雨が降った翌朝に晴れると、市街周辺の山々が霧で包まれる。この時は霧が立ち昇る風景を撮りながら、桐生川ダム湖にわたくしは向かった。ダム湖でも同様の現象が見られるからだ。
ダム湖は市街地よりも遅れて日差しを浴びはじめる。ダム湖に到着したときは、日差しが湖面や周囲の山々の湖面側に届いていなかった。日差しが湖面に届くと濃い霧が発生し、その霧は霧雲に変化した。霧雲は層雲としてダム湖の堰堤方向に流れはじめた。
自分以外にこの撮影ポイントで霧の発生を待っているカメラーパーソンはいなかった。これから現れる風景は自分にとって、言葉を借りると「孤独のグルメ」であった。
鏡面状態の湖面には、上空の空模様が映り込んだ。ときには、太陽とその周りに発生した彩雲が映り込むこともあった。
上流側にも見逃したくない風景が現れた。余談:タイトル画像はダム湖の上流で撮ったモミジの映り込みである。
自然林と人工林に混成による晩秋の彩りに惹かれているので、翌々日にもわたくしはダム湖に向かった。
再び、「孤独のグルメ」を味わって
11月下旬9時頃、桐生市梅田町にて。桐生川ダム湖は梅田湖と名付けられている。岸辺には公園がある(水洗トイレ完備)。公園では、ロウバイ(蝋梅)とミツマタが花を開く。
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添付した画像は、ダム湖から帰るときに下流で撮った。