こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

ある時に上空から眺めた、冠雪の剱岳、立山、黒部ダム、白山など

2024-09-29 | 空路にて

ひと昔のことであったが、成田空港に向かっていた搭乗機が飛騨山脈(北アルプス)の北部、立山連峰付近の上空を通過した(2013年3月)。剱岳などに何回か登った方にそのときに撮った画像を先週に見ていただき、剱岳(2999 m、富山県)などを確認することができたので、画像をアップローする。

 

搭乗機からは16時30分頃に立山連峰が眼下に広がった。鋭鋒の厳しい山容が低い高度からの日差しでをはっきりと浮かび出ていた。氷河による侵食で生まれた尖峰、岩壁、窓と呼ばれているキレットなどが立体的陰影をつくりだしいる有様は、夕刻であったからこそ眺められたものであろう。

 

 

立山連峰、黒部ダム、そして黒部峡谷

遠方には浅間山が見える。

 

飛行ルート (予定されていたルートは福井県寄りであったが....)

 

上空から眺めた白山(2702 m、石川・岐阜県)  搭乗機から眺めた山々は 白山 → 立山連峰の順であった。

 

搭乗機は、立山連峰そして後立山連峰付近の上空を通過してから北関東地方へと進路を少し変えた。いよいよ成田空港へのアプローチかと、到着時刻や空港からの先の経路のことが気になり始めた。しかし、機窓からは、私にとって見逃すことができない雪山(日光連山など)の眺めが視界に入ってきた(つづく)。


あるときに、機内で眺めた夕暮れの彩り(回想)

2022-11-20 | 空路にて

一昔前のことであったが、韓国・金浦空港から羽田空港に向かった便では、自分がそのときまで見たことがない色彩の世界が機外に広がった。

高度10,000 m以上で眺めた彩りから。

 

「メモから」

疲れが出たのでだろうか。わたくしの旅において、今日の体調は最悪であった。韓国内では金浦空港までバスで2時間ほど移動し、空港では搭乗開始まで2時間ほど静かに待った。羽田空港から自宅までは3時間もかかる。ともかく、機内(約2時間)では、気分を紛らわすために、窓に寄りかかりながら機外の眺めを撮り続けた。

 

夕暮れが近づいてきた。

 


17時頃。飛行高度は約11,000 m でった。このときは、20分後の出会いを全く予想していなかった。

 

搭乗機は偏西風(ジェット気流)に乗って飛行を続けた。

 

搭乗機が島根県から本州を縦断し始めたとき、つぎのシーンに出会った。私は我が目を疑った。今回の座席は夕日が沈む方向の側ではなかったからだ。搭乗機が旋回した様子もなかった。また、座席のディスプレイに写し出されている飛行経路(GPSデータ)は機が方向を変えていないことを示していた。

 

17時20分頃、飛行高度は約12,000 m。

 

この彩りはビーナスベルトによるものであろうか。

日の出前や日没直後に太陽とは反対側にピンク色の帯が見られることがある。この帯はビーナスベルトと呼ばれている。この現象は朝焼けや夕焼けの光が反対側まで届くために生じるとされている(大日本図書HP)。

 

 

搭乗機(金浦空港にて)、エアバス A330-300。

この機では、空気抵抗を減らし揚力を増すために、主翼の端にウイングレットがついている。上の画像で台形のように見える部分はウイングレットである。

 

 

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撮影条件:コデジ Nikon Coolpix 7700, RAW, ISO感度800, シャッター速度1/60秒, ホワイトバランス 太陽光(昼光色)、シャッター速度優先。 

 

 


上空から八ヶ岳連峰を眺めると

2015-01-04 | 空路にて

八ヶ岳連峰を遠望するとき、上空から眺めた連峰の姿が脳裏に蘇ってくる。搭乗機(成田発ソウル行き便)は連峰付近の上空を通過した。そのとき、三ツ頭、権現岳、赤岳、阿弥陀岳などから蓼科山まで、連峰の構成する山頂と稜線のすべてを一望することができた。

八ヶ岳連峰の全体像、2013年3月上旬14時頃



カシミールによる展望図

 

全体像、左下に棚田、右奥には浅間山など見える。


 

南八ヶ岳、岩峰群のクローズアップ

 

 

蓼科山を中心にした北八ヶ岳

奥には、(右から)浅間山、剣ヶ峰、高峰山、湯の丸山、烏帽子岳など


右端には蓼科山、左端には諏訪湖、中央には霧ヶ峰(車山、八島ヶ原など)。


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県境(長野・群馬)の山波の上空には雲が浮かんでいた。自分達の展望スポットで八ヶ岳が見えないときは、このような雲が視界を遮っているのであろうか。そんなことを思いつつ、シャッターボタンを押した。雲が円盤状に見えることも面白い。



10分後には、北アルプスの鋭峰が視界に入ってきた。




画像は最後尾の窓際席(右側)で撮った(もちろん、エコノミークラス(苦笑))。ところで、これ以後は、天候に恵まれないなどのために、画像のような景色を眺めるチャンスがない。

 

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Coolpix P7700、マニュアル設定、RAW、現像 Aperture 3.5。

2018年8月12日、再現像画像のアップロード。