『回想、スズメバチ格闘記』
小屋横の桜が満開近くなり、青空といいアングルはないかと、くるり・くるりしてい
る内に、軒下に残っている蜂の巣跡が目に入った。そう言えば、この蜂の巣は
昨年の夏に格闘の末、取り去った跡だ。
草刈機でブーンブーンと草を刈っていたら、スズメバチが飛んでいた。なぜ、
こんな所にスズメバチがいるのかな?と思いつつも草刈を続けた。すると、頭
のてっぺんの当たりでモゾモゾするから、蜂とも知らず手で払ったと思ったら、
チカッとしジンジンしてきた。
スズメバチに刺されたのだ。蜂に刺されて失神した人、何ともない人、個人差が
大きいみたいだが、私の場合はどちらなのか分からないし、蜂は未だブンブン
といるみたいでパニックになる。草刈機を持ったまま自動車まで逃げ、その
足で家に向かった。妻に頭を見てもらったが、蜂に刺されて赤くなっているこ
とが確認された。気分は悪くないし、失神しそうな気配もなかったが、ジンジ
ンとする痛みは続いていた。
小屋に戻り、現場に辺りを見ると、軒下に30cmくらいの大きな巣があり、沢山
の蜂が出入りしていた。これは、始末せねばならない。蜂専用の殺虫剤(1本
で2000円)を購入し、小屋の中から攻撃し2日がかりでやっつけた。
巣は蜂が怯んだすきにビニール袋で包み、根本を鋸で切り取った。巣の外
側はクロワッサンと同じで触るとボロボロと崩れるので、それを取り除き中の
本体はニスで固め、飾りとして残した。
『術前検査/本命の心臓カテーテル』
心肺機能の検査もしますと聞いていたが、まさか心臓カテーテルまでやるとは。
心臓まで管を入れるのだから、どう考えてみても、何もなく安全だとの結論には
至らない。怖いの一言。
『危険性及び合併症』
検査は近年、器具の改良などにより大変安全にできるようになりました。
しかし、全く危険がないわけではありません。まれではありますが合併症
の危険性があることを理解していただく必要があります。生命にかかわ
る合併症は約0.05~0.1%と報告されています。・・・・・・・
また、まれに脳出血や大動脈からの出血などの
重篤な合併症を起こすことがあります。
このようなことが縷々と書かれている。読めば読むほど恐ろしくなる。女医さん
は軽く『よく読んでサインして下さい』
『よく読んだらサインなんてできない。それよりも、この検査を止めて欲しいけ
ど』『心肺機能の検査をしておかないと、大手術に耐えられるか分かりませ
ん』と、またまた切り札で攻められる。攻防戦もここまで。
来て欲しくないのにその日は足早でやってきた。この検査には付き添いが必
要で妻に来てもらった。準備室兼検査後の休息室をあてがわれ、そこで待た
された。検査を終えた人が、よたよたとしながら部屋に帰って来た。検査を受
ける前はきっと元気だったんだろうなー・・・・それにしても恐いなー。
『手首からカテーテルを入れるので処置します』 まな板の上の鯉は、破れか
ぶれで『どーぞ、お好きなように』細い管が身体の中を駆け巡っているような
感じは受けなかったし、痛くも痒くもない。『何だ大したことはないじゃないか』
と上から目線になると、気楽になり淡々と検査を受けることができた。
先述の私の前に検査を受けた方はこの検査を定期的に受けているそうだ。
検査後は気分が悪くなり部屋で午前中くらい休み回復後に帰宅のコースら
しい。私が検査を終えて、ウロウロしているものだから『お元気そうですね』
と羨ましがられた。
心臓カテーテル検査は怖い?、怖くない?・・・・・・
・・・・・・・でも、やっぱり怖い。