窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

海抜ゼロメートルのミソサザイ

2019-07-08 19:10:26 | 山野の鳥

野付半島には海抜ゼロメートルの極相林が存在します。ミズナラを中心に樹齢100年

以上の古木が中心。ナラワラと呼ばれる林です。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

          ◆  海抜ゼロメートルのミソサザイ  ◆

長い間、根室海峡の強風に曝されてきた林ですが、3000年以上という歴史のある林です。

森に入ってみるとクマザサやシダ類が多い、光が少なくてもがんばる植物たちの天国です。

倒木で開いた広場にはフキなどの光を好む植物が盛り返しています。

ちょっと暗い林の中で、7月のこの時期、ミソサザイのよく響く流麗な声が鳴り響きます。

小さな体で枝や木株の上に止まり、短い尾を垂直に上げ、胸を張り、頭を後ろにそらす

ようにして、嘴を真上に向けて囀る姿には感激します。

大きな声を出すには、こうしないといけないよ、と見本を示してくれるようで、聞きほれ

てしまいます。しかも長く続けるから素晴しい。

もうこの声を聞くだけで、森に入る価値があります。満足。

本州だと山間の渓流に生息するのに、ここは海辺。何とも幸せなことではないか。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
海抜ゼロから大雪山の中腹まで (小太郎)
2019-07-10 11:20:20
ヨーロッパでは普通に街中の鳥です。北海道でも同じような分布です。だからみんなに親しまれる鳥なんです。ちなみの我が家にもきます。
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Unknown (臆崖道)
2019-07-09 15:47:36
加賀白山の標高2500m辺りでも見ました。もちろん低山の渓流でも。驚きの分布の広さです。
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あるんです。 (小太郎)
2019-07-08 22:51:13
トドワラは野付半島のでき始めてから中期にできた林でした。チリ沖の地震で襲った津波で波をかぶり、塩害で葉y他紙の大半が被害をこうむり、結果ほとんどが枯れてしまいました。その枯れ木の姿がトドワラと言われてきました。ナラワラは野付半島の付け根の方にあり津波の被害から免れました。
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極相林 (ひさき)
2019-07-08 20:44:46
海抜ゼロメートルのところに極相林があるんですか、不思議な世界ですね

トドワラは枯れた木が朽ちて姿を消しつつあるようですが、生きた森もあるんですね

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