8月31日(土)と9月1日(日)に、大阪・舞洲の大阪シティ信用金庫スタジアムで近畿学生野球秋季1部リーグの第1節が始まり、神戸大野球部は春季リーグ覇者の大工大と2日連続で激突。見事神戸大は、7-2、7-0(7回コールド)で大工大を下し、開幕2連勝を飾った。<森岡聖陽、前田万亜矢>
4月に行われた春季1部リーグで最下位となり、その後の入れ替え戦で辛くも残留を決めた神戸大の秋季リーグの初戦の相手は、春季リーグで優勝した大工大だった。
しかし、神戸大学は両日ともに打線が爆発。8月31日の初戦では3-2の1点リードで迎えた5回の表、岩岡のレフトスタンドへの2点本塁打や中山、大田の適時打などで一挙4得点。点差を5点に広げこの日の試合を決めた。
(写真:4番大久保の駄目押しとなる2点適時打で帰塁する高内と浅妻、9月1日)
勝てば勝ち点1を得る1日の試合は、先発の藤原がキレのある制球を見せる。途中、味方の失策で1死2、3塁のピンチを迎えるも続く大工大の打線を三振、一塁ゴロで凌ぎ切り、6回までを3安打無失点に抑えた。打線もそれに応え、4回の4得点を含む、ヒット11本、大量7得点で大工大を突き放した。最後は大倉が中ゴロに相手を仕留め、7回コールドで勝利した。
(写真:インタビューに答える浅妻主将)
試合終了後、主将・浅妻は「始まる前は本当にわからなくて、一発勝負みたいな感じだった。無事に試合に勝つことができて、嬉しいのとホッとした気持ちがある。春季リーグは最下位だったので下克上を目指して、このままこの波にのっていければと思っている」と答えた。
(写真:インタビューに答えるにこやかな浅妻主将と大久保副主将)
副主将・大久保は、「いまはただただ嬉しい。改めて、優勝を目指せる雰囲気ができたと思う。4番を任せてもらっていているから、しっかりチームに貢献していきたい。つぎの試合(大市大戦)もいっきにいきたい」と笑顔で答えた。また、「スタンドで応援団と部員が一緒に応援してくれていることが本当に嬉しかった」と感謝の気持ちを伝えた。
息子の応援に駆け付けたという中山直樹さんは、「春季がなんとか残留という結果でヒヤヒヤさせられたので、今回はどうなるかと思っていたが、今日の大工大戦は完璧な試合だったのでよかった」と安心した様子をみせた。また、甥っ子が出場しているという大久保典子さんは、「今日の試合に勝てて、本当によかった。藤原くんは、1年生なのに本当に頑張って投げてくれたと思う」と笑顔だった。
9月1日の試合は「レッツゴー神戸!応援デー」と銘打ち、応援団総部をはじめとして、たくさんの観客が応援に駆け付けた。観客たちは選手たちの光ったプレーがみられるたび歓声を上げ、7回コールドで試合が終了したときは総立ちで野球部の勝利を讃え、喜び合っていた。
神戸大学野球部の秋季リーグ第2節は大市大戦で、9月6日(金)に同じく大阪・舞洲の大阪シティ信用金庫スタジアムで9時15分に1回戦が始まる。
〈近畿学生連盟 秋季Ⅰ部リーグ〉
8月31日(土)第1節1回戦
神戸大 102 040 000|7
大工大 020 000 000|2
9月1日(日)第1節2回戦
大工大 000 000 0|0
神戸大 102 400 ×|7
(規定により神戸大の7回コールド勝ち)
神戸大学は勝ち点1を得る。
了
【訂正】「近畿大学野球リーグ」とあったのは「近畿学生野球リーグ」の誤りでした。訂正します。(2019年9月2日 編集部)