好きな小道

近所に細い道があって
片側は田んぼ、反対側はススキやヌスビトハギなどが生い茂った空き地。

道幅が狭すぎ、すれ違えないので、一方の人が
道が広くなっている場所で待つしかありません。

でも、私はこんな歩きにくくて面倒くさい道が大好きなのです。

理由は、待っていてくれた人や、先に通行した人と対面した時の
ちょっとした会話が心地よいから。

立ち止まって、歩いてくる人を見守っていると
小学生から老人まで、ほとんどの人が
　「すみませんでした～」
　「どうも～ありがとう」と、笑顔で挨拶してくれます。
シャイな学生君達だって、嬉しそうな顔で首だけ突き出してお礼（笑）

こちらが先に通してもらった時は
　「お先でした」または「ありがとうございます」と
お礼を言います。

すると、見ず知らずの人達（観光客も♪）もやっぱり笑顔で
　「どういたしまして」「いいお天気ですね～」と返してくれます。

待たせている事が申しわけなくて、急ぎ足で歩くと
向こうから
　「どうせワシ、暇だから、ゆっくり歩いてらっしゃ～い！」とか
　「構わないから、のんびり歩いてくださいよ～」と大きな声が（笑）

もしこれが、舗装された広い道だったら、みんな無言で
すれ違っていたでしょう。
会話はおろか、相手の顔すら見ないはずですよね。

私があえて、この細くてデコボコのあぜ道を
選んで歩いてしまう気持ち、分かって頂けると思います♪