今週は、台風5号によるフェーン現象で焼け付くような暑さであった日(僅か1日間)を除いて、太陽がほとんど見えない空模様が続いている。そして、今朝は関東での日照時間が平年にくらべて50%程度に過ぎないと報じられた。そこで、かつて晴天のときに磐梯山の南側(表磐梯)で眺めた猪苗代湖などの美しさを回想してみた(撮影、2011年8月10日)。
猪苗代湖の全景(ゴンドラ山頂駅付近にて)。猪苗代湖は、国内で琵琶湖、霞が浦、サロマ湖に次いで大きい(周囲、約50 km)。このときは、猪苗代湖を磐梯山(標高、1,819 m)で眺めようかと思い、磐梯山の南側(表磐梯)から磐梯山ロープウェイで磐梯山の中腹(標高、1,250 m)に向かった。
猪苗代湖周辺は会津米の産地でもある。中腹で眺めても、稲の緑と湖面の色の対比が美しかった。湖の対岸は南側にて、郡山市などに属している。対岸の山並みはは標高1,000 m程度である。なお、猪苗代湖の水面の標高は514 mとのことだ。如何にも8月中旬らしい景観は、北関東・東北・磐越自動車道経由で長距離ドライブを強いられた私たちにとって、その甲斐があったと思わせるほど魅力に満ちていた。
猪苗代湖(東側)のクローズアップ。湖面には、朝の日差しを受けて水蒸気が立ち上り、幻想的な雰囲気が漂っていた(午前9時頃)。
湖水は、強酸性の地下水や川水が流れ込んでいるために酸性となっているとのことである。そのため、鉄やアルミニウムなどの金属類はイオンとなり湖水に溶ける。それらの金属イオンは流れ込んでくる有機物やリンなどと結合して沈殿する。結果として、湖水はクリーンに保たれる。猪苗代湖の水の透明度が高いのは、この自然の浄化システムによると聞く。湖面の下側の直線部分は磐越自動車道である。
猪苗代湖のクローズアップ(西側、会津若松市側)。
この湖は大きいが、島は翁島(画面左中央)があるだけである。しかし、この島は渇水期には陸続きになると聞く。このときは満水であったのであろう。この島には、弘法大師についての伝説があるとのことだ。
この日、夏にしては視界が良く、遠方の山々まで遠望することができた。隣県(栃木県)との県境にある山々(会津、尾瀬、那須、日光など)も見えた。
さて、ゴンドラ山頂駅付近ではヤマユリが多く生えていた。花は最盛期にて、周囲にはユリの香りが漂っていた。(余談)ヤマユリは日本固有種である。
朝日を浴びるユリの花や蕾。ユリの近くでは、ヨツバヒヨドリやコバギボウシなどが咲いていた。
蕾の向く方向が面白い。
南側の麓で眺めた磐梯山。表磐梯側から見る磐梯山は、会津富士と呼ばれる姿そのものである。このときは山頂付近に飛行機雲が漂っていた。
ちなみに、北側(裏磐梯)から眺めた磐梯山。1888年での水蒸気爆発の跡が独特の山容となっている。
お馴染みのアングルで。
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ロープウェイ山頂駅から山頂への登山路は「翁島登山路」と呼ばれていようだ(山頂まで、約2時間、健脚者向きコース)。登山路には、環境省の登山者数計測装置が設けられていた。
このルートを少し登ってみたが、登った範囲においてルートは木々の間をくぐっていた。今はどのような道になっているのであろうか。
2011年8月10日、午前(表磐梯、猪苗代湖)、午後(裏磐梯)。
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今週は、先の生検の結果にもとづき、X線CT(128列マルチスライス)、MRI(3テスラ)、骨シンチ(全身)、進行状態の判定、そして主治医からの治療方法の提案とのスケジュールに追われた。間もなく、患者としては手術、放射線治療、内分泌治療、監視療法のどれかを選択することなる。血液検査などを定期的に受けてきたことが早期発見につながったようである。