古森病院@福岡市博多区です。
今から書く内容は患者さんの
プライバシー保護のため、
患者さん個人の詳細のみ
デフォルメしてお伝えします。
以前、ある日のことですが
当院に直接 電話が掛かってきました。
「助けて下さい。もう限界です。」
要は、要介護状態の患者さんのご家族からの
お電話でしたが、おうちで見れる人がいなくて
(年老いた配偶者が面倒を見ていたけど
難しいとのこと)
包括が既に入っているけど、ヘルパーさんが
入っても夜の対応が難しく、家庭内が非常に
荒んだ雰囲気だそうです。
ケアマネはいるそうですが、窮状を
訴えても「おうちで頑張りましょうね。
そうそう、疲れたらショートステイも利用出来ますよ」と言われて、絶望的な気分になったとのことでした。
ショートで息抜き出来る家庭と
そうでない家庭があり、その家庭は介護力がないため
後者でした。
詳細をお伺いし、病棟と話して
受け入れ出来そうでしたので
入院面談を設定し、包括に電話したところ。。。
初めてお話しする
包括担当者は「介護サービスも入っていて、
在宅で上手くいってるんですけど」と如何にも
管理人が余計なことをしているという
雰囲気が満載でした。
「別にこちらから入院の打診をしたわけでは
ありません。患者さんのご家族から
連絡があったから、そちらに連絡したんです。
上手くいってるなら、そもそもうちに何で
電話が掛かってくるんですか?」
と申し上げました。
すると
「あらあら、それはいけませんねえ。
私はいきなり入院もどうかと思って。。」
まあ、包括の大事なお役目は
出来るだけ介護保険からの出費を抑えることですので
仕事はきちんとされてるんでしょうけど
このエピソードで、
何で管理人がここまで言われないと
いけないのでしょうか。
色々申し上げたいことはありましたが
黙ってケアプランの送信をお願いしました。
ちなみに、相談時点では
医療病棟の適応でした。
こんな話はごろごろあるんでしょう。
介護殺人の報道が出る度
「助けを早く求めましょう。包括や
ケアマネに相談してください。」と専門家の
コメントが流れる度、何だか白けてしまう
管理人です。
包括やケアマネの中にもご家族の介護力を見極めて
ケースバイケースで
一生懸命やっている方もおられるんでしょうけど。。
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介護疲れ殺害 「老老」孤立化防げ 「独りで抱え込まず相談を」
産経新聞 6月26日(日)7時55分配信
介護疲れ殺害 「老老」孤立化防げ 「独りで抱え込まず相談を」
介護に悩んだ際の対処法(写真:産経新聞)
長年の介護疲れから、高齢の家族を殺害する事件が後を絶たない。終わりが見えないことから「ゴールのないマラソン」「生き地獄」とも表現される過酷な介護生活。専門家は「独りで抱え込まず周囲や行政に相談を」と訴える。
「介護が終わるのは、その人が亡くなるとき。子育てのような達成感も明るい未来もない中で、24時間心身ともに休まらずに消耗し続ける生き地獄のような介護生活が続くと、そのむなしさと悲しさから鬱状態となるケースが少なくない」
NPO法人「心の健康相談室」(東京)代表で、心理カウンセラーの和田由里子さんは指摘する。自身も認知症の母親を介護した経験がある和田さんは「『長く生きて』という気持ちと、『早く死んで』という矛盾した気持ちの葛藤に悩まされた」と振り返る。
警察庁によると、「介護・看病疲れ」が動機の殺人事件(未遂を含む)は統計を取り始めた平成19年の30件から年々増加。22年の57件をピークに、その後も40~50件台で推移している。
介護問題に詳しい淑徳大の結城康博教授(社会福祉学)によると、介護殺人の加害者に共通する点は、(1)責任感が強く熱心に介護してきた人(2)仕事と思って手を抜くことができない男性が多い(3)親戚や介護サービスなどの支援を受けず孤立化した人-だという。
昨年12月、栃木県で11年以上介護した寝たきりの妻=当時(69)=を絞殺したとして今年5月に懲役3年6月の実刑判決を受けた70代の夫の裁判では、検察側が「ケアマネジャーに相談し、ショートステイや施設の利用を検討すべきだった。独り善がりの考えでストレスを抱え込んだ」と指摘。夫も「ケアマネジャーの人にもっと話しておけばよかった」と後悔した。
和田さんは「介護は独りで抱え込まず、各自治体にある地域包括支援センターなどに相談し、介護体制を整えることが重要」と強調する。結城教授は「介護サービスを受けたり、施設に預けたりすることは、恥ずかしいことではなく、当然のことという啓発をして社会全体に浸透させる必要がある」と指摘している。
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コメント欄がすごいです。
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相談したところで何もしてくれないじゃん。
相談したところで、ちょっとデイサー利用の日にちが増えるだけ。
特養は待機老人でいっぱい、入所できても金銭負担が大きく、払えない人もいる。
八方塞がりが現実だよ。
こんな状態になるんだったら早死にした方がマシと考える人多いんじゃないかな。
金銭面で大丈夫ならいくらでも選択肢はあるがそうでない場合結局悪循環。
先日相談したソーシャルワーカーまでは親身に聞いてくれたが、市の老人介護担当にまた一から状況説明し、結果ケアマネに託されたがここでもまた一から説明、全く連携がなされていないし ケアマネも状況を確認するだけで肝心の費用はこちらが聞くまで説明しない。詳しく聞いても漠然としか話さず。結局いくらかかるか先にハッキリしないならデイサービスにはやれない、又これだけの説明と手続きを高齢者には無理かも。子供も自分の家計に余裕がないと親の面倒なんてとてもみれない。
これが現実。
果たして相談したところで何をしてくれるのか?
相談する窓口があっても
対応する側に対応能力が無ければ意味が無い
相談できれば、こんな事態にならなかったはず。
介護現場にいるけど、法律に邪魔されて悶々することが沢山ある。
相談するヒマがあるなら休みたい、一緒にいるときは介護に追われて相談なんかできないだろうし。
そんなヒマなかったんじゃない?
相談したところで「御親族を頼ってください」と言われるまでだろ?
ラジオで、「覚醒剤でお困りのかたは、一人で悩まず警察まで相談を」とか内閣府が案内してたが、本当にトンチンカン。
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596件
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http://komori-hospital.cloud-line.com/
今から書く内容は患者さんの
プライバシー保護のため、
患者さん個人の詳細のみ
デフォルメしてお伝えします。
以前、ある日のことですが
当院に直接 電話が掛かってきました。
「助けて下さい。もう限界です。」
要は、要介護状態の患者さんのご家族からの
お電話でしたが、おうちで見れる人がいなくて
(年老いた配偶者が面倒を見ていたけど
難しいとのこと)
包括が既に入っているけど、ヘルパーさんが
入っても夜の対応が難しく、家庭内が非常に
荒んだ雰囲気だそうです。
ケアマネはいるそうですが、窮状を
訴えても「おうちで頑張りましょうね。
そうそう、疲れたらショートステイも利用出来ますよ」と言われて、絶望的な気分になったとのことでした。
ショートで息抜き出来る家庭と
そうでない家庭があり、その家庭は介護力がないため
後者でした。
詳細をお伺いし、病棟と話して
受け入れ出来そうでしたので
入院面談を設定し、包括に電話したところ。。。
初めてお話しする
包括担当者は「介護サービスも入っていて、
在宅で上手くいってるんですけど」と如何にも
管理人が余計なことをしているという
雰囲気が満載でした。
「別にこちらから入院の打診をしたわけでは
ありません。患者さんのご家族から
連絡があったから、そちらに連絡したんです。
上手くいってるなら、そもそもうちに何で
電話が掛かってくるんですか?」
と申し上げました。
すると
「あらあら、それはいけませんねえ。
私はいきなり入院もどうかと思って。。」
まあ、包括の大事なお役目は
出来るだけ介護保険からの出費を抑えることですので
仕事はきちんとされてるんでしょうけど
このエピソードで、
何で管理人がここまで言われないと
いけないのでしょうか。
色々申し上げたいことはありましたが
黙ってケアプランの送信をお願いしました。
ちなみに、相談時点では
医療病棟の適応でした。
こんな話はごろごろあるんでしょう。
介護殺人の報道が出る度
「助けを早く求めましょう。包括や
ケアマネに相談してください。」と専門家の
コメントが流れる度、何だか白けてしまう
管理人です。
包括やケアマネの中にもご家族の介護力を見極めて
ケースバイケースで
一生懸命やっている方もおられるんでしょうけど。。
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介護疲れ殺害 「老老」孤立化防げ 「独りで抱え込まず相談を」
産経新聞 6月26日(日)7時55分配信
介護疲れ殺害 「老老」孤立化防げ 「独りで抱え込まず相談を」
介護に悩んだ際の対処法(写真:産経新聞)
長年の介護疲れから、高齢の家族を殺害する事件が後を絶たない。終わりが見えないことから「ゴールのないマラソン」「生き地獄」とも表現される過酷な介護生活。専門家は「独りで抱え込まず周囲や行政に相談を」と訴える。
「介護が終わるのは、その人が亡くなるとき。子育てのような達成感も明るい未来もない中で、24時間心身ともに休まらずに消耗し続ける生き地獄のような介護生活が続くと、そのむなしさと悲しさから鬱状態となるケースが少なくない」
NPO法人「心の健康相談室」(東京)代表で、心理カウンセラーの和田由里子さんは指摘する。自身も認知症の母親を介護した経験がある和田さんは「『長く生きて』という気持ちと、『早く死んで』という矛盾した気持ちの葛藤に悩まされた」と振り返る。
警察庁によると、「介護・看病疲れ」が動機の殺人事件(未遂を含む)は統計を取り始めた平成19年の30件から年々増加。22年の57件をピークに、その後も40~50件台で推移している。
介護問題に詳しい淑徳大の結城康博教授(社会福祉学)によると、介護殺人の加害者に共通する点は、(1)責任感が強く熱心に介護してきた人(2)仕事と思って手を抜くことができない男性が多い(3)親戚や介護サービスなどの支援を受けず孤立化した人-だという。
昨年12月、栃木県で11年以上介護した寝たきりの妻=当時(69)=を絞殺したとして今年5月に懲役3年6月の実刑判決を受けた70代の夫の裁判では、検察側が「ケアマネジャーに相談し、ショートステイや施設の利用を検討すべきだった。独り善がりの考えでストレスを抱え込んだ」と指摘。夫も「ケアマネジャーの人にもっと話しておけばよかった」と後悔した。
和田さんは「介護は独りで抱え込まず、各自治体にある地域包括支援センターなどに相談し、介護体制を整えることが重要」と強調する。結城教授は「介護サービスを受けたり、施設に預けたりすることは、恥ずかしいことではなく、当然のことという啓発をして社会全体に浸透させる必要がある」と指摘している。
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コメント欄がすごいです。
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相談したところで何もしてくれないじゃん。
相談したところで、ちょっとデイサー利用の日にちが増えるだけ。
特養は待機老人でいっぱい、入所できても金銭負担が大きく、払えない人もいる。
八方塞がりが現実だよ。
こんな状態になるんだったら早死にした方がマシと考える人多いんじゃないかな。
金銭面で大丈夫ならいくらでも選択肢はあるがそうでない場合結局悪循環。
先日相談したソーシャルワーカーまでは親身に聞いてくれたが、市の老人介護担当にまた一から状況説明し、結果ケアマネに託されたがここでもまた一から説明、全く連携がなされていないし ケアマネも状況を確認するだけで肝心の費用はこちらが聞くまで説明しない。詳しく聞いても漠然としか話さず。結局いくらかかるか先にハッキリしないならデイサービスにはやれない、又これだけの説明と手続きを高齢者には無理かも。子供も自分の家計に余裕がないと親の面倒なんてとてもみれない。
これが現実。
果たして相談したところで何をしてくれるのか?
相談する窓口があっても
対応する側に対応能力が無ければ意味が無い
相談できれば、こんな事態にならなかったはず。
介護現場にいるけど、法律に邪魔されて悶々することが沢山ある。
相談するヒマがあるなら休みたい、一緒にいるときは介護に追われて相談なんかできないだろうし。
そんなヒマなかったんじゃない?
相談したところで「御親族を頼ってください」と言われるまでだろ?
ラジオで、「覚醒剤でお困りのかたは、一人で悩まず警察まで相談を」とか内閣府が案内してたが、本当にトンチンカン。
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