アカハネムシの求愛行動。
その直後、♂が交尾の姿勢をとりました。
しかし、♀は拒否したようです。
その後、♂は再トライ。
触角を自分の体側に寝せて、♀の目の前のチゴユリの葉っぱを、口でトン・・・トン・・・トン・・・と叩きます。
♀は♂の匂いを嗅ぐかのように、触角を♂の方に向けています。
一定、葉っぱを叩いたら、♀との間合いを詰めます。
写っていませんが、場合によっては♀の触角を咥えるような仕草も見られました。
♀の胸元に潜り込みました。
しかし、この後、何度アタックしても、ダメでした。
今回、掲載にあたって、♂の触角の分枝が、節よりも長いことを根拠に「アカハネムシ」としましたが。
画像が不鮮明で、同定は不確実です。
今後、もう少しデータが蓄積されたら、訂正する可能性があることを、予めご了承ください。
さて、アカハネムシ類は、ベニボタル類(有毒)に擬態している例として有名ですが(ベイツ擬態)。
他の昆虫が作った毒を、卵を捕食から守る成分として利用するそうです。
→カンタリジンを介して昆虫が紡ぐコミュニケーションネットワーク
上記の論文によると、・・・
①アカハネムシ類の♂はカンタリジンに誘引される。
②♂は、カンタリジンを生産するツチハンミョウ類(生体・死体)を捕食して、カンタリジンを頭部や鞘翅の分泌腺、生殖器官の付属腺に蓄積する。
③種によっては、♀に出会うと、♂は頭部の分泌腺に蓄えたカンタリジンを呈示し、♀がそこに口器を付けて、カンタリジンの有無を調べる。
カンタリジンを蓄えている♂は交尾の成功率が高い。
♂は交尾の際、内部生殖器の付属腺に蓄えたカンタリジンを、♀の体内に送り込む。
卵にはカンタリジンが含まれ、捕食が回避される。
・・・という。
してみるに、今回観察した
これは、♀にカンタリジンの有無を確かめさせるポーズで、
葉っぱを口で叩く行為は、上記に至るためのセレモニーなのかも知れない。
分類:コウチュウ目アカハネムシ科アカハネムシ亜科
体長:11.5~17mm
分布:全国
丘陵~山地
成虫の見られる時期:4~6月(年1化)
幼虫で冬越し
エサ:成虫・・・花の蜜や花粉、ツチハンミョウ類の生体・死体
幼虫・・・材、他の昆虫類
その他:頭部・胸部は黒く、翅は赤い。
ベニボタル類(有毒)に擬態するとされる。
毒成分であるカンタリジンを持つツチハンミョウ類(生体・死体)を捕食することで、カンタリジンを蓄積し、卵を捕食者から守っている可能性がある。
♂はカンタリジンに誘引される。
♂は触角の分枝の長さが、節の長さより長い。
(ムナビロアカハネムシ♂では、同じか分枝の方が短い。)
広葉樹林周辺で見られる普通種。
昼行性で良く飛ぶ。
幼虫は朽木の樹皮下などに生息する。
ハサミのような尾突起がある。
幼虫で越冬し、翌春蛹化・羽化する。
参考:ポケット図鑑日本の昆虫1400②(文一総合出版)
→カンタリジンを介して昆虫が紡ぐコミュニケーションネットワーク
TMUAnimalEcology
あおもり昆虫記
福光村昆虫記
荒川昆虫記
ishida式
かたつむりの自然観撮記
虫ナビ
その直後、♂が交尾の姿勢をとりました。
しかし、♀は拒否したようです。
その後、♂は再トライ。
触角を自分の体側に寝せて、♀の目の前のチゴユリの葉っぱを、口でトン・・・トン・・・トン・・・と叩きます。
♀は♂の匂いを嗅ぐかのように、触角を♂の方に向けています。
一定、葉っぱを叩いたら、♀との間合いを詰めます。
写っていませんが、場合によっては♀の触角を咥えるような仕草も見られました。
♀の胸元に潜り込みました。
しかし、この後、何度アタックしても、ダメでした。
今回、掲載にあたって、♂の触角の分枝が、節よりも長いことを根拠に「アカハネムシ」としましたが。
画像が不鮮明で、同定は不確実です。
今後、もう少しデータが蓄積されたら、訂正する可能性があることを、予めご了承ください。
さて、アカハネムシ類は、ベニボタル類(有毒)に擬態している例として有名ですが(ベイツ擬態)。
他の昆虫が作った毒を、卵を捕食から守る成分として利用するそうです。
→カンタリジンを介して昆虫が紡ぐコミュニケーションネットワーク
上記の論文によると、・・・
①アカハネムシ類の♂はカンタリジンに誘引される。
②♂は、カンタリジンを生産するツチハンミョウ類(生体・死体)を捕食して、カンタリジンを頭部や鞘翅の分泌腺、生殖器官の付属腺に蓄積する。
③種によっては、♀に出会うと、♂は頭部の分泌腺に蓄えたカンタリジンを呈示し、♀がそこに口器を付けて、カンタリジンの有無を調べる。
カンタリジンを蓄えている♂は交尾の成功率が高い。
♂は交尾の際、内部生殖器の付属腺に蓄えたカンタリジンを、♀の体内に送り込む。
卵にはカンタリジンが含まれ、捕食が回避される。
・・・という。
してみるに、今回観察した
これは、♀にカンタリジンの有無を確かめさせるポーズで、
葉っぱを口で叩く行為は、上記に至るためのセレモニーなのかも知れない。
分類:コウチュウ目アカハネムシ科アカハネムシ亜科
体長:11.5~17mm
分布:全国
丘陵~山地
成虫の見られる時期:4~6月(年1化)
幼虫で冬越し
エサ:成虫・・・花の蜜や花粉、ツチハンミョウ類の生体・死体
幼虫・・・材、他の昆虫類
その他:頭部・胸部は黒く、翅は赤い。
ベニボタル類(有毒)に擬態するとされる。
毒成分であるカンタリジンを持つツチハンミョウ類(生体・死体)を捕食することで、カンタリジンを蓄積し、卵を捕食者から守っている可能性がある。
♂はカンタリジンに誘引される。
♂は触角の分枝の長さが、節の長さより長い。
(ムナビロアカハネムシ♂では、同じか分枝の方が短い。)
広葉樹林周辺で見られる普通種。
昼行性で良く飛ぶ。
幼虫は朽木の樹皮下などに生息する。
ハサミのような尾突起がある。
幼虫で越冬し、翌春蛹化・羽化する。
参考:ポケット図鑑日本の昆虫1400②(文一総合出版)
→カンタリジンを介して昆虫が紡ぐコミュニケーションネットワーク
TMUAnimalEcology
あおもり昆虫記
福光村昆虫記
荒川昆虫記
ishida式
かたつむりの自然観撮記
虫ナビ
「アカハネムシ科」って、そのまんまのネーミングですよね(笑)