大政・小政の気ままな日誌

キャンピングカー(小政号)の出番が減って覚書のブログになっています。ボケ防止の為に毎日継続することを目標にしています。

母88歳の誕生日

2015年03月12日 | 人生観
今日は3月12日、母の88回目の誕生日だ。

昭和2年生まれだから、終戦の時は19歳だった、激動の戦中・戦後に青春時代を過ごした。

いつもの口癖は「私達には青春がなかったから、悔いのない青春を送りなさい」・・・と言っていた。

その時は悔いのない人生とは、好き勝手をすることかと思い「大いに遊べと・・・」理解した。

だから私の青春は夜も寝ないで遊んだ、将来の事も考えないで遊んだ、・・・・良く遊んだ。

それでも母からくどくどと説教された記憶もない、ただいつも「体を労わりなさい」「体は資本だからね」

そんな母がある時、「一生の苦労は皆平等なの・・・・」「楽すればその分だけ苦労するの・・・・」

遅く帰って、食事を作ってくれた母が、独り言のように話していた。無論若い私は聞き流していた!

それから一人前に結婚して、子供が出来て・・・真剣に仕事をしようと思い始めた時から

苦労の連続だった、勉強しないで遊んだ分、年を取ってから苦労した。母の言う通り!

そう苦労が多ければ、苦労した分・・・年を重ねると苦労が苦労でなくなる。

今は話も出来なくなった、母の寝顔を見ながら、思い出に浸っていると・・・・

突然目覚めて、誕生日プレゼントの花を見せると・・・・



日頃辛そうな顔が多い母が、一瞬穏やかな顔をしような・・・3か月近く話をしてくれなかった母が・・・

私の名前を言った・・・そしてしばらくして「お腹が空いた!」と言った。

話は続かないが・・・・嬉しかった。「以心伝心かな?」

毎日苦しいだろうに、生き続けてくれている母・・・辛いだろうがもう少しだけでも頑張って欲しい。

・・・・・・・いつまで経っても、わがままな息子だ事だと思っているだろうな・・・・