KONASUKEの部屋

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イチモンジカメノコハムシ成虫・脱け殻20210907

2021年09月09日 | コウチュウ目
イチモンジカメノコハムシ。
ビオトープ天神の里にて。

ムラサキシキブ類をホストとします。
カメノコハムシの仲間は、ジンガサハムシをはじめとして、スケルトンな円盤状の姿をしていますが、これは葉に空いた食痕に紛れるため、との説があるようです。

やや細長い食痕。
恐らくはイチモンジカメノコハムシのものでしょう。

①外縁後方に、後脚の存在を知らせるよな黒紋がある
(欠く個体もある)
②上翅の会合部後方は黒色にならない
③小楯板後方に金色の「X」字状紋はない

同じ木にあった物体。
一瞬、幼虫かと思いましたが、何か違和感。
老眼で乱視なので、特に朝晩は細かい物が見づらくて(笑)
トリミングしてみたら、抜け殻でしたね。
多分、

①若い幼虫の頃の抜け殻
②終齢幼虫の抜け殻
③蛹の抜け殻
でしょうね。

カメノコハムシ類の幼虫には、抜け殻や糞を背負ってカムフラージュする習性があります。
蛹になっても背負ったままなんですね。
まぁ、蛹化するからと言って、わざわざ脱ぎ捨てる理由もないでしょうが(笑)

分類:
コウチュウ目ハムシ科カメノコハムシ亜科
体長:
8~9mm
分布:
本州、四国、九州
平地~山地
成虫の見られる時期:
4~10月(年1化・茨城県6月~)
成虫で冬越し
エサ:
オオムラサキ、コムラサキ、ヤブムラサキの葉
その他:
カメノコハムシの仲間では比較的大型。
背面は褐色で、外縁は黄褐色で透明。
上翅の外縁部後方には暗褐色の紋があるが、欠く個体もある。
小楯板後方にX字状の隆起はない。
セモンジンガサハムシはX字状の隆起があり、金色の光沢がある。)
触角は黒色で根元付近は黄褐色。
一般に♀は♂よりやや大きく、成熟個体は腹部が非常に大きくなる。
広葉樹林の林縁で見られる。
越冬成虫は4~6月、新成虫は8~9月に見られる。
昼行性で、あまり動かない。
やや細長い特徴的な食痕を残す。
普通種で個体数も多い。
1卵ずつ卵嚢に包まれて、葉裏に産付される。
幼虫は又状突起に脱皮殻を残し、排泄物を多量に付着させて、大きな糞塊にする習性がある。
蛹化は葉裏で、糞塊を載せたまま行う。
参考:
茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
ポケット図鑑日本の昆虫1400②(文一総合出版)
かたつむりの自然観撮記
虫ナビ
昆虫エクスプローラ
むさしのの都立公園


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