KONASUKEの部屋

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クロマドボタル♂20200612

2020年06月15日 | コウチュウ目
クロマドボタルの♂。

胸の前の方に、窓状に透けた部分が一対あり、向こうの葉っぱが透けて見えます。
頭はその下にあるので、透明な盾でガードしつつ、周りをうかがってる感じですね。
和名は透明な部分を窓に見立てて付けられたとのこと。
→過去の記事へ

♀は淡い黄色で、翅が退化しているそうです。
まだ、見つけたことがありません。

分類:コウチュウ目ホタル科マドボタル亜科マドボタル属
体長:♂9~11mm、♀15mm
分布:本州(近畿以東)、四国
   低山地
成虫の見られる時期:6~8月
          幼虫で冬越し?
エサ:成虫・・・
   幼虫・・・ウスカワマイマイ、キセルガイなどの陸棲貝類、小さなクモなどの他、樹液を吸う様子を観察した例もある。(落葉の下や植物上の小昆虫?)
その他:♂は黒色で、前胸背板前縁に窓状に透けた部分が一対ある(ない個体も発見されている)。
    和名はこのことに由来する。
    ♀は全身淡い黄色で、前胸背板全体が半透明、翅は退化している。
    (世界中に生息するマドボタル属の♀に共通)
    成虫は昼行性だが、♂は夜間には微弱に発光し、♀に近づくと強く発光する。
    配偶行動は主にフェロモンによると考えられている。
    ♀がフェロモンで♂を呼ぶと思われるが、目撃例はない。
    里山の雑木林の林縁の植物上などで見られる。
    四国で本種が発見されたのは、ごく最近のことである。
    卵・幼虫・蛹は連続発光する。
    幼虫は陸棲で夜行性、尾端が発光する。

    幼虫の背板斑紋※は地域によって変異があり、大きく5つのタイプが知られる。
    ※胸背板と腹部各節の両端に見られる斑紋
    ①第一グループ(全紋型/東日本型)・・・兵庫県東部~青森県下北半島先端
    ②第二グループ(無紋型/フォッサマグナ型)・・・「糸魚川~静岡構造線」と「柏崎~千葉構造線」に囲まれた地域
    ③第三グループ(関東山地型)
    ④第四グループ(中部・近畿型)
    ⑤第五グループ(仮称、「丹波型」)

    秋まで活動しているので、「秋蛍」「土ボタル」と呼ぶ地方もある。
    地表に横たわって蛹になる。
    蛹の期間は約10日間。
参考:昆虫エクスプローラ
   ホタルの独り言Part2
   陸生ホタル研
   ホタルの研究日記
   東京にそだつホタル
   東京にそだつホタルほか


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2 コメント

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Unknown (kazuyoo60)
2020-06-15 10:23:18
蛍が何種類か居るのは聞いていましたが、クロマドホタルは初見です。
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kazuyoo60さんへ (KONASUKE)
2020-06-15 22:05:08
コメントありがとうございます。
地味な虫ですからねぇ(笑)
偶然出会う確率は、そう高くないと思います。
返信する

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