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オオミノガ。
「蓑」の長さは5㎝を越えていました!
たぶんメス。
ミノガ類の幼虫の中で、最も大きな蓑を作る。
別名:
ヤマトミノガ、ヤマトチャミノガ
分類:
チョウ目ヒロズコガ上科ミノガ科
翅を広げた長さ:
♂32~40.5mm
前翅の長さ:
♂10~19mm
体長:
♀25~35mm
越冬時の蓑の大きさ:
♂約35mm
♀約50mm(日本産ミノガ類中最大)
幼虫の体長:
♂20mm
♀35mm
成虫の見られる時期:
5~7月(年1化)
幼虫で冬越し
分布:
本州(関東・中部以西)、四国、九州、南西諸島
平地~低山地
エサ:
成虫・・・食べない
幼虫・・・サクラ、ウメ、モモ、ナシ、リンゴ、シャリンバイ、柑橘類、カキノキ、オニグルミ、イチジク、マグワ、オオイタビ、クリ、コノデガシワ、ヌルデ、チャノキ、クスノキ、スズカケノキ、アカシア類、ヒマラヤスギほかの広葉樹、針葉樹、草本まで、様々な植物の葉
その他:
日本最大のミノガ。
♂は全体に暗褐色で長毛に覆われ、触角は櫛歯状。
前翅は黒っぽい赤褐色、前縁と後縁が茶色、翅脈に沿って黒色線がある。
第4、7室には鱗粉がなく半透明。
♂は夕方活発に飛翔、灯火にも飛来する。
メスは翅も脚もない、太い円筒形のウジ状。
乳白色で、頭部周辺が茶褐色で1対の眼点(像は結べない)を持つ。
頭部にある1対の角状突起と、胸部背面の硬い竜骨状の稜は、羽化時に蛹殻の前端部に丸い穴をあけるのに使う。
一生を蓑の中で過ごし、蓑の下部から頭部を出して♂を呼ぶ。
フェロモンで呼ばれたオスは、蓑の外からメスと交尾する。
♂が飛来すると、♀は蛹殻の中に再び潜り込む。
♂はゆっくり歩きながら蓑の下の穴を探り当て腹端を挿入、蛹殻と♀の皮膚の間に差し込む。
♂は口から空気を吸って腸に送り込み、腹部を通常の2倍以上の長さに伸ばして、蓑の上部に位置する♀の交尾孔を探り当てる。
メスは蓑の上部から千~4千産卵する。
産卵を終えると、体長は1/4ほどに縮んでしまう。
♀は腹部第7節にあるビロード様の粉状毛を、卵塊の表面に擦り付け、厚い毛の保護栓を作る。
♀はそのまま蓑の内部に留まるが、やがて干からびて下に落ちる。
7~8月に孵化する。
幼虫は、蓑から糸を垂らし風に乗って移動する(バルーニング)。
幼虫の頭は暗赤褐色で、体は太く黒褐色。
胸部は淡褐色地に暗褐色斑がある。
気門は赤褐色。
蓑の形は、真ん中が太く、両端に行くに従って次第に細くなる紡錘形。
短い小枝や葉片で蓑を作る。
上端は細く小枝に固定し、だらりとぶら下がる。
(チャミノガでは、蓑は円筒形で、上端は広く、角度を持ってしっかりと小枝に固定する。)
10月ごろ老熟して小枝から垂下、そのまま越冬し、翌春上部を開講せず、摂食しないまま蛹化する。
体は蓑の中で反転し、頭を下にして蛹化する。
♂は羽化時(主に午前中)、蓑の下の穴から半身を乗り出し、脱皮する。
街路樹や庭木によく見られるが、1990年代半ばに中国・東南アジア原産のオオミノガヤドリバエが国内に侵入、数が激減したが、近年は、個体数が徐々に回復しつつある。
この寄生バエは寒さに弱いため、寒い地方では影響を受けにくい。
また、オオミノガ以外のミノガ科には寄生しない。
オオミノガヤドリバエは、オオミノガの幼虫がいる葉に卵を産み付け、幼虫が葉を食べることで体内に侵入する。
幼虫の体内で孵化し、オオミノガ幼虫の体を食べる。
オオミノガ幼虫が蛹化する直前の5~6月に脱出する。
一匹の蓑虫から70匹のハエが生まれることもあるという。
キアシブトコバチなどオオミノガヤドリバエに寄生するハチもいる。
伝統工芸として、蓑を広げて小枝や枯葉を取り除き、いくつか縫い合わせて、紙入れなどの小物を作る。
オオミノガの糸の強靭さを応用した産業化の動きもあるようだ。
参考:
学研の図鑑LIVEポケット幼虫(学研プラス)
学研の図鑑LIVE新版昆虫(学研プラス)
Digital Moths of Japan
みんなで作る日本産蛾類図鑑
昆虫エクスプローラ
芋活.com
虫ナビ
BIOME
愛媛県レッドデータブック2014
東京ズーネット
大原賢二(昆虫担当)のページ
侵入生物データベース
森林総合研究所九州支部
no+e
ふじのーと
滋賀県立琵琶湖博物館
JT生命誌研究館
富山市科学博物館
コトバンク
慶応義塾大学先端生命科学研究所
「蓑」の長さは5㎝を越えていました!
たぶんメス。
ミノガ類の幼虫の中で、最も大きな蓑を作る。
別名:
ヤマトミノガ、ヤマトチャミノガ
分類:
チョウ目ヒロズコガ上科ミノガ科
翅を広げた長さ:
♂32~40.5mm
前翅の長さ:
♂10~19mm
体長:
♀25~35mm
越冬時の蓑の大きさ:
♂約35mm
♀約50mm(日本産ミノガ類中最大)
幼虫の体長:
♂20mm
♀35mm
成虫の見られる時期:
5~7月(年1化)
幼虫で冬越し
分布:
本州(関東・中部以西)、四国、九州、南西諸島
平地~低山地
エサ:
成虫・・・食べない
幼虫・・・サクラ、ウメ、モモ、ナシ、リンゴ、シャリンバイ、柑橘類、カキノキ、オニグルミ、イチジク、マグワ、オオイタビ、クリ、コノデガシワ、ヌルデ、チャノキ、クスノキ、スズカケノキ、アカシア類、ヒマラヤスギほかの広葉樹、針葉樹、草本まで、様々な植物の葉
その他:
日本最大のミノガ。
♂は全体に暗褐色で長毛に覆われ、触角は櫛歯状。
前翅は黒っぽい赤褐色、前縁と後縁が茶色、翅脈に沿って黒色線がある。
第4、7室には鱗粉がなく半透明。
♂は夕方活発に飛翔、灯火にも飛来する。
メスは翅も脚もない、太い円筒形のウジ状。
乳白色で、頭部周辺が茶褐色で1対の眼点(像は結べない)を持つ。
頭部にある1対の角状突起と、胸部背面の硬い竜骨状の稜は、羽化時に蛹殻の前端部に丸い穴をあけるのに使う。
一生を蓑の中で過ごし、蓑の下部から頭部を出して♂を呼ぶ。
フェロモンで呼ばれたオスは、蓑の外からメスと交尾する。
♂が飛来すると、♀は蛹殻の中に再び潜り込む。
♂はゆっくり歩きながら蓑の下の穴を探り当て腹端を挿入、蛹殻と♀の皮膚の間に差し込む。
♂は口から空気を吸って腸に送り込み、腹部を通常の2倍以上の長さに伸ばして、蓑の上部に位置する♀の交尾孔を探り当てる。
メスは蓑の上部から千~4千産卵する。
産卵を終えると、体長は1/4ほどに縮んでしまう。
♀は腹部第7節にあるビロード様の粉状毛を、卵塊の表面に擦り付け、厚い毛の保護栓を作る。
♀はそのまま蓑の内部に留まるが、やがて干からびて下に落ちる。
7~8月に孵化する。
幼虫は、蓑から糸を垂らし風に乗って移動する(バルーニング)。
幼虫の頭は暗赤褐色で、体は太く黒褐色。
胸部は淡褐色地に暗褐色斑がある。
気門は赤褐色。
蓑の形は、真ん中が太く、両端に行くに従って次第に細くなる紡錘形。
短い小枝や葉片で蓑を作る。
上端は細く小枝に固定し、だらりとぶら下がる。
(チャミノガでは、蓑は円筒形で、上端は広く、角度を持ってしっかりと小枝に固定する。)
10月ごろ老熟して小枝から垂下、そのまま越冬し、翌春上部を開講せず、摂食しないまま蛹化する。
体は蓑の中で反転し、頭を下にして蛹化する。
♂は羽化時(主に午前中)、蓑の下の穴から半身を乗り出し、脱皮する。
街路樹や庭木によく見られるが、1990年代半ばに中国・東南アジア原産のオオミノガヤドリバエが国内に侵入、数が激減したが、近年は、個体数が徐々に回復しつつある。
この寄生バエは寒さに弱いため、寒い地方では影響を受けにくい。
また、オオミノガ以外のミノガ科には寄生しない。
オオミノガヤドリバエは、オオミノガの幼虫がいる葉に卵を産み付け、幼虫が葉を食べることで体内に侵入する。
幼虫の体内で孵化し、オオミノガ幼虫の体を食べる。
オオミノガ幼虫が蛹化する直前の5~6月に脱出する。
一匹の蓑虫から70匹のハエが生まれることもあるという。
キアシブトコバチなどオオミノガヤドリバエに寄生するハチもいる。
伝統工芸として、蓑を広げて小枝や枯葉を取り除き、いくつか縫い合わせて、紙入れなどの小物を作る。
オオミノガの糸の強靭さを応用した産業化の動きもあるようだ。
参考:
学研の図鑑LIVEポケット幼虫(学研プラス)
学研の図鑑LIVE新版昆虫(学研プラス)
Digital Moths of Japan
みんなで作る日本産蛾類図鑑
昆虫エクスプローラ
芋活.com
虫ナビ
BIOME
愛媛県レッドデータブック2014
東京ズーネット
大原賢二(昆虫担当)のページ
侵入生物データベース
森林総合研究所九州支部
no+e
ふじのーと
滋賀県立琵琶湖博物館
JT生命誌研究館
富山市科学博物館
コトバンク
慶応義塾大学先端生命科学研究所
ウチのチャミノガちゃん 飽きもせず椿の葉っぱを食べてくれてますよ。
見えないのに可愛くてたまらんです。
すい丸さんの愛情を受けて、すくすくと育っているようですね。
チャミノガの「チャ」は多分「茶」で、ツバキ科ですから、エサとしては良いんじゃないでしょうか。