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こけらずしの取材を受けました。
大きな『こけらずし』を希望されたので、1斗用の桶で作りました。
桶の大きさは横45センチ 縦35センチ 30センチ ぐらい。
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昔(60年くらい前でしょうか)は、
『こけらずし』を作るのは男の人の役目だったそうで、
この桶に1斗の酢飯を押し込んだそうな。
今回、私たちがこの桶で作りましたが、酢飯の量は8升でした。
年寄連中に聞くと、
「昔のこけらは、餅のように、ぎっしり詰まっちょった。」
「投げても壊れんかった」
らしい。
お祭り、祝い事の折には皿鉢料理でお客をしてきましたが、
この皿鉢で一番先に盛られるのが『こけらずし』です。
小さく切ったこけら寿司を皿鉢の後方に並べ、
その上に、鯵の姿寿司や巻き寿司などを乗せますので、
しっかり圧せてないといけない訳です。
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すし桶に詰めたら重石を乗せて1時間おきます。
カメラマンさん デレクターさんが
「そんなに乗せるかえー」
「ホンマかえー」と、
驚きの声が聞こえ、私たちも苦笑しました。
今私たちが作っている『こけらずし』は
昔のように酢飯を詰め込まず、少し小ぶりにした『こけらずし』です。
数年前、イベントで販売した折、
「これは、昔のこけらずしと違う」と、
お叱りを受けましたが、
「はい、今のこけらです。野根キッチンのこけらです」と、
答えたのを思い出した。
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3人で『こけら』を作ったので、
今日の朝市準備はメンバー一人。
朝市当番さんも大変でした。
お疲れ様。
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