第2回のコラムで、若者に「社会に貢献したい」という意識が高まっていると記したが、「まちづくり」や「市民活動」に若者を呼び込むのは、なかなか難しい。多くの市民団体は、資金的な余裕がなく、若い人を雇えるだけの力がないからだ。時間が豊富な年金暮らしの人が中心となり、若い人は、土日等時間をやりくりしてボランティアで手伝うというのが一般的で、持ち上がりで年齢が高まっている。NPO法人でしっかりしているところは、行政等の受託を受けて安定した経営をしているものの、活動に制限があって窮屈そうだ。
しかし最近では、企業のCSV(Creating Shared Value)(注1)を活用し、若者が社会的な活動に携われる機会を作るケースが出てきた。
西東京市では、一般社団法人「まちにわ ひばりが丘」がそれだ。「まちにわ ひばりが丘」は、株式会社HITOTOWA(荒昌史代表)が民間ディベロッパーから受託、従来のひばりが丘団地全体のエリアマネジメントを行うために設立された。
(注1) 少し前には、企業の社会的貢献として、専らCSR(Corporate Social Responsibility)が注目されていた。CSRは、企業が寄付やボランティア活動等を通じてイメージの向上をはかるのに対し、CSVは、企業が本業を通じて社会課題を解決し、結果として競争力高めるという違いがある。社会的な行為という面では同じだが、前者が受け身的なのに対し、後者は、攻めの戦略といえる。
詳しくは>>>「ひばりタイムス」へ
一般社団法人「まちにわ ひばりが丘」-エリアマネジメント
株式会社HITOTOWA-ネイバーフッドデザイン事業
目からウロコ-若い人が常勤でまちづくり
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