古森病院@福岡市博多区です。
先般 災害バルグ補助金事業に応募して、
パスしたお話をいたしましたが、
参考記事 https://blog.goo.ne.jp/komori-hospital/e/dc78e044f91224cfbf6a25941e53b6dc
本日、その補助金事業による非常用電源設備を
備えて、電気工事を行い、試運転をいたしました。
冒頭の写真は 非常用電源のみで発電した
当院待合室です。この時点で、全館の照明とコンセント電力、空調を動かしています。
数年前に半数弱の照明器具は LEDに電灯を付け替えたこともあり
照明関係の電力消費は低めです。
どこまでいけるか、負荷試験を行い、全館照明と全館空調でギリギリの電力となり
(もっとも揚水ポンプと吸引ポンプ、コンベンションオーブン、CT装置は駆動していません)
大型エレベーターを動かしたところで 電力が落ち・・・たものの
全館空調のスイッチが落ちたため、消費電力が低下したので
実際は、照明が10秒ほどで 立ち上がりました。
今日は朝から地震が起きて、どうなることかと思いましたが
気温も暖かめであり、
非常時(季節が真夏や真冬の場合に限る)は、1階事務室、2,3階の病棟 および給食の照明と空調を動かして、
4階の患者様たちは 2,3階におろせば、吸引もできますし、酸素投与もできて、何とかストレスなく
電力運用できるかな・・と思っています。気候がよければ、外来も運用できるかもしれません。
給食はプロパンガスの給湯器と、ガスコンロを設置し
非常時でも火が使えて、お湯が沸かせるようになっております。
当直室や夜勤者の仮眠室も 空調が使えそうですので
安心しました。
水道は 市の水道局の上水道の駆動がうまくいっていたら
館内は問題なく 水が使えるようです。
(現在も水の備蓄をしていますが、これは続けざるを得ないでしょう)
今回 キャンプ用のランタンと 冷蔵バックを買って
使用しましたが、非常に威力を発揮しました。
ランタンは非常に明るく 職員からも「これ ほしい」と
絶賛されましたし、冷蔵バックは 凍らせた保冷剤が バック内で
まったく溶けないままでしたので、冷蔵の医薬品も 試運転が終わったあとに
無事に冷蔵庫に戻りました。
この日に勤務になってしまったスタッフや 給食、事務、防災委員長、看護部長、看護師長、
年次点検と試運転に付き合ってくださった日本エネルギー開発株式会社の方々、
巻き添えになってしまった本日の当直のドクター、
そして・・・
メールを送ると 常に数分以内に返事が返ってきて
「世の中にこんなに早く仕事をする人がいるのか・・」と管理人も驚く
現在の日本では、数少ない絶滅危惧種のような存在である、超有能な
イワタニ設備システム株式会社のY様に深く御礼申し上げます。
あと、入院患者様方には、どれくらいの電力が確保できるか
わからなかったので、非常食対応になり、ご迷惑をおかけしました。
参考までに 災害になると、水道が使えない場合、こんな食事になってしまいます・・・
(これはソフト食の患者様です)
水道が止まるようなレベルの災害が来ないことを願っております。
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