江戸時代、お伊勢参りは東京から徒歩で片道13日ほどかかったそうです。
それでも人々が伊勢を目指したのは、天照大御神の崇高心と伊勢神宮の御師の存在があった。
御師とは、伊勢神宮の外交や広報担当として伊勢の魅力を広める観光大使
伊勢神宮を訪れた人たちにおもてなし料理を振る舞い、宿泊もさせる
一般的には「おし」と読みますが、伊勢神宮では「おんし」と呼びます。
伊勢市宮町に、当時の面影を多く残した現存する日本で唯一の御師の館「丸岡宗太夫邸」
があります。(昨年ブラタモリでも放映されました)
今回縁があって、伊勢神宮と深い関わりのある、元某大学教授のおもてなしの宴に招かれました。
300年前の御師料理を再現した料理に、興味津々でした。
写真だけでも当時のお料理をお楽しみください。
お品書き
魚 大根 きくらげ せうか たれ ほうつき 汁 つみ入れ つほしいたけ 二つは
にもの いせいか 角こんふ
さしみ 鯛 いりさけ(酒と梅を煮詰めた醤油の役割)
やきもの 小鯛 かけしほ
大にもの つきあわひ ほしえひ くすきり
かうのもの なし物 ふくため 吸い物 みル
味わうのが必死で、あへものの写真が抜けています~
以上、お料理は伊勢の老舗料理旅館「おく文」http://okubun.jp/でした。
館内には古文書の屏風や額や掛け軸が飾られ、落ち着いた雰囲気の中、館主の詳しい説明を聞かせていただき
ひと時タイムスリップしたいい時間を過ごせた事に感謝です。
お料理は言うまでもなく、添加物や人工調味料を使わない素材を活かした素朴なお味でした。
地元にいて、伊勢のことまだまだ知らないことが沢山あり、この歳になって教わることがいっぱいです~
一生勉強やね・・・
現在の丸岡邸