みゅうの細腕繁盛記

コブクロ、馬場さん、ナオトが大好き♪これからの人生、更に楽しく生きたいと願います。初めての方のコメント大歓迎です!!

祈り続けた日々

2010年02月12日 | 家族
     どんなに苦しくても どんなに悲しくても
     闘う君に追い風が吹くように
     今夜は力尽きて 倒れても明日が来る
     そこから何が見えますか?立ち上がれ My Friend

                 (いつか君に追い風が~馬場俊英)
                         「延長戦を続ける大人たちへ」より


父が転倒して頭を強打して入院したのが年末。

実家の両親は、癌末期の母親を父親が介護する、所謂、老老介護の状態。
父が入院してからは、親戚、ご近所、ヘルパーさんのお世話になり、何とかしばらく
やっていたけれど、せめて、父だけでも、私が世話できれば、ということで、うちの近所の
整形外科に転院したのが、今年になってからでした。


日にち薬とは、よく言ったもので、父の痛みは、次第に緩和され、起き上がることが可能に
なり、そのうち、自力で歩けるように。


ホッと、胸を撫で下ろしたのも、束の間でした。

突然、父が呼吸困難に陥り、往診して頂いた内科の医師によると「心不全」とのこと。

急遽、専門の総合病院へ、またまた転院となってしまいました。



カテーテル、胸水、肺のCT,さまざまな検査の後、私が主治医に告げられた言葉は

「肺がんの疑いがあります」

全身から血の気が引くのが分かりました。


見せられた、肺のCTには、はっきりと陰がありました。
でも、それが必ずしも癌とは限らないし・・・。


が、もし、癌だったら、どれくらい進行しているのか?
治療は可能か?
母との二人の生活は?
母に告げるべきか?

色んな思いが一気に押し寄せてきましたが、私は深呼吸をし、平静を装って、父の病室へ行きました。


「心臓は異常なかったよ~。ただ、肺の水が溜まってる原因を、この際だから調べようって。だから、退院、少し延びるみたい。」


父は「そうか」と一言。
普段から、温厚で無口な父です。


結果が確定するまで、8日間。その間も、またCTを撮ったり、検査が続きます。
私にとって、長い、長い日々でした。


朝が来ても何も見えません・・・・。
むしろ、何も見ようとしないで過ごしてきました。


病室に入る前は、深呼吸を一つ。
笑顔を作り、何でもないふりをし、いつもどおりの会話。

「食欲は?」「眠れた?」「欲しいものある?」「洗濯物は?」
そして、お天気の話。


そして、「じゃ、また明日ね」
そう言って、病室から出た途端、急に緊張が解け、私の表情は一気に暗くなっていたと思います。


家の中では、ずーっと馬場ソングをかけていました。
苦しい時、馬場さんの歌は、心を癒してくれます。


日常は淡々と過ぎていきます。
仕事も普通にこなさないといけないし、家事だってある。
これが、生活・・・。


娘達が大人になってくれていることが有難かった。
私が背負っている荷物を支えてくれ、時には一緒に病室に付き添ってくれました。
娘達が行くと、父の表情が、パッと明るくなります。


そして今日、やっと結果が出る日。余りにも長すぎた日々・・・。
病院へ行く前に、次女とケーキ屋さんに寄りました。
偶然にも、今日は父の誕生日です。

Wの祝いになることを願って・・・・。


そして、神様は微笑んでくれました!!

胸の陰は、胸水を抜いた後の陰影だったとのこと。
その後、2回のCT検査にも癌は見られなかったこと。
胸水の中にも、がん細胞は見られなかったこと。


今、正直、気が抜けて脱力感です。

来週末には退院。
その後、再び、整形外科に入院し、徐々に回復の後、日常生活に戻れることでしょう。


私も、やっと、日常生活に戻れそうです。