こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

糸魚川市のヒスイ(翡翠)峡を訪ねて、2011年

2016-06-29 | 旅(国内)

明日で6月が終わる。さて、6月が終わる頃になると、私は2011年6月に糸魚川市のヒスイ峡を訪ねたことを思い出す。利用料金の上限が1,000円であった高速道路・ETC休日割引の最終日に、私達は北関東・関越・北陸自動車道を利用して糸魚川市の小滝ヒスイ峡と橋立ヒスイ峡に向かった。

小滝ヒスイ峡は姫川の上流(小滝川)に位置している。明星山(標高 1189 m)の南麓にある。明星山は石灰岩から成る岩峰である。

明星山と高浪の池(標高 550 m)

ヒスイ峡に向かう道路にて

 

小滝ヒスイ峡は国指定の天然記念物として保護されている。


ヒスイ峡では長さ約150 mの範囲に蛇紋岩の大きな転石が点在している。そして、転石の近くにヒスイの原石がある。どれが原石であろうか。

原石についての案内図


原石のクローズアップ

 

 

ヒスイ峡では、僅かながら残雪があった。

岩の割れ目では、ホクリクネコノメソウ(北陸猫の目草、ユノシタ科ネコノソウ属の多年草、日本海側に分布)が花を開いていた。

 

 つづく。 


大内宿(福島県)にて、息子夫婦と偶然に出会う、2013年9月

2015-01-09 | 旅(国内)

大内宿(福島県南会津郡下郷町)はかつて会津地域の重要な宿場町であった。そして、寄棟造りの家屋による町並みは、重要伝統的建造物群保存地区となっている。私達は山形からの帰りに、この町並みを見学した(9月24日)。


保存地区の入り口にて

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寄棟造りと往還(道)にて(1)

この日の天候は晴れて乾燥気味であった。土埃を防ぐため、ある店の女性が柄杓で水をまいていた。流石はと、私達が思った場面である。ホースによる打ち水では、町並みの雰囲気が損なわれるかもしれない。

 

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磐越自動車磐梯山SAでの案内図

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側溝では、透明な水が勢いよく流れている。これは町並みが山で囲まれているためであろうか。関東で山が接近しているところに住んでいる、私達は親近感を覚える。


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寄棟造りと往還(道)(2)

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脇の畑ではネギが育てられている。ネギを薬味と箸がわりにして蕎麦を味わうことは、大内宿の名物になっている。

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ある蕎麦処の外観と屋内(天井と柱)

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さて、屋根の姿に気を引かれて、この棟を撮っていたとき、私達はたいへん嬉しいハプニングに遭遇した。

この場で、息子夫婦と出会ったのであった。互いに大内宿の近く住んでいるならば、

このようなことがあっても不思議でない。

しかし、群馬と都内に住んでいる近親者達が、大内宿で偶然に出会う確率は限りなく小さい筈である。

そのときの驚きと嬉しさは、今でもしっかりと私達の脳裏に焼き付いている。

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出会いの後の青空と町並み

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大内宿の様子から、かつての雑誌記事「260都市圏のデータから見える、あなたの町の真実、生き残る町、.........(藻谷浩介、

中央公論、2006年6月号、72-83ページ)」を思い出した。この記事は地域の活性化に関するものであった。

 

この日の駐車場(9月24日)

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大内宿からの帰りに、国道131号線で会津鉄道「AIZUマウントエクスプレス号」と出会った。車体に、NHK大河ドラマのタイトル「八重の桜」が書かれている。

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前ブログ「こつなぎの写真ノート」から加筆転載。

 


羽黒山の杉並木と五重塔、2011年7月下旬

2011-08-05 | 旅(国内)

月山の八合目駐車場から帰るとき、濃霧と激しい雷雨の中での運転を強いられた。しかし、月山の近くの羽黒山では雨が降った様子が見られなかった。そのとき、地元の人から、月山は容易に人を寄せつけない霊山であると言われたことを思い出した。

さて、羽黒山の表参道を歩いてみた。この参道を歩くのは、自分達にとって2度目である。参道での石段は2446段であり、参道の両側には樹齢350~500年の杉並木(特別天然記念物)がある。そして、羽黒山五重塔(国宝)がある。

 

表参道入り口(随神門)。2011年7月27日。

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ところで、芭蕉は出羽三山に1週間以上滞在したとのことだ。「涼しさやほの三日月の羽黒山」。芭蕉の句と健脚に感心せざるえをえない。この門から山頂に建つ三神合祭神殿(月山、羽黒山、湯殿山の三神を祀る)まで、約2,500段の石段が待っている。羽黒山に着く頃には、汗が噴き出しそうだ。それだからこそ、石段を登り終わったとき、山頂での「涼しさ」を実感できるのであろう。

 

先ず石段を下ると、この景観に出会う。2011年7月27日。

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お婆さんが参道の落ち葉を掃いていた。お婆さんの姿は参道の雰囲気を醸し出しているいるような気がした。私達は、「ご苦労さまです。」と声をかけた。すると、お婆さんから、「ありがとうございます。お気を付けて。」との温かい激励の言葉をいただいた。

橋を渡って参道を少し歩いた杉並木の中に、羽黒山五重塔がにひっそりと建っている。

五重塔と爺杉(じじすぎ)(左)。2011年7月27日。

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五重塔(国宝)は平安時代(920年代)に平将門によって創建されたとのことだ。現在の塔は約600年前に再建されたようだ(大改修との説もある)。塔の高さ29 m、三間五層柿葺素木造。東北地方最古の塔。


爺杉(特別天然記念物)の樹齢は約1,000年。樹の周囲は約10 m。昔は婆杉もあったが、この杉は台風で倒れてしまったそうだ。まことに、残念なことだ。

 

五重塔正面

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杉の大木に囲まれた五重塔には、不思議などの均整感がある。

 

五重塔の一層部分

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塔の材質の質感が素晴らしい。古色蒼然たる姿は周囲の佇まいと調和している。屋根の四隅には宝鐸(ほうちゃく、ほうたく)が吊されている。


宝鐸を眺めていると、ふと宝鐸草の花を思い出す。

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五重塔からは、山頂(三神合祭神殿)まで石段が続いている。傾斜のある石段もあれば、傾斜の緩やかな石段もある。往路は50分、帰路は40分とされている

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参道沿いには、クルマユリ、ウバユリ、アジサイなどが自生している。これらの花を見ながら歩くと、疲れを忘れる。

クルマユリ

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ウバユリ(蕾)

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エゾアジサイ

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山頂から降りるときに

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石段の歩幅は、昔の人には合うようになっていたのであろう。しかし、自分(身長、175 cm)には合わない。降りとき、やや気疲れを感じた。

 

参道の中腹に茶店(二の坂茶店)がある。その店で食べた力餅は前回と同様に旨かった。茶店で、次の文面が記された認定書(氏名記入にて)をいただいた。

「あなたは、ミシュラングリーンガイド三つ星認定 特別天然記念物「羽黒山参道と杉並木」 2,446段の石段を踏破し、霊山羽黒山を参拝されました。 その健脚をたたえ、ここに認定書を授与します。 平成23年7月27日 出羽三山卯歳御縁年出羽三山神社宮司 羽黒町観光協会会長」