敢えて写真は載せないことにした。先般アップした白い彼岸花、盛りは過ぎていた
としても今はあの咲いていた場所にはない。心無いとか、マナー違反とか、馬鹿だ
とか色々な表現はあろう。綺麗な切り口で刈り取られてしまった。珍しいから、誰も
独り占めにしてなどと思う心寂しき人はいないと思って注意書きも、ロープ張りもし
なかった。まさかも、そんな事も、何もかにも起こりうる世の中になってしまったようだ。
目的には分からない。無いと思うがあの花を自宅の花瓶に飾っている?
Can you believe it ? と拙い英語でも使ってしか聞けない現実があった。こんな想い
をしているのは私だけではなく、ここの住民の方々も『今度は根こそぎ掘り起こして
持ち帰るかもしれない』と嘆きの会話が聞こえてきた。何と寂しい話か。
遅ればせながら抵抗することにし看板を作って、切り取られた花の前に立てておい
た。『花をとらないで』と赤いペンで書いた。花はないがその看板を見た人は看板が
あるのに花を切り取った奴がいると、分かってもらえば私の目的には果たせるから。
こんな情けないことをしなければならないほどJapanは荒んでしまったとは思いたく
ないが、あの花を眺めて風流な秋を感じているかもしれないご仁の行く先にはペン
ペン草しか咲かないものしかないだろう。
仮に現生でないとしても、因果は巡る、天網恢恢にして祖に漏らさず、どうぞお待ち
なさいませ。