翼の羽が新調されています。換羽中です。美しいウミネコ色にこれからなります。
5月の根室海峡はウミネコとオオセグロカモメの季節です。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ 根室海峡で繁殖するウミネコ ★
イカナゴやオキアミが大量発生しているのでそれを獲りに集まります。
羅臼の沖合はカモメたちの群れとニュージーランドやオーストラリアで繁殖し
北上してきたハシブトミズナギドリの黒い軍団が集まります。
その数うん万羽。もちろんシャチやイシイルカ、ミンククジラも集まります。
ウミネコは知床の崖や対岸の国後島の断崖で繁殖しています。餌場が近いので
ヒナを育てるには最高の場所になっています。7月に入ると野付半島の海岸
には1千羽を超すウミネコが休んでいる光景が見られます
彼らはおおむね湿地にある池にやってきて水を飲んでいきます。
北上してきたユリカモメの数が増えてきています。ユリカモメは他のカモメと
違い野付湾に流れ込む川の河口周辺に集まり、飛びまわっています。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ ユリカモメ、アメマスを捕る ★
潮が引きだすとユリカモメが干潟に流れ込む河口周辺を飛びまわります。ゆっ
たりと流れていた川流が早くなっています。
流れが早くなると川底に沈下していたものが流れだし、その下に隠れていた
生き物が露わになります。それを食べにサケやヤマメ、アメマスのなどの幼魚
が群れになり動き回ります。
その群れを上空から狙うのがユリカモメ。ゆったりと羽ばたきながら河口から
川上を偵察飛行して回ります。
静面の川面がざわざわと揺れるのを見つけるとギュィーッと姿にそぐわない声
をだし、ホバリングを始めます。声を聴きつけた他のユリカモメが集まってき
ます。
停止飛行をしながら魚が表面にいるわずかな瞬間を狙い、飛びこんでいきます。
体が完璧に潜ってしまうほどの勢いで突っ込みます。この時はアメマスの幼魚
でした。15センチほど、ユリカモメにしては大きな魚です。
頭をしっかりはさみ、重そうに飛び上がり飛んでいきます。捕れなかった他の
ユリカモメが横取りしようと追いかけていきます。
春季節はエネルギィシュ。北上してくる鳥たちは実に生き生きしています。
これから繁殖地に向かう鳥たちは一年の中で一番輝いて見えます。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ ウミネコ、交接の時季 ★
海が荒れて退避してきたウミネコ。強風を避けて海岸に打ち上げられた砂利の
斜面で休んでいました。
そんな中、二羽のウミネコに変化が。オスと思える美しいウミネコがメスらし
き個体の背中に上がりました。一瞬、下のメスがびっくりした様子。きょとん
としてうずくまりました。
嫌がってる風でもないのですが、頭を上げると体が斜めに傾きました。オスは
バランスをとるために翼を広げます。落ちないように前の方に移動。
メスはそれに反応し、くちばしを開け一声出しました。オスはなだめるかのよ
うにメスを座らせます。
落ちつかせるとオスは交尾はせず、降りてしまいました。どうもこれを繰り替
えすみたい。交接の模擬練習でしょうかね。