古森病院@福岡市博多区 病院管理者のブログ

ベイサイドプレイス近隣にある長期滞在型病院です。投稿記事は管理者の独自見解であり、医療法人の見解ではありません。

クリスマス会 2019

2019-12-18 18:14:09 | 日記
古森病院@福岡市博多区です。

今日は外部ボランティアの方々が
当院においで下さって、クリスマス会が行われました。








紙芝居、踊り、手品、皿回し、合唱など盛りだくさんで
患者様も職員も喜んでおりました。

特に皿回しは入院患者様も参加され、笑顔を見せておられました。

刺激の乏しい療養病床なので、こうしておいでいただいて 入院生活に華を添えていただけると
大変ありがたく、管理者として非常に嬉しいです。

今回は当院職員の以前勤務していた施設でお呼びして、大好評だったという
ボランティア団体の方にお越しいただきました。

夢エンター様 という団体名の方々とのことです。

有難うございました!!
最後は 「故郷」での締めでした。
またのお越しをお待ち申し上げております。

(故郷を合唱する前に「ここにおられる方々(入院患者様)の大半のご両親様は もうすでに
あちらの方におられるでしょうけど・・・」と司会の方が口上を述べられ
笑いが起こっておりました。)

https://komori-hp.cloud-line.com/


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院外ラウンド(多々良リハビリテーション病院)

2019-12-04 08:56:44 | 日記
古森病院@福岡市博多区です。

当院は福岡市の院内感染防止対策地域連携加算の関係で、千鳥橋病院ブロックで
勉強させていただいておりますが、昨日、ブロックメンバーである多々良リハビリテーション病院さんでの
院外ラウンドにお誘い頂き、当院看護師3名と管理人で伺いました。

多々良リハビリテーション病院にお伺いしたのは これで2回目になります。
1回目の時は当院は院内感染対策上、足らないものばかりでしたが
色々と買い足して、物品に関しては少しずつ充足してきています。

他の病院のシステムを拝見するのは(院内感染対策以外も)非常に面白く、
刺激になります。


今回、管理人にとってツボだったのは

どこの病院でも、薬局内には薬品をいれるカセットボックスがあるのですが
そのカセットボックスに天井から突っ張り棒が設置してあって
地震のときに 薬がバラバラにならないようにしてあったことでした。

(注:院内感染とは関係ありません)

その他、手指消毒薬を個人持ちにしておられることから
一人一人の消費量をグラフ化して、上位者を「いいね」ボタンのように
「神だ!」などコメントされているなど・・

ハード面(院内感染対策のハード面の話です)はともかく、
ソフト面はそこまで行きついていない当院ですが、一歩一歩頑張ります。

有難うございました。

もしかしていつか当院にも来院されるのでしょうか・・・。
感染ブロックメンバーの皆様・・・。
ある意味 保健所はじめ行政の医療介護監視より脅威です(笑)。


https://komori-hp.cloud-line.com/


本日は千鳥橋病院の新進気鋭の感染症専門医師の
Y先生も来られていたので、以前から疑問に思っていた
院内感染対策対象の感染症に慢性的に罹患している
医療職の採用に関しお伺いしたところ、快く文献を送ってくださるということで
大変有難かったです。戴いたら情報をアップしようと思います。

直接関係ありませんが
北海道でHIV加療中のソーシャルワーカーが
採用面接時に雇用医療機関に申し出ていなかったことで
内定を取り消された後に、訴訟になり、一審で病院側が慰謝料を払えという
判決が出たようです。

https://ssl.hokushakyo.jp/archives/category/info-detail

管理人的には黙って雇用されようとするというところが
医療機関側的には引っかかるところですが、
ソーシャルワーカーであれば院内感染の機会は
まずないことから、正直に医療機関側に最初から
申告すればよかったのではないかという気がしないでもありません。

ただ採用担当者はもちろん話さないでしょうけど、このソーシャルワーカーの人は
その病院への受診暦があったとのことで(そこから病院側にHIV感染がわかったとのこと)
電子システム化の悪いところですが、カルテ閲覧で他の職員にもわかってしまって、
プライバシー侵害だとか、入職後のハラスメントを防ぐことまで 
企業側に要求されても、そこはちょっと・・・という感じでしょうか。
もう少し、世論があったまるというか、啓発が必要なところでしょう。

この判決に関する弁護士さんたちのコメントは 医療機関側の立場から見ると
どれも的外れだなと思います。

(ソーシャルワーカーが業務上感染させる機会がないのは
医療機関側も理解していると思います。)

これが医療職で、観血的処置が業務に含まれる職種だったら
内定を取り消してもよいということでしょうかね。
今でも調理の関係者は 食中毒感染の細菌がいなくなるまで
調理に携われませんが・・。 

報道で概要を見ただけなので
コメントはこのあたりで・・。








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お勉強

2019-12-03 20:58:00 | 日記
古森病院@福岡市博多区です。

11月末から12月初めにかけては 研修のラッシュでした。

<肺癌研修会>

管理人が肺がんの治療に関わっていたのは、かなり
以前のことであり、現在のように分子標的薬や免疫療法などはまったくない時代で、
手術できない肺がんの治療成績はすこぶる悪く、とにかく
肺癌はまずは禁煙を推進、そして呼吸器内科医は画像診断読影の腕を上げて
健診による早期発見というのが基本でした。

禁煙推進と画像診断の勉強会は今でも盛んに行われていますが
ある種の肺癌は分子標的薬が効果を上げることが判明し、(他の臓器の癌でも使用されていますが)
治療法がかなり変わりました。

今回の研修会は早期でない肺癌の治療のお話で
ある種の肺癌の発生に関わる変異した遺伝子を 簡単に言えば抑え込むチロシンキナーゼ阻害剤と
人にもともと備わっている免疫機構を活性化させる免疫チェックポイント阻害薬についての
講演で、今まで聞いた同様のお話の中でも 非常にわかりやすいご講義でした。

進行肺がんの治療については、こちらのスライドが比較的わかりやすいかも・・。
http://gan-mag.com/lung/6180.html

<第28回日本消化器関連学会>

肺癌研修会の次の日、神戸に行って、一日だけ参加しました。
消化器関連はあまり大きく変わった面はありませんでしたが
逆流性食道炎の加療に用いられるプロトンポンプ阻害剤と言う
薬剤の長期投与に関わるシンポジウムがまあまあ面白かったです。
プロトンポンプ阻害剤は強酸である胃酸を中和して アルカリ側に傾ける薬ですが
もともと胃液が強酸であるのは 食物の消化や殺菌などの理由があるわけなので
そこをブロックするのは本来の胃酸の役割から言えば
理にかなってないと皆が思っています。

ピロリ菌を除菌したら逆流性食道炎が増えるだろうと以前から言われており、
逆流性食道炎が増えたら 今度はバレット食道癌と言われるタイプの食道癌が増えると言われています。
このことは今後の経過を追っかけないと不明ですが、逆流性食道炎を抑えるプロトンポンプ阻害剤を
長期的に使っても、大きな問題は今のところ起きていない(らしい)という結論のようでした。

あとは再生医療の話があっていましたが、こちらは再生医療関係の学会のほうが
盛り上がっていそうな印象でした。

<ケアマネ更新研修>

3日連続で研修・・。
ケアマネ更新研修は、相も変わらず居宅の話ばかりで
今日は運営側に意見を申し上げました。

「強制でこないといけない研修なのに、居宅の話ばかりで、施設の話がまったくないのはおかしいですよね」
「施設の人間は忙しい中、時間を割いてきているのに、仕事上 まったく役に立たない
話ばかり聞かされて、時間の無駄です」
「居宅も大変でしょうけど、施設には施設の悩みがあります。施設ケアマネを講師にしてください」

講師の方は「そうですね」(としかいいようがない。居宅の話が100%のため。)
「検討させていただきます」(本当だろうか・・?)

全国の施設ケアマネージャー、声を上げないと現状が変わりませんよ!?
管理人は振り返りのレポートも講習前後で「講習で得たものはない」「実務上活かせることはない」
ときっぱり書いています。皆さんも振り返りレポートで、自分の仕事上 役に立たないものは立たないと
はっきり書きましょう。

<福岡県アレルギー研修会 第二回>

福岡県アレルギー疾患拠点病院の福岡病院主催の勉強会で
今回は花粉症と果物アレルギー、アトピー性皮膚炎のお話でした。

アトピー性皮膚炎の外用薬(塗り薬)の塗り方の教育 兼 皮膚炎治療のための入院(1週間)というタイプの
入院形態があるということを初めて知りました。
ステロイドホルモンの塗り薬に抵抗がある人が少なくないのでしょうね。

<前立腺癌講習会>

「前立腺癌検診は死亡率を低下させないので 公費を使ってやるだけ無駄」
という発表が物議をかもしている前立腺癌検診ですが、
昨日の先生のお話では、きちんとしたデザインによる統計手法であれば
死亡率を下げる効果があるというデータが出ていること。
前立腺癌自体が 高齢の男性に発生しやすいこと。
(よって癌検診で発見しても、もともと生命予後が短い)
健診対象の男性が、50~64歳の男性なら 死亡率を下げること。
年齢によって、PSA検診から実際に生検(組織を取って 検査する)に回す値を変えること。
先にMRIを撮影してから、生検場所を確定すること。
細菌感染を防ぐために、直腸からの生検をやめて 会陰(精巣と肛門の間)からの生検に移行しつつある(?)こと。
生検で悪性腫瘍が検出されなくても、しばらく監視すること。などなど 泌尿器科医ではない管理人にとっては
面白いお話でした。

前立腺癌の受検率はかなり低いということでしたが、福岡市に関しては 年に2回(10月と2月の一カ月ずつ)しか
行っていませんし、まあそうだろうと思いました。

男性の前立腺癌検診は最初は採血のみですし、
女性の乳癌のマンモグラフィー(乳房を押しつぶして撮影するので相当痛い)、
内診台への搭乗を要求される婦人科検診に比べ(あの台に載らなくっても婦人科検診はできると思うんだけど・・) 
かなり負担が少なく 女性の立場から見ると非常にうらやましいです・・。




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防災関連

2019-12-02 12:27:31 | 日記
古森病院@福岡市博多区です。


昨今、北海道で道全体が火力発電所のブラックアウトで
停電になったり
https://www.asahi.com/articles/ASL966Q4QL96ULFA044.html

大阪や千葉で台風による停電が起こったりして
https://trend-rocks.com/oosaka-teiden-fultukyuu

いざという時に備え、自家発電はきちんと働いているか
入院患者様の食品や医薬品をきちんと備蓄しているかなど
行政(消防とか保健所とか介護保険課とか)のいろいろなところから 調査が来ています。

昨年は福岡市全体の医療機関が一堂に会して、防災に関する取り組みについての話し合いまで行われ、
(何ら手当ももらえない療養病床ではありますが)

身動きできない患者様が多数入院しておられることから、昨年 給食部門と薬剤部門、防災委員長の協力を得て、

点滴備蓄、経管栄養備蓄、カセットコンロ購入、備蓄食品や保存水の購入を行いました。(3日間分)
院内にある飲料自動販売機のメーカーさんともお話して
いざという時に 自販機の中の飲料を取り出せる鍵もお借りしています。

備蓄食品ですが、期限があまり長いものがないので、
そろそろ期限が切れるものもあり、災害訓練と試食を兼ね、
定期的に放出しています。



写真は今月の献立表ですが、青のラインが備蓄食メニューです。
今月は茶碗蒸しと牛肉のにこごりです。

茶碗蒸しはあまりに保存期限が短すぎて 内容も茶碗蒸しというよりは
ほぼ卵豆腐だったとのことですので
再考する予定です。
患者様の受けですが、美味しいという方と美味しくないという方がおられ 
拮抗しています。

また今月は分電盤の工事も行いますので、部分的に病院が停電となることになりました。
当院はベッドのほとんどが電動ベットなので、メーカーにより手動が可能なものと可能でないものが
あることもわかり、今後のベッド購入の参考とする予定です。モニターとかバッテリーに限りがあるものもあり
今回は他の階の電源が生きていますが、取りあえず発電機はお借りして 何とか乗り切るものの、
今後の課題と思われます。今のところ当院には人工呼吸器がないのですが、将来を見据え、蓄電技術の開発に
期待しつつ、考えないといけない課題だと思いました。

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