こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

富士山のライブカメラ映像、初冠雪(2015年10月)

2024-11-13 | 富士山ライブカメラ映像

先週(7日)に富士山の初冠雪が発表された。過去において最も遅い例は2016年10月26日にて、今年の初冠雪は1894年(明治27年)の統計開始以来、130年間で最も遅い記録を更新したとのことである(ウェザーニュース、2024/11/7)。

アップした映像は2015年の例である。初冠雪(11日)の翌朝に「富士五湖TV」が公開した映像は、自分のように富士山を真近に見ることができない者にとって、あまりにも美しく印象的であった。なお、アップにあたって、ダウンロードした映像をHDR(弱いハイダイナミックレンジ法)で処理したが、ホワイトバランスや映像の色彩などは変更していない。

 

本栖湖千円札富士、10月12日6時25分。この姿をそばで眺めたら、どんな心境に陥るだろうか。見とれてシャッターボタンを押すのを忘れたかもしれない......

 

6時12分 日の出とともに、湖面から水蒸気が昇り始めた。

 

忍野富士(忍野八海)6時24分。低い位置からの太陽光を浴びると、このように激しい山体の姿がときには映し出される。

 

5時35分。朝日を浴びる前にて

 

河口湖さかさ富士、6時19分。この構図の映像はときどき朝のTVニュース番組に登場している。

 

5時58分

 

「富士五湖TV」の映像から(「富士五湖TV」と表記することを条件に自由に使うことが許されている)。

 


富士山のライブカメラ映像(その8) 朝日で輝くレンズ雲などの光景

2023-10-08 | 富士山ライブカメラ映像

ネットワークシステムと撮影機材の進化により、各地から魅力に満ちたライブカメラ映像がインターネットで公開されている。「富士五湖TV」は富士山の周辺30箇所以上のビューポイントにカメラを設置し、これらのポインドでの映像をリアルタイムで公開している。

映像には、雲を生みだす高峰によるものならではの唖然とするほど美しい光景が、しばしば現れる。ここでは、2020年にダウンロードした映像を紹介する。なお、ダウンロードした映像は「富士五湖TV」(または同TVへの紹介リンク)と表記すれば、個人による使用が許されている。




最初の画像は、山頂の上空で大きなレンズ雲が朝日に染まって輝いている場面である。朝霧高原、2020年2月中旬、午前6時頃。「富士五湖TV」のHPには「ライブカメラ殿堂」との項目が設けられている。この朝焼けは、殿堂入りに値するほど稀な光景であろう。


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笠雲による影が朝日に染まる上空の雲に伸びている。太陽の高度が低いからこそ現れる、高峰に起因するみごとな光景である。朝霧高原、2020年10月上旬、午前5時40分頃



つるし雲になりそうなレンズ雲の朝焼け。朝霧高原、2020年9月上旬、午前5時20分頃



仮に眼前にこの光景が現れるならば、気分が高揚してシャッターボタンを押すであろう。朝霧高原、2020年10月上旬、午前5時50分頃



本栖湖(千円札)。ここでの高峰の姿はまことに端麗である。2020年10月上旬、午前5時40頃


千円札では山体の水面への映り込みが描かれている。このような瞬間での映り込みが映像に現れてほしいと思う、現地に短時間では到着できないところに住んでいる者として。


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私的な画像として、真夜中での高峰、月、星空の組み合わせ。
知人一家が朝霧高原でキャンプしたときに撮った画像から(ISO感度 4000、シャッタースピード 2秒、絞り f 値 1.3、午前1時過ぎ、8月下旬)






ダウンロードした画像は、元の画像とかけ離れない程度の画像処理とセキュリティチェックを行っている。



富士山のライブカメラ映像(その7)、朝日に染まる雲(朝霧高原)、2021年8月

2021-08-21 | 富士山ライブカメラ映像

「富士五湖TV」が公開した映像から(8月20日午前5時過ぎにて)

ネットワークシステムと撮影機材の進化により、各地から魅力に満ちたライブカメラ映像がインターネットで公開されるようになってきた。「富士五湖TV」は富士山の周辺30箇所以上のビューポイントにカメラを設置している。

映像の画質にはある程度の差もあるが、ホームページにまとめられている各ビューポイントの映像を、奇跡の高峰を主役とする光景をリアルタイムで知る手段として、わたくしは楽しみに待っている。富士山を撮り続けている人々も撮影ポイントを決めるとき、映像を参考にしていると聞いたことがある。ダンロードした映像は、「富士五湖TV」(または同TVへの紹介リンク)と表記すれば個人の利用が許可されている。

これまでに、富士山にかかる笠雲や吊るし雲、二重の虹(ダブルレインボー)などの映像を記事として紹介した。今回は、一作日に公開された美しい朝焼けの映像を紹介する。

大きなつるし雲と山体にかかる雲が朝日で紅色に染まる光景、それは太陽の高度によって大きく変化した。

 

5時11分

 

5時19分

トリプルデッカー(三重)もしくはそれ以上の大きな吊るし雲が朝日に染まった。

 

5時24分

羽衣」(能・謡本)での一場面を思い浮かべる。

「天人は羽衣を着け霊裳羽衣の曲を舞い(天人の舞)、羽衣は風とともにたなびき花の袖をひる返し舞を舞った。

天人は次第に空高く舞いあがり、遂に富士の彼方の霞にまぎれて消えた。」

宝生流謡本、羽衣、わんや書店

 

広角と同時に望遠映像が公開されている(5時25分)

 

5時28分

 

 

これらの映像は自分のとって望んでも撮れない「憧れの光景」である(群馬において、富士山は気象条件が良い時にのみ遠望できる)。

もし、このような場面に出会うならば、広角から望遠にて2-300枚の画像を、生データ(RAW)で撮ることになりそうだ。

 

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ダンロードした映像(JPG)について、セキュリティーチェック、若干の画像処理(かすみの除去など)を行っている。

ホワイトバランスは撮影時設定にしている。

 

 


富士山のライブカメラ映像(その6)、夜明け後の富士山に架かる二重の虹、2020年9月

2020-09-17 | 富士山ライブカメラ映像

この日、早朝のことであったが、富士山に虹が架かる映像が現れた。これほどまでに、くっくりとした主虹と副虹から成る二重の虹が富士山に架かることは稀な現象にて、例えば、「日の出直後の富士山に二重の虹」(朝日新聞デジタル)や「富士山周辺に朝から二重の虹」などのニュースタイトルが、ネットに登場している。

 

9月10日午前5時50分頃、「富士五湖TV」ライブカメラ映像から。

「山中湖平野(映像のタイトル)」

現地では小雨の天候になったとのこと、ライブカメラの絶妙な位置に感嘆する。

 

「山中湖長池」

NHK番組「チコちゃんに叱られる」での内容を思い出す。「雨の中で太陽がみえたら太陽の向かって走れ、そして雨から抜けたとき後を振り返れば、そこに虹が見えるだろう。運が良ければ。」。

 

「山中湖高台」

虹は山中湖の湖面に映っているようである。

 

「忍野富士」

 

「忍野八海」

 

「河口湖母の白滝」

この位置からの映像はスケールが大きい。

 

ちなみに、朝焼けの光景(9月4日午前5時過ぎ)

 

 

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ダンロードした映像については、セキュリティーソフトによる検査、現像ソフトによる画像処理(ノイズ減少、かすみ減少、トリミングなど(元の映像の雰囲気を損なわない程度に))を行っている。著作権上の注意(ホームーページから引用)画像への直接リンク以外なら、個人または報道の使用は当方への紹介リンク(または「富士五湖TV」と表記)を条件にご自由に保存してお使い下さい。


富士山のライブカメラ映像(その5)、朝日に染まる笠雲と吊るし雲、2020年9月

2020-09-12 | 富士山ライブカメラ映像

富士山のライブカメラ映像では、富士山ならではの大気現象について、興味深い映像がしばしば現れる。今週は、ろくろ(轆轤)のような笠と大きな吊るし雲が朝日に染まる映像を見ることができた。アップした映像は、「富士五湖TV」が公開している、静岡県富士宮市・朝霧高原と本栖湖西岸に設置されているカメラによるものである。

 

映像 1. 9月9日午前5時半頃(朝霧高原)。笠雲のみならず大きな吊るし雲の朝焼けが鮮やかであった。

 

映像 2. 9月10日午前5時頃(朝霧高原)。ろくろ(轆轤)のような笠雲で、山頂と山体が覆われていた。

 

映像 3. 9月10日午前5時半頃(朝霧高原)。笠雲が朝日に染まった。トパーズ(黄玉)を思わせるような色彩の雲と光芒が印象的である

 

映像 4. 9月10日午前5時半頃(朝霧高原)、広角映像とともに公開されている望遠映像から。

 

映像 5. 9月10日午前5時半頃(朝霧高原)。トパーズ(黄玉)色を帯びた雲と光芒がもっとも輝いたときの映像である

 

映像 6. 9月9日午前8時頃(朝霧高原)。笠雲と吊るし雲が消えて、富士山の美しい姿が現れた。

 

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映像 7.   映像 1 に対応する本栖湖西岸でのライブカメラ映像「本栖湖千円札」。

 

映像 8.   映像 2-5 に対応する本栖湖西岸でのライブカメラ映像「本栖湖千円札」(9月10日)。

 

映像 9.  朝日に染まる、ろくろ(轆轤)のような笠雲(画像が太陽光で露出過剰のものになったが)。

 

 

 

これらの映像は、150 km以上も離れた場所に住んでいる者(自分)にとって、「事実は小説よりも奇なり」を実感させるものであった。なお、10日では、他の場所からの映像において、富士山と二重の虹(主虹、副虹)の組み合わせが、稀な現象として印象的であった。これらの映像は、つぎの記事で紹介したい。

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ダンロードした映像については、セキュリティーソフトによる検査、現像ソフトによる最小限の画像処理(ノイズ減少、かすみ減少、トリミングなど)を行っている。

著作権上の注意(ホームーページから引用)

画像への直接リンク以外なら、個人または報道の使用は当方への紹介リンク(または「富士五湖TV」と表記)を条件にご自由に保存してお使い下さい。

 


富士山のライブカメラ映像(その4)、2019年での笠雲

2020-01-18 | 富士山ライブカメラ映像

インターネットで公開されている富士山のライブカメラ映像は、自分のように富士山から遠く離れた場所に住んでる者にとって、富士山を主役とする森羅万象を知る上で貴重な情報源である。「富士五湖TV」が公開している映像はダンロードして紹介することが許されている。ここでは、自分が現地で眺めたならば目を奪われるにちがいないと思った「笠雲・つるし雲の映像」を紹介する。

映像 1. 2019年11月18日(午後4時過ぎ)、静岡県富士宮市・朝霧高原。このときの映像はきわめて鮮明であった。

 

映像 2. 2019年9月24日(午前8時過ぎ)、静岡県富士宮市・朝霧高原、秋ならではの青空、透明感が感じられる笠雲、そしてうろこ雲。

 

映像 3-9.  2019年9月1日に出現した笠雲・つるし雲の経時変化である。静岡県富士宮市・朝霧高原と本栖湖西岸。

映像 3. 雲が朝日に染まりはじめた(午前5時頃)。

 

映像 4. 笠雲の三重化(三層化、トリプル デッカー)(午前5時頃)

 

映像 5. つるし雲での変化(分離)(午前5時頃)

 

映像 6.   映像 4 に対応する本栖湖西岸でのライブカメラ映像「本栖湖千円札」

 

映像 7. 笠雲・つるし雲の変化(巨大化)(午前8時過ぎ)

 

映像 8. 7の望遠映像((午前8時過ぎ)

 

 映像 9.  7に対応する本栖湖西岸でのライブカメラ映像「本栖湖千円札」

 

映像 10. 笠雲の更なる変化(望遠映像、午前9時過ぎ)、静岡県富士宮市・朝霧高原

 

「事実は小説よりも奇なり」とは至言である。 今月7日に放送されたNHKーTV番組(BS3)「プレミアムカフェ、富士山 ー 千年の美 ー 一瞬の夢(初回放送 2010年)」において、「富士五湖TV」によるライブカメラ映像のアクセス数が1日に5万件以上に達すると紹介された。

 余談ながら、わたくしが多重の笠雲に関心をもつようになったのは、あるシンポジウムで海外からの参加者による講演において、謝辞のスライドに「五重の笠雲がかかる富士山」の画像が添えられていたからである。その参加者はインターネットで流布されている画像を引用したとのことであった。はたして、そのような笠雲が現れるだろうか。今年も、「富士五湖TV」のライブカメラ映像を、わたくしは折りにふれて見るつもりだ。

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ダンロードした映像については、現像ソフト(Adobe Lightroom)によってノイズ減少、かすみ減少、トリミングなどの画像処理をしている。

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著作権上の注意(ホームーページから引用)

画像への直接リンク以外なら、個人または報道の使用は当方への紹介リンク(または「富士五湖TV」と表記)を条件にご自由に保存してお使い下さい。


富士山のライブカメラ映像(その3)、三つ峠で眺める朝景

2019-01-14 | 富士山ライブカメラ映像

三つ峠(三ツ峠山)(1,785 m)は富士山の展望台である。この山からのライブカメラ映像はNTTドコモ山梨支店によってインターネットで公開されていた。季節の変化に応じて、富士山、雲海、朝焼けなどの組み合わせによる印象的な映像が配信されていたが、配信は2015年(3月)に終了された。

 

映像(1)朝焼けと雲海(2014年10月、午前7時頃)

 

映像(2)朝焼けと雲海(2014年10月、午前7時頃)。均整のとれた富士山の姿も印象的である。

 

映像(3)雲海(2014年10月、午前7時前)

 

映像(4)朝霧(2014年10月、午前7時頃)。

 

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映像(5)夜明け(2014年12月、午前6-7時)。冠雪の山頂と富士吉田市での街の灯りとの対比。

 

映像(6)夜明けと朝焼け(2014年12月、午前6-7時)

 

 映像(7)夜明けと朝焼け(2014年12月、午前6-7時)

 

映像(8)朝霧(2014年11月、午前6-7時)

 

映像(9)朝霧(2014年11月、午前6-7時)

 

映像(10)朝霧(2014年11月、午前6-7時)

 

映像(11)朝霧(2010年10月、午前7時頃)

 

 

三ツ峠山はアツモリソウなどが咲く花の山でもある。

これについては、ブックマークでのminoさんのブログ「花の詩山の詩」、

例えば、(https://blog.goo.ne.jp/kurikoma7/e/80b378d6819fac850179bcb74a2749c2)を引用させていただく。

 

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画像 8-11の追加、2021年1月2、8日


富士山のライブカメラ映像(その2)、あるときの美しい夕景

2019-01-09 | 富士山ライブカメラ映像

山頂が僅かに遠望できるような離れた場所(北関東・群馬)に住んでいる者として、わたくしはインターネットで公開されている富士山のライブカメラ映像を毎日のように眺めている。そして、しばしば唖然とするような場面に出会う。ここでアップする映像はそのようなときの夕景である。


2014年10月10日17時半頃。山梨県山中湖村観光課公式サイトが公開している映像「絶景くん」から。

 

 

 

約2分後の映像から。極を迎えた夕景での色彩。

この場面は一期一会のものであろうか。その後、わたくしはこのような映像に出会っていない。


さらに、2分後。

 

2015年12月26日午後5時過ぎ。

 

ここでの画像は、ダウンロードした映像をトリミングしたものである。


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「山中湖村観光課公式サイト(http://www.vill.yamanakako.yamanashi.jp/zekkei/)」による著作権上の注意

  絶景くんの撮影画像(複製)をWebで公開される場合は画面右下のロゴを削除しないでください。

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山頂を覆う笠雲、富士山のライブカメラ撮影画像から

2014-12-26 | 富士山ライブカメラ映像

インターネットで公開されている富士山のライブカメラ撮影画像は、遠く離れたの場所に住んでいる者(私)にとってたいへん興味深い。時として、この独立峰で生じる大気現象を、臨場感を持ちながら楽しむことができるからだ。

台風11号通過後の翌朝に山頂を覆った笠雲のライブカメラ撮影画像を時系列で紹介する。ここでの画像は、山中湖村観光課の公式サイトで公開された「絶景くん」を画像処理(ホワイトバランス、コントラスト、トリミングなど)したものである。

 

8月11日午前8時16分 富士山は雲に覆われているが、虹が見える。早い時間帯では大きな虹が現れた。

 

8時36分 何かが起こりそうな予感がしたので、撮影画像を時々はチェックすることにした。

 

8時43分 雲が切れて始めると同時に、大きな笠雲が現れた。



9時50分 しかし、笠雲の小さくなってしまった。これ以後は画像のチェックを止めようかと思った(苦笑)。

 

10時20分 止めなくてよかった。笠雲が再び大きくなり山頂を覆った。画像処理をすると、笠雲の中が光っている。

 

10時30分 水面は波立ち、木々が大きく揺れている。強い風が吹いているのであろう。

 

10時32分 笠雲の形が崩れ始めた。そして、笠雲は次第に消えていった。

 

感動的な笠雲の画像をリアルタイムで見たので、午後は少しばかり高揚感を持って仕事に向かうことができた。ところで、話は逸れるが、男体山(日光、独立峰、2460 m)にも笠雲がかかるらしい。ある時、金精峠でそのときを待っているカメラマンに出会ったことがある。

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悪天候の後に、これほど見事な笠雲が現れるのは珍しいと聞く。事実、マスコミが、例えば「富士山頂を笠雲覆う 珍しく台風一過に」との見出しで(中日スポーツHP、8月11日)、このときの現象を報道した。

 

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山中湖村観光課の公式サイトには、著作権上の注意として、つぎのことが記されている。

「絶景くんの撮影画像(複製)をWebページ上で紹介される場合は画面右下のロゴを削除しないでください。ライブ画像への直接リンクはNGです。」