passing (通りすがり)

2019年5月大腸癌発覚、st3c(T4aN2bM0) 2020年5月多発性肺転移 2021年9月骨盤内転移

Stage III結腸癌に対するOxaliplatin併用術後補助化学療法の投与期間(3 vs. 6ヵ月)に関する統合解析を読んで思う

2019-11-30 | 参考文献・癌について思うこと
2017年6月2日~6日に米国シカゴで開催された、米国臨床腫瘍学会年次集会より、大腸癌や胃癌などの消化器癌の注目演題のレポートを見つけました。転記したいのですが無断複写、転載は禁止となっているのでコピペはできません。

このレポートを参考に今後の治療に生かしたいと思います。
ここにも書いていますが、夫は医療従事者で、兄も抗がん剤の治験に関わった人なので一般の方より医療に関しての情報は持っていると思うので彼らの意見も参考にしています。

わたしは術後補助化学療法としてXELOX療法をしています。5クール/8クール終わっています。副作用が酷いので5クールで止めようかと思っています。3ヶ月は過ぎました。海外のレポートではありますがStage III結腸癌に対するOxaliplatin併用術後補助化学療法の投与期間(3 vs. 6ヵ月)に関する6つの第III相試験の前向き統合解析(IDEA collaboration)のレポートを見つけました。

同じstage IIIであっても、リスク(T1-3N1 vs T4/N2)やレジメン(FOLFOX vs CapeOX)に応じて、サブグループによって異なる可能性があると指摘されています。私の場合は高リスク(T4/N2)に当てはまります。

レポートを要約すると低リスク(T1-3N1)では3ヶ月でも6ヶ月でもDFS率に差はない。上記に書かれているとおりリスクやレジメンによりDFS率の値は変化すると思われます。grade 2以上の神経毒性の発現頻度は、3ヵ月群が6ヵ月群と比べてFOLFOX投与例(17% vs. 48%, p<0.0001)、CAPOX投与例(15% vs. 45%, p<0.0001)のいずれにおいても有意に低率であったことから3ヶ月のほうがリスクが少ない結果となっています。

私が一番注目したデータが記載されているところを抜粋します。
高リスク例における3年DFS割合の両群の差は1.7%(3ヵ月群62.7%、6ヵ月群64.4%)であったのに対し、低リスク例では0.2%(3ヵ月群83.1%、6ヵ月群83.3%)であった。stage IIIでも低リスクと高リスクではDFS(無病生存率)がそれぞれ20%も違います。しかし高リスクでも3年DFSが60%を超えています。私もこの仲間に入りたいです。3年経つと転移、再発のリスクが低くなるので期間を3年としたのでしょうか。それに3ヶ月と6か月でのDFS率の違いが1.7%。これを差がないとみるか、差が大きいとみるかですね。

以上の事を参考にオキサリプラチンをストップさせるか継続か決めたいと思います。次回6クールは止めます。耳鳴り、今だに続く吐き気、取れない痺れを考慮すると止めた方がよさそうですが、6クール以降は7クールまでに決めようと思います。

冷たいものに反応するオキサリプラチンをやり始め、夏からアイスクリームを食べていません。冷たい飲み物もぐいぐいためらいなく呑んでみたいです。