FACE OFF

毎日がスタート

クラスメイト

2005年05月23日 13時30分52秒 | 私生活
いつ以来かな・・・何も予定のない休日。世間が動いている中、のんびり休日ってのも悪くない。
毎度のごとく「彼女」をピカピカに磨き終え、カフェで朝のコーヒーを飲む。
部屋に戻りのんびりタバコを吸いながらネットサーフィンに明け暮れる。
1人だと出不精の俺はこの閉ざされた孤独な空間が好き。まあ、たまにだから余計居心地がいい。

携帯が鳴る。見た事のない番号だが、珍しく出てみる。相手は高校のクラスメイトだった。
高校の友達・・・実家が高校から遠く離れた場所だけに、卒業後の付き合いはアイスホッケー部の
仲間が中心だった。ましてや部活での進学以外ではほとんど進学しない高校だったから
上京した仲間など皆無に等しい。
どうやら実家を伝って俺の携帯番号を「仕入れた」らしい。
用件は上京してるメンバーで集まろう、との事。18から上京している俺は
クラスメイトとは何年も会っていない。

毎年インターハイの切符を争う両校をまたにかけた高校時代。
初めてのインターハイで初戦敗退した時学校を辞める決意をした。
浪人覚悟だったが、数日後に県外、県内、いろんな所から誘いを受けた。
悩んだ末県内のライバル校へ転入する。始業式、全校生徒数百人の中で
俺だけ制服がまだ違かった。
部活内で俺を歓迎する人なんて誰もいなかった。
そりゃあ、去年までライバル校にいたんだし、荒れた試合では得点するたび相手ベンチの前で
何度と無く悪態もついた。歓迎しないのも当たり前か。
クラス配属は普通科S組。ホッケー部は誰もいなかった。入学直後とは違ってもう2年生。
みなそれぞれ派閥にしっかり所属している。いきなり1人ぼっちの高校生活が始まった。
数週間後、話しかけてくれたクラスメイト達がいた。派閥で言えば「悪い」やつらだった。
電話をくれた彼はその時からの友達だ。

2年のインターハイ予選決勝。相手は去年のチームメイト達・・・小学校以来の戦友もたくさんいた。
知らぬ間にクラスメイトがたくさん観客席に居た。武者震いをした。これ以上ない後押しだった。

そんな彼らもほとんどが家庭を持ち、親になった。あの派閥の中で独身は俺だけらしい。
結局現在のクラスメイト上京者は3人だけらしいが、再開が待ち遠しい。
今日の休日は天気もいいし、なぜかほのぼのとした気分になった。
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祇園精舎の鐘の声

2005年05月23日 00時16分39秒 | 私生活
ラストエンペラー

松竹

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春の陽気で気持ちのいい休日だった。朝からお弁当を作ってくれ近所の公園へ。
外で食べるその味はいろんな意味で格別だ。日ごろの雑音を忘れさせてくれる。

木漏れ日の下で読書にふける。例の「蒼穹の昴」。気付いたら僅か数日で4巻全てを
読み終えてしまった。ここまで夢中になれた本に出会えたのはこの上ない幸せだと思う。
本の内容とはだいぶかけ離れるが、もう少し清の時代・・・いや、昔の中国宮中の生活に触れてみたくなった。儀式、服装、科挙制度、宦官、当時の男性、女性の服装、髪型。
ビデオを借りて見た。「ラストエンペラー」中国で何千年もの間続いた帝政最後の皇帝の物語。
しかも、つい90年前までの時代の話だから実に不思議な気持ちになる。
ちなみに坂本龍一の音楽が耳から離れない。戦場のメリークリスマスといい、彼はすごい。

いつの時代もその大半の人は、その「時代」の中でその「時代」を疑うことなく生きている・・・いや、そんなに考える事すらしないだろう。おそらく300年前の人も大半は信じて疑わなかったであろう・・・徳川の時代に終わりが来ることなんて。だが、終わりは来た、必ず来る。歴史が証明する。ローマ帝国、元、ロシア・・・数えたらきりがない。最近で言えば、日本だってそうだ。60年前は全く違う国だった。当時の若者は国の為に死ぬことに迷わず志願した。爆弾抱いて戦車に、飛行機で軍艦に突っ込むことですら迷わず。「お国」の為とはいえ俺には無理だ・・・。
そして共産主義に資本主義が勝利した今の時代。でも資本主義社会、経済中心の社会によるその歪みが早くも垣間見える。先行きの見えない情勢不安、身近に言えば日本経済の破綻、失業率の上昇、先行きの見えない不安からの少子化・・・歴史を見ると大体200年~300年周期で大きく世界が動く。多少年月の違いはあれど国が動く。
この当たり前の今の時代が当たり前ではなくなる、そんな時代が来るだろう。
でも、おそらく「その時」に俺は生きてはいまい。
また、そんなことを「しでかす」思想家、革命家でもなく、ごくごく普通の男だ。
だが今回、この本を読み、この映画を見て、改めて確信した。
必ずや今の時代も終わりの日が来ると。そして人類の「時代」も。

平家物語にもあったっけ。
祇園精舎の鐘の声
・・・
おごれる人も久しからず
ただ春の世の夢のごとし
たけき者も遂には滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ

うちの会社にも言えるし・・・俺も驕らず謙虚に生きよう。
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