大内宿(福島県南会津郡下郷町)はかつて会津地域の重要な宿場町であった。そして、寄棟造りの家屋による町並みは、重要伝統的建造物群保存地区となっている。私達は山形からの帰りに、この町並みを見学した(9月24日)。
保存地区の入り口にて
寄棟造りと往還(道)にて(1)
この日の天候は晴れて乾燥気味であった。土埃を防ぐため、ある店の女性が柄杓で水をまいていた。流石はと、私達が思った場面である。ホースによる打ち水では、町並みの雰囲気が損なわれるかもしれない。
磐越自動車磐梯山SAでの案内図
側溝では、透明な水が勢いよく流れている。これは町並みが山で囲まれているためであろうか。関東で山が接近しているところに住んでいる、私達は親近感を覚える。
脇の畑ではネギが育てられている。ネギを薬味と箸がわりにして蕎麦を味わうことは、大内宿の名物になっている。
ある蕎麦処の外観と屋内(天井と柱)
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さて、屋根の姿に気を引かれて、この棟を撮っていたとき、私達はたいへん嬉しいハプニングに遭遇した。
この場で、息子夫婦と出会ったのであった。互いに大内宿の近く住んでいるならば、
このようなことがあっても不思議でない。
しかし、群馬と都内に住んでいる近親者達が、大内宿で偶然に出会う確率は限りなく小さい筈である。
そのときの驚きと嬉しさは、今でもしっかりと私達の脳裏に焼き付いている。
出会いの後の青空と町並み
大内宿の様子から、かつての雑誌記事「260都市圏のデータから見える、あなたの町の真実、生き残る町、.........(藻谷浩介、
中央公論、2006年6月号、72-83ページ)」を思い出した。この記事は地域の活性化に関するものであった。
この日の駐車場(9月24日)
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大内宿からの帰りに、国道131号線で会津鉄道「AIZUマウントエクスプレス号」と出会った。車体に、NHK大河ドラマのタイトル「八重の桜」が書かれている。
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前ブログ「こつなぎの写真ノート」から加筆転載。