古森病院@福岡市博多区 病院管理者のブログ

ベイサイドプレイス近隣にある長期滞在型病院です。投稿記事は管理者の独自見解であり、医療法人の見解ではありません。

ヒトパピローマウイルスワクチン(子宮頚がんワクチン)について その2

2015-12-31 22:07:58 | 日記
古森病院@福岡市博多区です。

思春期女性対象のヒトパピローマウイルスワクチンについて
(現在なんとなく接種が自粛ムード中ですが)、

ヒトパピローマウイルス感染症とは
http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/idsc/disease/hpv1.html

感染症で有名な青木先生のブログに記事がありましたので
ご紹介いたします。

http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/bf9b738d2e77db409e47a122658ca64e

http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/e32ffb642a2ac05361dd6af2888ba45a


管理人が思春期の娘さんの親の立場であったらどうするか・・・ですが
上記記事にある、来年から始まるらしい
「子宮頚癌ワクチンの有効性と安全性の評価に関する疫学研究」班
大阪大学の祖父江友孝先生の科研費レポートを待ってから決めます。
現行ワクチンは4価(4種類のパピローマウイルスをカバー)と
2価(2種類のパピローマウイルスをカバー)ですが
9価(9種類のパピローマウイルスをカバー)もあるようですね。

婦人科検診を若者がまともに定期的に受検するとも思えません。
その一方で ワクチン効果は一般的にどの種のワクチンであっても
完壁ではありません。
合わせ技で病気をブロックするしかありません。

それにつけても疑問に思ってやまないのですが、何で女性だけが対象のワクチンなんでしょう。
ヒトパピローマウイルスは男性も肛門や陰茎の悪性腫瘍に関係ありますし、そもそも女性単独で
感染するウイルスではないのですが・・・

肺炎球菌にもインフルエンザにもいえますが、小児も高齢者も同じ予防接種を打ってこそ、効果があります。
予算の問題か、はたまた若年女性の子宮さえ守ればいいという安直な考えなのか・・・
(でも現行体制では守れませんけどね・・)


大晦日にこんな記事を書いていて、管理人は何をしているのでしょう?(笑)
弟の奥さんに質問されたから、というのが記事作成の理由です。
よいお年をお迎えください。
明日は日直で一年が始まります。

病院ホームページ http://komori-hp.cloud-line.com/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

障害者総合支援法に基づく障害支援区分判定にかかる医師意見書

2015-12-23 18:34:31 | 日記
古森病院@福岡市博多区です。

問い合わせの多い当院ですが 某機関より
「障害福祉サービスを受けるために
障害支援区分の判定を行うことを希望されている方がおられますが
主治医がいないので、意見書をそちらで書いてもらうことは可能ですか」と
いうお電話がかかってまいりました。

「介護保険の主治医意見書みたいなものでしょ?医師の要件にしばりがないのなら
いいですよ」と申し上げました。
その前にたまたま、当院に通院開始したばかりの外来患者さんの障害区分申請で
これまた他の機関に頼まれて意見書を書いたことがありました。

管理人はケアマネージャーでもあり、現にケアプランも(施設ケアプランですが)何名か作成しています。
ケアマネージャーの立場を踏まえて主治医意見書も記載していますので、その方に本当に必要とされる
支援についての意見を記載することが可能です。
ケアマネージャーは介護保険の制度の中での位置づけですが、障害者福祉に関しては、
障害者総合支援法という法律の範疇で分かれていても
行うことは一緒ですので、介護保険同様、主治医のいない方の医師意見書は引き受けるつもりです。
受診に調整が必要な方、受診が困難な方に関しては、別途 事前にご相談いただけましたら 
できるだけ調整いたします。

以上、問い合わせがありましたので、広報代わりに記事と致しました。
介護保険は医師会が会員アンケートを取り
一見さんに主治医意見書を書いていい医者リストを作って、保健所がリストを持っています。
(過去記事あり http://blog.goo.ne.jp/komori-hospital/e/6b1bc3815a67a4dfd2163da771dcb90c)


障害者総合支援法 平成26年度からの施行分の詳細
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/130320-02_2.pdf#search='%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E8%80%85%E7%B7%8F%E5%90%88%E6%94%AF%E6%8F%B4%E6%B3%95+%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E6%94%AF%E6%8F%B4%E5%8C%BA%E5%88%86+%E6%84%8F%E8%A6%8B%E6%9B%B8++%E7%A6%8F%E5%B2%A1%E5%B8%82'

今回、管理人に関係あるのは 22ページの2次判定の医師意見書にかかる分です。

古森病院ホームページ http://komori-hp.cloud-line.com/

追記 福岡市医師会に問い合わせたところ、すでに障害福祉の主治医意見書協力機関(一見さんの患者さんに主治医意見書を書いてよいという
医療機関のリスト)のアンケートも取っているとのことでした。
(介護保険の主治医意見書協力機関アンケートと同時にアンケートを取ったとのことです。当院もその時に 障害のほうの主治医意見書協力機関となる旨
意志表示していたとのことです。まったく記憶にありませんが(笑))

リストは福岡市保健福祉局 障がい者部 障害者在宅支援課が持っているとのことです。
http://www.city.fukuoka.lg.jp/soshiki/hofuku.html#shogai

各区の障害福祉関係のところも把握している「らしい」です。ご参考まで。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近読んだ本 その3

2015-12-12 20:04:10 | 
古森病院@福岡市博多区です。

今日は本のご紹介です。

最近読んだ本で結構おもしろかった本をご紹介します。

①早稲田出ててもバカはバカ 円山 嚆矢(まるやま こうし)
http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A9%E7%A8%B2%E7%94%B0%E5%87%BA%E3%81%A6%E3%81%A6%E3%82%82%E3%83%90%E3%82%AB%E3%81%AF%E3%83%90%E3%82%AB-%E5%86%86%E5%B1%B1-%E5%9A%86%E7%9F%A2-%E3%81%BE%E3%82%8B%E3%82%84%E3%81%BE-%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%97/dp/4835628462

筆者はstorys.jpなるサイトに投稿したところ http://storys.jp/story/14536
かなり盛り上がり、その後書籍化されたそうです。

ノンフィクションらしいのですが、エンターテイメント小説?(失礼)のような展開です。
筆者は早稲田を出ても出なくても、関係ないキャラクターでは?と思います。

この本で管理人が一番興味深かったことは、筆者の薬物依存症(覚醒剤依存症)からの脱却のくだりです。
同じく覚醒剤依存症から自力で脱却した当時の恋人に手助けしてもらい、2か月ほどで断ち切ったというのは
サポートもさることながら、強靭な精神力なくしては、成し遂げれないことでしょう。
方法も比較的具体的に書いてあり、参考になります。疑似刑務所環境に置かれたと書かれてありましたが
覚醒剤依存症は強烈な依存症ですから、たしかに一旦、隔離状態にしないと難しそうです。

②銀座ママの本音 藤 夏子

こちらは管理人の長年の疑問であった(って大げさですね(笑))
「中州や銀座に入り浸っている男性の心理」にばっちり答えてくれた本です。
男性にはショックが大きすぎるので(笑)読み手は女性限定でお願いします。
URLもあえて出していませんが・・・。

③認知症と家族の会報
http://www.alzheimer.or.jp/

最近、当院で会員となり、会報を取り始めました。
医者の本より はるかにためになりますよ(笑)。

以上、古森病院でした。

ホームページ http://komori-hp.cloud-line.com/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

喫煙の健康影響に関する検討会

2015-12-03 11:45:32 | 日記

古森病院@福岡市博多区です。


報道によると東京オリンピック・パラリンピック開催に合わせ
厚労省で喫煙の健康影響に関する検討会が開かれるようです。

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000105631.html

会議に出られる有識者の方
(医療関係者が大半のようですね。http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000105623.pdf)も、
行政任せでなく 具体的に資料を出しておられます。


片野田先生提出分
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000105627.pdf

笹月先生 提出分
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000105629.pdf

*************************************************

東京五輪に向け、厚労省が原則「屋内禁煙」を提案へ

フジテレビ系(FNN) 11月30日(月)12時47分配信
2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、厚生労働省は、「受動喫煙」の新たな対策として、原則「屋内禁煙」を提案するとみられている。
2008年以降、全てのオリンピック開催国で、罰則つきの「受動喫煙」対策が定められているが、日本は、一部の地域の条例を除き、罰則つきの法律がない。
厚生労働省は、30日に立ち上げた有識者会議で、喫煙の健康への影響についての報告書の中で、東京オリンピック・パラリンピックに向けた「受動喫煙」対策について、提案するとしている。
報告書は、2016年6月までに取りまとめられ、原則「屋内禁煙」が提案されるとみられている。

*************************************************


全面禁煙の病院、全体の5割にとどまる 厚労省調査

フジテレビ系(FNN) 12月2日(水)20時56分配信
全面禁煙の病院は、5割にとどまっている。
厚労省の調査によると、全国8,493の病院のうち、受動喫煙防止のために、屋外を含め、敷地内を全面禁煙としている病院は、
全体の51.2%と、半数程度だったという。
また、屋外に喫煙所を設けているものの、施設内を全面禁煙としているという病院は、32.5%。
喫煙場所を屋内に設置し、煙が外部に流れ出ないようにしている病院は、13.9%だったという。
厚労省は、2020年の東京オリンピックに向け、受動喫煙対策を進めるため、検討会を立ち上げている。

*************************************************

受動喫煙対策は必要ですが、医療機関に影響が及ぶのはどうなんでしょうね。
敷地内禁煙を強要しないで、屋内禁煙で勘弁してほしいものです。
敷地内禁煙は結局、違法?喫煙が横行するだけです。

よく言われること
①病院の敷地の出入り口で喫煙者がたむろして煙草を吸い、そこを通過せざるをえない患者さんたちが
煙草の煙を吸うことになる。

②大きな病院は大抵、敷地内禁煙ですが(保険での禁煙治療の関係や医療機能評価機構の丸適マークをもらう関係で)、
敷地が非常に広いので、敷地外まで行くのが困難であり 結果、トイレや当直室?!で隠れて吸ったり、
某病院では敷地内に禁煙治療室と称する喫煙室を作っていて堂々と吸っていたりしていたり・・(現在は知りませんが)。

③厚生労働省は今度こそ敷地内禁煙にするんでしょうか?以前厚労省の福利厚生課に聞いたときは
なんとタバコ自販機が省内にあるといっていました。期間限定で販売禁止にしたり撤去したりしていると。

*********************************
愛煙家、悲哀「もう禁煙するしかないのか」 厚労省喫煙所1カ所に 産経ニュースより
2012.5.31 14:26 [たばこ]

 「世界禁煙デー」の31日、厚生労働省は東京・霞が関の庁舎にある喫煙所2カ所のうち、1カ所を廃止した。この日から6月6日までの禁煙週間中は、庁舎内にある2台のタバコの自動販売機も販売停止になる。厚労省は、がんや生活習慣病の予防を推進する立場で、今回の措置は「受動喫煙防止のため」(担当者)と説明している。

 厚労省と環境省が入居する中央合同庁舎5号館。かつては多数の喫煙所があったというが、厚労省は平成18年に庁舎内を全面禁煙とし、1階と2階の屋外喫煙所だけになった。だが、今回廃止になった1階の喫煙所については、来庁者から「タバコくさい」などの意見が寄せられていたという。

 庁舎内のコンビニエンスストアでは、タバコを販売していないため、自販機が販売停止している禁煙週間中は、庁舎内ではタバコが買えないことになる。

 「もう禁煙するしかないのか」。唯一残された2階の喫煙所で喫煙していた男性職員はぼやいていた。

 健康増進法では、受動喫煙防止は努力規定。だが、近く閣議決定される見込みの「がん対策推進基本計画」では、10年後の喫煙率を12%とする数値目標を初めて盛り込んでいる。


2013.5.30 00:05更新 産経ニュースより

厚労省が自己矛盾 同省の官公庁全面禁煙通達を無視

 31日は「世界禁煙デー」。厚生労働省もこれまで、官公庁施設の全面禁煙を求める通達を地方自治体に出すなど禁煙運動の音頭をとってきたはずだが、肝心の足元でこの通達が徹底されていない。

 同省は平成22年2月、健康局長名で受動喫煙防止対策の実施を通達した。具体的には「公共空間は原則、全面禁煙であるべきだ」と指示。中でも中央省庁や自治体庁舎について「少なくとも全面禁煙が望ましい」とした。さらに24年10月の通達でも、対策の徹底を求めるよう念を押している。

 ところが、同省は昨年5月、小宮山洋子厚労相(当時)の指示で省内に2カ所あった屋外の喫煙スペースのうち、1階エントランス付近の喫煙スペースを閉鎖したものの全面禁煙は先送り。「喫煙、禁煙両者に配慮する」(福利厚生室)として2階のオープンデッキでの喫煙を許可している。また、「世界禁煙デー」の31日に地下1階のたばこの自動販売機を撤去するだけで、今後も全面禁煙しない構えだ。

******************************
④国会議事堂や都道府県議会市町村議会で敷地内禁煙(どうかすると分煙すらなってない)のところは
極めて珍しいというもっぱらの噂ですが・・・。

橋下徹元大阪市長の議会答弁

https://www.youtube.com/watch?v=V6zF-dJZdTY 12分前後
(平成25年当時)

田中康夫元長野県知事時代の受動喫煙対策

http://plaza.umin.ac.jp/~harasho/nsmk/kzh/030909.htm


標的にしやすいのはわかりますが、
教育機関、医療機関ばかり敷地内禁煙の対象にしないでほしい・・・ですよね!?

病院ホームページ http://komori-hp.cloud-line.com/



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする