こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

緑葉、雲、そして青空の映り込み 、桐生川にて (8月)

2024-08-15 | 桐生川・紅葉{桐生川)












桐生川(一級河川)は市街地を囲む山並みを水源地として北方向から南方向に流れ下っている。わたくしたちは上流域からダム湖(桐生川ダム)に流れ込む清流を上水道として利用している。上流域において、大部分の流れは岩で砕け散る乱流となっているが、一部の箇所では滑らかに水が流れている。

そのような箇所では、層流への緑葉、雲、そして青空などの映り込みがこの時季ならではの彩りを生みだしている。機会あるごとに、わたくしはこの映り込みをスローシャッター速度(1/4秒から1秒)で撮っている。彩りの多様な変化に惹かれてである。(8月上旬、撮影)



春の到来を感じながら、早朝の桐生川にて(3月)

2024-03-30 | 桐生川・紅葉{桐生川)

今日は、夏日に近い最高気温(24℃)、スギ花粉、黄砂と記憶に留めたいような状態を経て夜を迎えた。凍えるような寒さが遠のいたので、今朝は5時頃から桐生川中流域の堤防を歩いてみた。川沿いで、黄砂到来のために透明感は乏しかったが、春の到来を確実に感じさせる風景に出会った。

日の出直前にて。晴れているのもかかわらず、青空は見えなかった

 

日の出のとき、観音山(300 m)と呼ばれている山頂部付近で霧が発生した

 

霧は霧雲として広がり、朝日に染まった

 

早起きしたのに黄砂で邪魔されたかと、いささか気落ちしながら歩いていた当方にとって、このような霧雲の発生と広がりは望外のプレゼントであった。

 

太陽が昇るにつれて、霧雲は消えはじめたが

 

*******

日の出には黄砂の影響が現れた

 

堤防では、菜の花(セイヨウカラシナ)が春到来を告げていた。背後の桜並木は間もなく彩りを添えるだろう

 

堤防の草むらで、ムスカリの小さな群れが朝日を浴びていた

 

 

ー30日午前5時過ぎから、桐生川(桐生市)にてー

 

 


久し振りの早朝散策、桐生川沿いにて(2月)

2024-02-20 | 桐生川・紅葉{桐生川)
今朝は、5月並みの気温になるとの予報の元気づけられて、日の出前からの散策をしてみた。前夜からの小雨が止み、気温11℃、湿度97%(午前5時半頃、アメダス観測値)との気象データから、上空に残る雲が濃い朝焼け色を帯びて、周囲の山並みで霧が立ち昇るの風景を期待したからだ。
 
歩きはじめて間もなくふと上空を見上げたとき、飛行雲が積雲(綿雲)の切れ間で静かに伸びていることに気づいた。望遠レンズを急いでセットして飛行機雲を追った。かつてのときにように虹色を帯びる現象は見られなかったが、日の出前に眺めた雲と機体の彩りは美しく印象的であった。
 
 
 

周囲と雲が織りなす光景は期待したほどではなかった。まあこんなときをもあるさと思いながら、シャッターボタンを押した(午前6時過ぎ、日の出 6時27分(群馬))。
 
 
 
 
 
 
 
ところで、当地の最高気温は24℃(午後1時、アメダス観測値)であった。アップした画像は昼頃に撮ったものである。
 
 
 
 
 
 
 
予報によれば、明日は1月並みの寒さに逆戻りするだろうとのこと。今日の暖かさに誘われて芽を出しはじめたサクラソウ(南京小桜、江戸時代に創り出された現存する最古のサクラソウ園芸種)が大きな気温変化に耐えることを、当方は願っている。



桐生川での紅葉(その2)、桐生川ダムの下流にて、 2023年11月

2023-11-30 | 桐生川・紅葉{桐生川)
桐生川ダム下流のスポットでは、川沿いの紅葉が最高潮のときを迎えている。アップした画像は今日午前中に撮った紅葉の彩りである。

このスポットに向かう前、わたくしは無駄足は踏みたくないとの消極的な思いを抱いていたが、美しい紅葉との出会いで、その思いは消えた。





青空と雲を背景する大樹での彩りが、わたくしには唖然とするほど美しく感じられた。




強めの風が吹いてために、紅葉とそれの水面への映り込みをスローシャッタースピードにて撮影できなかったが。










紅葉を見下ろして。





30日11時頃、桐生市梅田町旧道沿いにて。ホワイトバランスは太陽光。




桐生川での紅葉と黄葉 2023年11月

2023-11-23 | 桐生川・紅葉{桐生川)
今年は夏での酷暑と先日の雨の影響を受けたためであろうか、川沿いのモミジでは枯れ葉やまだ紅葉化が進んでいない木々が目立つようである。もっとも、自宅周囲の山並みでの彩りは日毎に変化しているので、桐生川沿いでの紅葉化と黄葉化がさらに進むことを当方は期待している。

ダム湖の上流にて













この川での特徴は紅葉、黄葉、そして緑葉の映り込みである。






対向車との出会いがないことを願いながら、一車線幅の狭い県道をさらに上流まで足を伸ばしてみたが。


紅葉を背景とする落葉広葉樹での黄葉が今年は目立つ。



21日、昼頃。ホワイトバランスは太陽光。

*****
自宅周辺での彩り(23日朝、薄日が差している状態にて)






秋の空 (その1) 2023年10月

2023-10-10 | 桐生川・紅葉{桐生川)


今日は、昨日までの日中においての鬱陶しい空模様と対照的に、透明な青空に上層雲が浮かぶ景色が広がった。午前中、しばしば空を見上げながら、当方は桐生川堤防上の散策路を歩いた。長袖シャッツでは汗ばむほどの暖かい日差しを浴びながらであった。









午後のひととき、上空が灰色の雲で覆われて雨が少し降ったが、4時半頃には画像の空模様に戻った。




10月10日、桐生市、桐生川にて。最高気温28.5℃、湿度50%(午後2時、アメダス観測値)


桐生川上流にて、イワギボウシの花と蕾 2023年9月

2023-09-05 | 桐生川・紅葉{桐生川)

9月になると訪れる人々が少なくなり、桐生川上流域は靜かな佇まいを取り戻す。



渓流とミツマタ。花の咲く時季が待ち遠しいスポットである。




川沿いを歩きながら、イワギボウシ(岩擬宝珠)を探してみた。
このものは山地谷沿いの湿った岩や樹の上に生えているユリ科ギボウシ属の多年草であり、関東・中部地方に分布している(山渓ハンディ図鑑2 山に咲く花)。

ここでは、花の数に圧倒された。





淡紫色を帯びた花は、光の方向がジャストフィットすると実に美しい。この花のファンとしては、持久作戦でそのような時間帯まで待ちたかったが、今日は探索に徹した。なお、花の長さは4センチ程度である。




ところで、紫色がやや濃い蕾も美しい。マクロレンズで接写したかったが、このものは梯子を使っても届かないほど高い位置に生えていた。自作の造語で表現すると、このものは自分にとって「高嶺の蕾」である。



蕾が開き「高嶺の花」になる頃に、時間帯を選んで再び撮りにくるぞ!


5日、桐生川、望遠 200 mm(解放絞り)にて。




桐生川散策、木漏れ日を浴びるタマアジサイの花 2023年8月

2023-08-07 | 桐生川・紅葉{桐生川)

昨日は午前中に桐生川上流の一部の区域を歩いてみた。他の地域からの人々が到着しないうちにと思っていたが、水遊びができそうなスポットでは、涼を楽しむ人々などの姿がすでに見え隠れする状態になっていた。

 

 

当方の目的は川沿いに生えているタマアジサイなどの花の様子を知ることであった。望遠レンズを付けたカメラ、三脚、そしてザックを携えて歩いている姿は、川遊びを目的とする人々からは異様に思われたようである。

 

タマアジサイ

先週前半では大部分が蕾の状態であったが、昨日は幾つかの花々が木漏れ日を浴びていた。

 

タマアジサイ(アジサイ科の落葉性低木(1−2m)):  東北地方南部(福島県)から関東、中部地方に分布している。日本固有種。山間部の谷間など半日陰の場所で育つ。他のアジサイ類よりも開花が遅く、7ー8月にかけて長期間開花する。白の装飾花と淡紫色の両生花(普通花)の対比が涼しい雰囲気を醸しだす(東京都生薬会HP、東京大学附属植物園(日光植物園)HP などから)。

 

 

木漏れ日は、花にとって最高のスポットライトである。

 

蕾は数枚の包葉で包まれている。

いかにもタマアジサイらしい姿に出会えることも、この時季ならではの楽しみである。茶道の心得があるならば、この場で茶席を設けてと思いたいが。

 

くす玉のように蕾が割れるように包葉が落ち、装飾花と両生花が現れる。割れる過程を想像しながら。

 

木漏れ日を浴びるまでは、何かスズメバチらしいものがいるぞと恐る恐るレンズを向けた。しかし、木漏れ日で浮き出た姿は花に集まる「ヨツスジハナカミキリ」であった。このものはハチに似た姿(擬態)で身を守るといわれている。

 

ヨツスジハナカミキリはペア(交尾)の状態で、花粉や蜜を味わっているように見えた。

 

 

ツスジハナカミキリについて、興味深いエピソードが公開されている (千葉県立中央博物館HP、フィールドノート No. 2126 (2022/07/18))。その原文を引用・紹介する。

「この日、高校生を連れて山に案内した。同行した高校生がタマアジサイの花にとまった虫を見つけ、「ハチだ!」と騒ぎはじめた。見ると、ハチではなくカミキリムシの一種であるヨツスジハナカミキリであった。タマアジサイの花の蜜や花粉を食べにやってきたのだ。

黄色と黒の縞模様は確かにスズメバチを連想させる。高校生をだませたのだから、鳥もだませるにちがいない。花にとまっていると、鳥に見つかりやすいはずだが、毒針を持つハチに似せることで、敵の攻撃を免れる擬態(ぎたい)は成功しているのだろう。」

*****

川沿いの崖には、イワタバコが群生している。しかし、昨日の時点で花を開いているものは少なかった。

 

*****

週末を楽しみにして

秋の訪れを楽しみにして(モミジの古木)

 

 

6日午前中、桐生川(桐生市梅田町)にて。EF 100 mm F2.8L、ホワイトバランスは太陽光、RAW → JPG。

(8/9 加筆)


桐生川散策、モミジと青空の映り込みを求めて 2023年7月

2023-07-15 | 桐生川・紅葉{桐生川)

桐生川上流域では、あちらこちらでモミジの大木が流れに沿って生えています。今回アップしました画像はモミジなどの水面への映り込みです。ダムの下流に数個の岩を堰とする流れのゆるやかなスポットがあります。水道水の取水に伴うダムからの放水量の減少で、スポットでの水量は以前ほど多くありませんでしたが、そこでは、流れのゆるやかな水面への緑の映り込みと堰によって生まれた早瀬への青空の映り込みが、印象的でした。

 

 

 

 

撮影、7月12日午前、桐生市梅田町、ホワイトバランスは太陽光、スローシャッター速度にて。

 

プロフィールに用いている画像は、水量が多かった頃に撮った早瀬での渦です。

*****

晩秋では、水面への紅葉の映り込みが美しくなります。

撮影、2023年11月下旬。

 

 


桐生川散策、水道水のルーツを訪ねて 2023年7月

2023-07-12 | 桐生川・紅葉{桐生川)

今週は梅雨明けを思わせるかのような天気が続いています。昨日のアメダスデータによりますと、自分達の街での最高気温は37.1℃(全国ランクキング3位)でした。しかし、残念なことながら(?)、今日の最高気温(36.9℃)はランキングに入っていません。

今日は、涼しいところを求めて、桐生川上流域を部分的ながら歩いてみました。ちなみに、桐生(市街地)では、桐生川を水道水の水源にしています(桐生川ダムから取水)。

 

あちらこちらで、流れを狭めているコケ(苔)で覆われ岩が、木漏れ日を浴びていました。

 

 

岩を覆うコケは昨夕の雨で生気を取り戻していました。木漏れ日のもとでは、緑の水面への映り込みが美しく感じられました。

 

流れにレンズを向けながら、今日も目覚めたときにこの流れを源とする水道水をコップ一杯飲んだと呟いてみました。

 

 

 

この緑を接写で撮りたかったと思っています、水量が少なければ。

 

 

7月12日午前、桐生市梅田町(桐生川ダムの上流域)、EF 70-200 mm F4L、シャッタースピード 1/10〜1秒。

 

 


今年の桜、 桐生川と城山でのソメイヨシノの彩り (2023年)

2023-04-10 | 桐生川・紅葉{桐生川)

桐生川で咲くソメイヨシノと川沿いの山で咲くそれとのコラボレーションは、川沿いを散策する人々に、この時季ならではの安らぎを与える風物詩である。今年は開花が早まり僅かの間にどちらも葉桜の状態に変化したが、青空に雲が流れる天気のもとでコラボレーションをゆっくりと眺めるチャンスが、先月末にあった。

 

 

流れの奥に、ソメイヨシノのコラボレーション

 

 

 

 

 

今月6日には、満月とサクラのコラボレーションを東屋でビールを飲みながら満喫したかったが。

 

 

 

 

 

 

 

下流側での風景から

 

 

ー 3月31日、桐生川(中流域)にて ー

 

 


新年での何気ない景色、桐生川にて (2023年1月)

2023-01-02 | 桐生川・紅葉{桐生川)

今年も靜かな正月を迎えている者として、近くの川沿いを歩きながら、見慣れた何気ない景色にレンズを向けてみた。

 

南方向にて、青空を分けるかのように数条の筋雲が浮かんでいた。

 

北方向にて、積雲が山並みの上に浮かんでいた。夕日に染まるときを待っているかのように。

 

低い位置からの日差しを浴びながら数分間のことであったが、その積雲が夕日に染まった。

 

7日に望(満月)になる月が、夕刻から輝きはじめた。正午月齢9.7、月の出(群馬)13時7分。

 

1月2日午後、桐生川にて。


雨後の彩りを求めて、桐生川にて (2022年11月下旬)

2022-12-05 | 桐生川・紅葉{桐生川)

 

雨で濡れた紅葉、黄葉、そして岩が朝の日差しを浴びはじめるとき、わたくしは近くを流れる川に向かう。そして、雨後ならではの色彩で醸し出された雰囲気にゆっくりと浸かる、山で囲まれた街に住む一人として。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

11月下旬(朝)、桐生川にて(桐生市梅田町)、ホワイトバランスは太陽光。

 

 


紅葉、桐生川ダムの下流にて(晩秋の彩り、桐生川上流・中流にて(その4、2022年))

2022-11-29 | 桐生川・紅葉{桐生川)

桐生川ダムの下流では、川沿いのヤマモミジが紅葉の彩りをまだ保っている。アップした画像は今週初めに撮った彩りである。このときは薄日が差す状態であった。

このスポットでの流れはゆるやかである

 

 

 

大木が多い

 

紅葉の山並みの奥に岩山....

 

かつて、小舟が浮かべられていたこともある

 

まづ木(コ)の本に立ち寄りて、四方(ヨモ)の梢(コズエ)を眺めて暫く休み給へや

(木陰に立ち寄り、四方の紅葉した木々の梢を眺めて暫く休み給え)。」

紅葉狩(宝生流謡本、わんや書店)

 

 

 

紅葉に関連した表現には、色葉、濃紅葉、夕紅葉、紅葉川、紅葉山などがあるとのこと(花の大歳事記、角川書店)。この紅葉スポットに対しては色葉、濃紅葉、夕紅葉、紅葉川があてはまるだろう。次回は時間帯を変えて撮ってみたい。

 

11月下旬(昼頃)、桐生市梅田町、ホワイトバランスは太陽光(昼光色)。

 

*****

今回、水量が少なかったために、このような映り込みはあらわれなかった。

2013年11月下旬にて(余談、この岩場でカメラを水中に落とした例がある)。

 

 


一枚の紅葉(晩秋の彩り、桐生川上流・中流にて(その3、2022年))

2022-11-23 | 桐生川・紅葉{桐生川)

 

 

前夜での雨によるものであろうか、一枚の紅葉がヤブツバキの葉の上にこぼれていた。朝日で輝く紅葉には、枯れ葉に変わる手前ならでの色彩があらわれていた。紅葉と緑葉の組み合わせに気がついたとき、わたくしはしばらくの間このものから眼を離すことができなかった。有終の美を飾っている紅葉を緑葉がサポートしている有様に、心を動かされたからだ。(望遠 200 mm でクローズアップ)

 

「川沿いでの彩りから」

梅田ふるさとセンターの上流にて

 

 

 

梅田ふるさとセンター近くの下流にて

 

 

*****

21日午前、桐生川上流(桐生市梅田町)にて、ホワイトバランスは太陽光(昼光色)。