こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

晩秋の桐生川ダム湖(その2)、霧雲が流れて (11月下旬)

2024-12-07 | 桐生川ダム湖

雨が降った翌朝に晴れると、市街周辺の山々が霧で包まれる。この時は霧が立ち昇る風景を撮りながら、桐生川ダム湖にわたくしは向かった。ダム湖でも同様の現象が見られるからだ。

ダム湖は市街地よりも遅れて日差しを浴びはじめる。ダム湖に到着したときは、日差しが湖面や周囲の山々の湖面側に届いていなかった。日差しが湖面に届くと濃い霧が発生し、その霧は霧雲に変化した。霧雲は層雲としてダム湖の堰堤方向に流れはじめた。

 

 

自分以外にこの撮影ポイントで霧の発生を待っているカメラーパーソンはいなかった。これから現れる風景は自分にとって、言葉を借りると「孤独のグルメ」であった。

鏡面状態の湖面には、上空の空模様が映り込んだ。ときには、太陽とその周りに発生した彩雲が映り込むこともあった。

 

上流側にも見逃したくない風景が現れた。余談:タイトル画像はダム湖の上流で撮ったモミジの映り込みである。

 

自然林と人工林に混成による晩秋の彩りに惹かれているので、翌々日にもわたくしはダム湖に向かった。

再び、「孤独のグルメ」を味わって

 

11月下旬9時頃、桐生市梅田町にて。桐生川ダム湖は梅田湖と名付けられている。岸辺には公園がある(水洗トイレ完備)。公園では、ロウバイ(蝋梅)とミツマタが花を開く。

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添付した画像は、ダム湖から帰るときに下流で撮った。

 


晩秋の桐生川ダム湖 (その1) (12月)

2024-12-04 | 桐生川ダム湖

晩秋との時期は11月上旬までと聞いているが、当地では先週から日中において初冬とは思えないような天気が続いている。山道には落ち葉が目立つものの、山肌は冬の到来を感じさせない彩りを帯びている。本格的な冬になったときでの反作用(例えば、身を凍えさせる空っ風)を、わたくしは恐れているが。

近くを流れる桐生川の上流にはダム湖が設けられている。そして、山に囲まれているダム湖に漂う静かな雰囲気に、わたくしは魅せらせられている。余談ながら、市街地からダム湖とその先(ふるさとセンター)までバスが運行されている。

昨日(3日)9時頃、山から昇ったばかりの朝日が水面を囲む木々を照らし出すとの構図にレンズを向けた。

 

日差しと水面からの水蒸気で生まれた光芒とそれによる光景。この光景によってフェルメールの作品を思い浮かべられたことが、わたくしにはうれしかった。

 

 

水面を囲む山林は自然林と人工林による混成(ハイブリッド)である。林には、ハイブリッドならではの晩秋の彩りが現れている。

 

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昨日の夕焼けは稀に見るほど、その彩りが美しかった。17時頃

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12月3日、桐生市にて、撮影でのホワイトバランスはオート(雰囲気優先)

 

 

 


湖畔の新緑、桐生川ダム湖にて

2024-05-01 | 桐生川ダム湖

山で囲まれた街に住んでいると、日毎に変化する山肌での彩りがごく自然に視界に入ってくる。それにしても、今年は気温上昇に応じた彩りの変化が早い。先月中旬から目立つようになった広葉樹での萌葱色は僅か数日間で鮮やかな新緑色に移り変わった。そして、今は5月がスタートしたばかりにもかかわらず、山肌の大部分が深緑色を帯びている、あたかも初夏が到来したかのように。

アップした画像は先月25日に撮ったものである。前日の雨で濡れた新緑は、自分のカメラで表現できるだろうかと戸惑ったほど、その彩りが朝の強い日差しで鮮やかになった。

 

同じような構図ながら、新緑と爽やかな空との対比に惹かれて、数回シャッターボタンを押した。

 

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25日から2週間ほど前でのダム湖とそれを囲む山並みである。広葉樹は幾分か萌葱色を帯びたばかりであった。このときは、ウグイスの美しい鳴き声がダム湖に響き渡っていた。ICレコーダーをそのときに携えていなかったことを、今でも後悔している(苦笑)。

ダムの堤頂にて。堤高 60.5 m、堤頂長は264 m、ダム湖名は「梅田湖」である。

 

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25日では、ダム湖に架けられている橋の上でで周囲の新緑にレンズを向けた。

 

スギやヒノキなどの人工林が雲による影で覆われたとき、尾根筋での新緑が爽やかなイメージの幾何学模様を創りだした。

 

朝日が昇る方向にて。ときに、日が昇るともに霧雲が発生する。そして、雲はこの山並みの沿ってダムの方向に流れる

 

上流側(桐生川原生林方向)での新緑。奥の山並は1,000 mクラスである。

 

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現在、当地では雨が降っている。そして、自宅周辺の山並みは霧で包まれている。

 


湖畔のロウバイ、その香りに包まれて(桐生川ダム湖、2月)

2024-02-09 | 桐生川ダム湖
午後のひととき、桐生川ダム湖・梅田ロウバイパーク(梅田台緑地公園に隣接)で、ロウバイ(蝋梅)の香りに包まれてみた。花は6−8分咲きであろうか。パーク内では人々が三々五々に散策していた。
 

ロウバイとミツマタ(蕾、左)の共演
 
 
 ダム湖を囲む山並みには数日前に降った雪が残っている。

 
 
 
 園内に漂っている芳香はラン(蘭)のそれを想わせる。


 
青空を背景とする花に惹かれて


 
 
午後の日差しが山並みで隠される前に(逆光にて)
 

 
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ロウバイ(蝋梅):ロウバイ科の落葉性低木、原産地は中国である。このものは1,600年代に中国から朝鮮を経て渡来した。観賞用として植栽されているが、野生のものはない。名前の由来については、蝋細工に似た花がウメ(梅)と同じ頃に咲くの名付けられたとの説と朧月(陰暦十二月)に咲くウメとの説がある。しかし、前者のほうが正しいようである花の大歳事記、角川書店

パークに植えられているロウバイは、花弁の内側と外側が黄色系の色彩を帯びているソシンロウバイ(素心ロウバイ)である。
ソシンロウバイはロウバイの変種である(花の大歳事記、角川書店)。

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ダム湖でのたたずまい(午後3時頃)
 
 
 
9日午後3時頃、桐生市梅田町5丁目にて。
この時間帯において、道路端(ところどころに残雪)を除いて、走行路はドライな状態であった。なお、ダム湖手前のトンネル内およびトンネル出口(とくに、ダム湖側)では慎重な運転が求められる。


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この記事では、画像が見られない状態になっていましたので、再現像の画像をアップし、修正いたしまた。2024-2-16

桐生川ダム湖に架かる橋の上で 2023年11月

2023-11-19 | 桐生川ダム湖
今日は晴れているが、やや強めの風が吹いている(気温 17℃、風速 3 m/sec、午前10時半現在 )。昨日の天気も同様であった。さて、一作日は、朝から雨と霧の空模様が午後になると好転したので、桐生川ダム湖に架かる橋の上で、霧が残る状態での景色の変化を追ってみた。

上流側にレンズを向けると。


ダム湖を囲む山並みに霧雲(層雲)が残ると同時に、透明な青空(手前味噌的表現が許されるならば、「北関東ブルー」)と積雲(綿雲)による、この時季ならではの景色が広がった。


部分的に残されている自然林での黄葉・紅葉化がさらに進むことを期待して、シャッターボタンを押した、




下流側(ダム堰堤方向)にレンズを向けると。




高度が下がりはじめた太陽とそれの水面の映り込みがダイナミックな光景を創りだしていた。

雲が切れると、水面に映り込んだ太陽が直視できないほど眩しく輝いた。


少しさざ波が立っていたが、水面での輝きと形は太陽の高度に応じて大きく変化した。


水面での輝きには何か惹かれるものを感じて。


水面に光の道が現れるときもあった。






橋はダム湖の中央部に架かっているので、時間帯によっては上流側と下流側において対照的な風景(光景)が広がる。
なお、ダム湖の上流では、モミジの紅葉が部分的に進んでいたが、このときは雨に濡れた枯れ紅葉がやや目立つ状態であったため、紅葉ににレンズを向けなかった。

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17日午後、桐生市梅田町にて。



湖畔のロウバイ(蝋梅)、桐生川ダム湖にて (2023年)

2023-02-10 | 桐生川ダム湖
 
 
朝から降りはじめた雪で周囲の山並みは雪化粧の状態になっているが、公道の路面には雪が積もっていない。そして、現在、雪は雨に変わっている。明日は朝から好天との予報が出されている。山並みでの雪化粧が朝日に染まる場面が現れるだろうか。
 
さて、桐生川ダム湖(梅田湖)の湖畔では、ロウバイ(蝋梅)の花が見頃になっている。アップした画像は今週初めに撮ったものである。このときは、花々が来月下旬の頃に相当するような暖かい日差しを浴びていた。
 
 
水面を背景とする彩りに惹かれて
 
 
ロウバイを撮るときに、当方はいつも混迷する。レンズ、センサー、脳の組み合わせで構成される高度なメカニズム(視覚)で感じる花の美しさと質感を、手持ちのカメラでは再現することが難しいからだ。ともかく、水面や青空を背景する構図で、五分咲き程度の花々を開放絞りで撮ってみた。
 
 
青空を背景とする花々も美しい。
 

 
ロウバイは1,600年代に中国から朝鮮を経て渡来した。観賞用として植栽されているが、野生のものはない。名前の由来については、蝋細工に似た花がウメ(梅)と同じ頃に咲くの名付けられたとの説と朧月(陰暦十二月)に咲くウメとの説がある。しかし、前者のほうが正しいようである。花弁の内側と外側が黄色系の色彩を帯びているソシンロウバイは、ロウバイの変種である(花の大歳事記、角川書店)。
 
湖畔では、ソシンロバイが主役である。
 
 
 
 
湖畔にはミツマタも植えられている。
 
蕾は銀白色の細毛で覆われている。逆光で見ると、細毛の輝きが美しい。
 
 
蕾や花茎での輝きは、レンズを向けて観察する者にとって、自然からの有難い贈り物である。
 
 
近くの山から移植された株は順調に成長している。
 

 
ダム湖の上空で、飛行機雲に由来する雲がしばらくの間、漂っていた。
 
 
ロウバイ園で眺めた靜かな佇まい
 
 
 
ダム湖を囲む山並みにレンズを向けて
 
 
 
今日の雪が少しでも花粉の飛散を抑えてくれることを願う。
 
 
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2月6日昼頃、桐生市梅田町にて。
 
 

桜咲く桐生川ダム湖(梅田湖)とその周辺にて(2022年4月)

2022-04-13 | 桐生川ダム湖

今週に入ってから4月中旬と思えないほど気温が高い状態が続いている。そのため、市街地を囲む山並みにおいても桜花の彩りはほとんど見えなくなった。しかし、市街地よりも高い位置にある桐生川ダム湖とその周辺では、桜花がまだ咲き誇っているような風景が見られる(11日)。

 

桐生川ダム湖にて(その1)

 

桐生川ダム湖にて(その2)

 

桐生川ダム湖にて(その3)

 

ダム湖周辺にて(その1)

 

ダム湖周辺にて(その2)

 

ダム湖周辺にて(その3)

道端で風が吹き抜ける瞬間を待つ。

 

ダム湖周辺にて(その4)

 

ダム湖上流にて(その1)、背景はミツマタの群生地である。

 

ダム湖上流にて(その2)

 

ダム湖上流にて(その3) 渓流の随所に釣り人、ヤマメを追っているのだろうか。

 

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11日午前、EF 70-200 mm F4L、開放絞り、ホワイトバランスは太陽光。

 

 

 


霧雲が流れるダム湖(その3)、桐生川ダム(梅田湖)にて、2014年11月

2020-06-24 | 桐生川ダム湖

アップした画像は、 その2の補足版である。

 

 

 

霧雲が、堰堤側から朝日で暖められている方向(上昇気流が生じている方向)へとゆっくりと流れ始めた。

 

 

 

 

ダム湖には、本流のみならず、支流(皆沢川)からも直接流れ込んでいる。堰堤からの霧雲は、本流よりも支流の谷間に移動することが多い。支流側からダム湖方向を望む。道路(県道)は隣県(栃木県)に通じている。

 

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撮影、2014年11月上旬、午前6時半頃から。桐生市梅田町にて。


霧雲が流れるダム湖(その2)、桐生川ダム(梅田湖)にて、2014年11月

2020-06-23 | 桐生川ダム湖

ある晴れた朝、霧雲が水面の上を穏やかに流れているときに現れた光景である。

 

11月頃になると谷間での朝は遅い。午前7時頃、霧雲が陽射しで睡りから醒める。

 

流れには乱れがほとんどなく、霧雲が層流として山体に沿って移動している。

 

 

朝の光は、左側から山越しに霧雲を照らし出している。

 

 

 

今年もこのような光景に出会いと思っているが、現在まで当方のささやかな努力(?)は空振りに終わっている(苦笑)。

 

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撮影、2014年11月上旬、午前7時頃。以前の記事の改稿(再現像、2020年6月23日)。

 


霧雲が流れるダム湖、桐生川ダム(梅田湖)にて、2020年6月

2020-06-22 | 桐生川ダム湖

 

 

3枚組パノラマにて

 

 

 

 

梅雨時にしては、ダムの水位が低い。撮影場所は上流側の公園(ロウバイパーク)、ロウバイとミツマタの青葉に囲まれて。

 

ダム湖の上流側(桐生川源流方向)。

 

雨が止むと、市街地で暖められて軽くなった、水蒸気を多く含む空気が、ダム湖の方向に昇ってくる。その上昇気流はダム湖の水面で冷やされて霧雲を生み出す。霧雲はダムの堰堤側から上流に向かって流れる。そして、ときには、このスポットならでの風景が生まれる。

今日も、市街地(標高100 m)の近くの谷間にある、ダム湖(標高250 m)の地形的・地理的特徴を活かした被写体選びで、夕刻のひとときを過ごした。

 

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撮影、6月22日午後5時頃、桐生川ダム湖にて(桐生市梅田町)。EOS 6D、EF 50 mm、F1.2L。ホワイトバランスは曇り。


早春の桐生川ダム(2)、2020年4月

2020-04-06 | 桐生川ダム湖

「ダム湖・湖畔での景色から」

上流側の湖畔(梅田緑地台公園)にて(1)。水面が滑らかになるときを待って。広葉樹が萌葱色になると、橋の上から周囲を眺める人々が増える。

 

上流側の湖畔(梅田緑地台公園)にて(2)

 

上流側の湖畔(梅田緑地台公園)にて(3)

 

上流側の湖畔(梅田緑地台公園)にて(4)

 

上流側の湖畔(梅田緑地台公園)にて(5)。公園にはミツマタが移植されている。

 

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橋を渡り対岸から(1)

 

 

橋を渡り対岸から(2)

 

橋を渡り対岸から(3)。上流側の湖畔は緑地台公園である。

 

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ダムの全景写真

 

 

撮影、4月4日午後。

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明日は、新型コロナウィルス対策の特別措置法に基づく「緊急事態宣言」が出されるとのことである。

 


早春の桐生川ダム(1)、2020年4月

2020-04-05 | 桐生川ダム湖

桐生川(一級河川)は、桐生川ダムで上流と中流に分けられている。ダムおよびダム湖(梅田湖)は市街地から車で20分程度の場所にある。そのため、折あるごとにダム周辺において、わたくしは四季の変化を撮ってきた。アップした画像は、昨日午後に撮影したものである。

ダムの堰堤から

 

 

 

 

ダムの概要

 

ダムの下流での彩り

 

 

ダムの堰堤に向かう道にて

 

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ダム湖周辺の広葉樹は、間もなく萌葱色を帯びる。

 

 

桐生川は、根本山(栃木県)を水源として幾つかの支流が集めている。

 

 

撮影、4月4日14-16時、桐生市梅田町。 EOS 6D、EF 50 mm F1.2L。

 


湖畔のロウバイ(桐生川にて、2020年1月)

2020-01-30 | 桐生川ダム湖

今日の最高気温は17℃であった。一昨日に冷たい雨と雪が降ったにもかかわらずである。さて、桐生川ダム湖(梅田湖)で、ロウバイの花が盛りのときを迎えようとしている。

 

明るい陽射しと青空のもとで

 

透明感を追って

 

 

ダム湖に隣接する梅田台緑地公園にて。花の香りが駐車場まで漂っていた。

 

撮影、1月30日午後、梅田湖ロウバイパーク(桐生市梅田町)にて。

 

第8回ロウバイ祭り、2月1日(土)と2日(日)。


湖畔の冬景色(その2)、映り込み、桐生川ダム湖にて、2018年1月

2018-01-21 | 桐生川ダム湖

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ダム湖に架かる橋(梅田大橋)は群馬県(自分たちの街)と隣の栃木県(佐野市)とを結ぶ県道である。橋の湖面への映り込みは、水面の状態のみならず日差しの方向に応じて変化する。後半の画像は橋を部分的に夕日が照らし出したときの光景である。


撮影、1月中旬。


湖畔の冬景色、桐生川ダム湖にて、2018年1月

2018-01-18 | 桐生川ダム湖

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はダム湖の冬景色が好きだ。寒い日、水面は青系の色を帯びる。そして、日差しで暖められると、水面は薄い霞で覆われる。

湖畔ではロウバイやミツマタの蕾が暖かくなるときを待っている。この日も、ディスクトップでの壁紙にしたいような場面を探しながら湖畔を歩いた。


撮影、1月中旬。