窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

ダイゼン

2022-06-04 15:53:49 | シギ・チドリ

5月の初めはキョウジョシギやハマシギが大きな群れになってやって来る。

その中にダイゼンが入っている。

              ★ ダイゼン ★

決して多くない。せいぜい5、6羽。これら3種はいずれも北極海に面した

ところで繁殖する。

寒いところで繁殖するシギやチドリ、他の種に比べ早めに北上して行く。
寒さに強い種たち、直接繁殖地に行かないで、たぶん途中の潟で時間調整し
ながら渡るようだ。
 
温暖化で繁殖地の昆虫の発生時期が早まる傾向が確かめられ、シギの繁殖に
影響が出ている。
 
今年はシギチの個体数が少なかった。ちょっと心配しながら観察している。
 

 


オジロワシ、旅立ち

2022-06-03 17:33:07 | ワシのいる風景

5月のはじめ、野付半島には100羽以上のオジロワシが集まっていました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

           ★ オジロワシ、旅立ち ★

毎年同じ光景が見られます。オオワシはすでにいなくなり、オジロワシの若い

連中が集まっています。

この時季だけに見られる光景です。定置網から捨てられる魚を食べに来てるの
かなと思っていましたが、5月半ばには個体数が急に減るのです。
 
残っているのは成鳥だけです。すでに抱卵して営巣の真っ最中。若い連中は
何処に行ったのか。営巣地に縄張りを持っていない若たちはカムチャッカ半島
に向かうために出発の準備をしていたのです。
 
成鳥たちは早く営巣地に到着して縄張りを確保しなければいけません。若たち
早く着いてもまだその力が無いことを知っているのです。
 
 
まだ厳しい天候の現地に行くより待機して渡る方が得策ということを知ってい
るのでしょう。
 
6月、すでに彼らはカムチャッカに到着。新しい生活を始めているはずです。

 


ヤチボウズ

2022-06-02 19:41:57 | 根室の風景

谷地坊主。

谷地とは湿原のこと。根室地方の湿原ならどこでも見られます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

              ★ ヤチボウズ ★

つぼを逆さにしたような株の形。名前の由来は、その様子がお坊さんの頭に

似ているからです。

春は水辺だから他の植物より早めに芽をだします。エゾシカにとり雪解けの

あとの新芽は栄養価が高くありがたい。どのヤチボウズも芽の先を食べられ

ています。

カブスゲなどスゲ植物の株は、冬、地面が凍結すると霜柱のように株ごと盛り
上がります。そして翌春、雪解け水などで盛り上がった株の土がえぐられて
根元が細くなります。
この繰り返しにより、数10年かかって高さ40-50cmに生長し、大きなかたまり
つくります。
 
 
このヤチボウズはまだ若いかも。

 


もうすぐかな、バンビ

2022-06-01 20:36:28 | エゾジカの四季

メスジカの群れ。夕刻になると湿地帯にやってきます。新芽がどこよりも

早く食べれます。
 
おばんです。小太郎でごじゃります。
 
 
          ★ もうすぐかな、バンビ ★
 
春先、肋骨が浮き上がっていましたが今はふっくらしています。
 
換毛が進み、綺麗になってきましたが、まだボサボサ。
 
 
体の線が何気なく丸くなってきています。お腹の部分のカーブが目立ちます。
 
6月。エゾシカの出産期。これから続々、バンビが出てきます。
 
 
もうすぐかな。