俺だって毎日生きたそら無い(心地がしない)が」って言ったど。
「何してよ」って聞いたらば
「ほだって毎日『今夜食う(こんにゃくう)今夜食う(こんにゃくう)』って言われるもの。
生きたそらなかんべだらや」って言ったど。
どんとはれ。

 
さぁ~お待たせいたしました~^^
月替り和食会席で~す。

卯月のお献立
膳菜   酒肴盛り合わせ
御椀   蛤かるかん蒸し 菜の花 素麺
御造里  三陸の幸盛り合わせ 妻物一式
鍋    豆乳仕立て 白金豚しゃぶしゃぶ うるい 胡麻ポン酢
焼き物  桜鱒菜種焼 豆富木の芽田楽 豆甘煮
焚合せ  せった鰈旨煮 春野菜色々
油物   山菜巻揚  蕗のとう 色やさい 茶塩
食事    穴子飯
香の物   二種
留椀   赤出汁
甘味   豆すっとぎ  ぜんざい

  
 
 

もう 満足 満足
とても食べきれず、デザートはとうとう手をつけられませんでした。

翌朝の食事は和食中心のバイキングで
こちらも美味しかったで~す。



たった半日のおじゃまだった遠野の町
2、3日も居たようなゆったりした気分でいながら
どこか普通の田舎町とは異なる気分(ちょっと表現ができません)でした。
今度いつか来る時は花咲く 頃がいいわね。
ザシキワラシ(写真でわかるかな。。)に見送られて さようなら、またね~!!

さて、これから帰路の電車に乗って
一関で途中下車します。