『客土』
以前から予定していた客土用の真砂土を2t車に4台分運んで貰った。山小屋
の後ろ、つまり山の奥の方になる。小屋の駐車場まではいいが、その奥はいく
ら固いとはいえ沼田を土で埋め砂利を敷いただけのものだから、このクラスの
車が土を運ぶと、地盤沈下で抜け出せなくなる恐れがある。運転手さんは何
度も来ているから、その辺のことは承知、地雷原を走るように慎重に運んでく
れた。
それでも、何度も埋まりかけたり、水路の路肩が崩れたりの苦難の中でのこと。
その後は妻と2人で一輪車による移動、エッサホイサで土方よろしく桜やプル
ーンの木の根元へ。慣れない力仕事だから休憩しながらのことだったが、やっ
と移し終えた。面倒だが軽トラックで少しづつ運ぶ方が楽だ。
近くの砕石場に行くと軽トラックに(600円ほど)ショベルカーで積んでくれる。
軽トラックは奥の方まで行けるので、そこで降ろせばいい。その代わり何回も行
き来しなければならない。まだまだ、土を入れないと木の根が浅いので樹勢を
良くすることはできない。
『中心静脈栄養法の説明と同意』
説明を受けたのだろうが記憶にない。『中心静脈栄養法』と名付けられている
が、語意からは何のことやら分かり難い。残っていた説明及び同意書には署
名しているから、説明を受けていたのだ。
☆中心静脈輸液の目的
心臓近くの太い静脈に数ミリの細い管(中心静脈カテーテル)を挿入し、
このカテーテルを用いて点滴をする。口からの栄養補給が困難な場合
や病状の改善に絶食が必要な場合が適応。手足の細い血管からの点
滴に比べ、より多くの栄養素、高いカロリー、水分を補給できるのが特
徴。
☆インフォームドコンセント(説明と同意)について
中心静脈カテーテル挿入を受けるには患者または代理人の依頼書が
必要。検査の必要性、内容、危険性
などを了解されたら署名し必ず提出する。
☆中心静脈カテーテル挿入の方法
挿入部位としては内頚静脈、鎖骨下静脈、大腿静脈があり、局部麻酔し
た後、穿刺針をさして目標とする心臓近くの太い静脈に到達する。
この針の中を通してカテーテルを心臓近くの太い静脈に留置する。
所要時間は30分から1時間ぐらいだが、人によって体型が違うため挿入
できない場合もある。
☆挿入に伴う合併症
①麻酔薬によるアレルギー反応及びショック状態(キシロカインショック)
②注射針による肺損傷(気胸、血肺)、血管損傷、上腕神経損傷、胸管損
傷など
③カテーテル挿入部位からの感染症、敗血症
④その他として空気塞栓、縦郭損傷、不整脈など
何かあれば最善の治療を尽くすので、同意されたしと言うものだ。心臓カテー
テルの時と同じでよく読めば読むほど、同意書にサインなどできなくなる。もう、
この頃は手術を受けることで頭の中は、他のことを受け入れる余裕も容量もゼ
ロの状態だったのだろう。それとも平気でサインしたの?