古森病院@福岡市博多区 病院管理者のブログ

ベイサイドプレイス近隣にある長期滞在型病院です。投稿記事は管理者の独自見解であり、医療法人の見解ではありません。

緩和ケア

2013-02-14 14:35:00 | 日記
少し暖かい日が続いています。

古森病院@福岡市博多区 です。

さて管理人は先日、厚労省が後援する緩和ケア研修会という研修会に行ってまいりました。
ここ数年の趨勢で、癌患者様に関わるすべての医師がこの研修会を受けることが
望ましいということになっています。

古森病院は抗癌剤治療はしておりませんし、緩和ケア病棟はないのですが、
入院ベットの施設基準が療養病床といって長期的に入院することが可能な病院ですので、
末期癌の患者様が時々こられ 入院されることがあります。

療養病床であっても癌患者様が入院され、麻薬処方や抗癌剤投与の際は薬剤の保険点数が
付くことになっておりますので、研修会を受講してまいりました。


管理人は昔 子を持つ前に抗癌剤や麻薬投与の経験はあり、受け持ち入院患者様の
9割以上が癌患者さんという時期もありましたが、研修会を受けてみて
最近の癌告知がステージや余命を含め、ご本人にとことん行われるのを見て驚きました。
管理人の住む地域だけかもしれませんし、認知症の人などはまた違うのでしょうけど。


主治医から言われるとショックだろうな・・と古い時代の
医者としては思います。
病状をきちんとご本人にご説明しないことで 信頼関係に亀裂が入ることもあり
(管理人も苦い経験が多々あります)、難しいところです。


ちなみに一般の方にわかりにくい当院療養病床での療養と
緩和ケア病棟での療養は何が違うのか?を申し上げます。
大きく以下の2つに分けられます。

1 入院費用。
2 当院では在宅の移行が必須でない(希望者は在宅移行)

(ちなみに当院では 放射線照射が必要な場合 あるいはその他何か処置を希望される場合は
当院のベットをあけて待ちベットを作ったうえで 転院していただいています。)

もちろん看護体制や施設環境などの違いもあり 緩和ケア病棟のほうが一般的に
よいと思われますが、それはイコール 1の違いとなります。

以上古森病院でした。

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