ナサラ農法開発者の翡翠先生のブログ

農業が注目される今、本物の農業が必要です。安心安全で環境に優しい農業を推進します。美味しい・栄養価の高いものへと・・

水俣病について

2010-08-30 22:01:12 | 環境
水俣病は、熊本県水俣市の工場排水によって、汚染された魚介類の摂取による公害病とされ、新日本チッ素肥料㈱水俣工場のアセトアルデヒド製造過程で、触媒として使用した無機水銀(硫酸水銀)が排水され、植物等により有機化され、副生した有機水銀(メチル水銀)が原因と言われています。
 水俣病の発生過程は、工場排水の中に含まれるメチル水銀による環境汚染から始まり、無機質である水銀が、植物等により摂取されものが有機化され、その有機化されたメチル水銀を摂取した魚介類が体内で、溜め込んでしまい、濃縮された生物となり、その魚介類を摂取したことにより、有機水銀中毒となったものとされています。
有機水銀は、一般的に脂溶性で血液中の血球と結合し、脳・肝臓・腎臓などに蓄積されやすく、無機水銀化合物に比べても毒性が強く、アルキル水銀は特異的に中枢神経をおかすものとされています。
 被害として、1953年頃より水俣地区の漁民に原因不明の中枢神経患者が多発して「水俣奇病」として呼ばれていました。
人だけでなく、魚介類を摂取した動物にも大きく被害を与え、カラスや水鳥等の鳥類もその被害を受けました。
中枢神経患者ですから、痺れや感覚がない等の症状が出ていたことになります。
一度蓄積されるとなかなか排出されない性質を持つため、危険な公害病です。

地球上には、様々な鉱物が沢山あります。そして、バクテリアもまだまだ未知な世界と言えるでしょう。
元素を餌とするバクテリアも存在します。そして、そのバクテリアは、単一の元素のみしか摂取しません。珪素を摂取するものは、珪素のみです。また他の元素にもいえるでしょう。
で、あるならば水銀もしかり・・

水俣地区の漁場では、今は漁業がなされています。元素は無くなることはありません。しかし、今はメチル水銀の被害は無いに等しいほど減っています。
この環境の手助けをしたのもバクテリアのお陰と考えても良いと思います。
日本という季節ある風土であるからこそ、環境の復活が早いと言えるでしょう。
これが、北海道ならもっと時間がかかるでしょうね。