先週から不順な天候が続いている。それでも、ときにはカメラを持ち出したくなる光景が市街地のアクセントになっている山並みの方向に現れる。アップした画像は上空が赤紫色の雲で覆われたとき、そして黒い雲で囲まれたときの夕景である。
日の入り後のことであったが、灰色の雲が突然、赤紫色に染まった。このときは、雲からの反射光に我が身も染まったので、当方は何か尋常でない色彩の世界を彷徨う気分になった(午後6時頃)。
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赤紫色の雲の切れ間に見える青空の色も印象的であった。
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夕景のパノラマ合成画像である(広角画像2枚組)。
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なぜ、このように見慣れない色に雲が染まったのであろうか。夕日からの直接光では赤味の強い色の夕焼けが現れる筈である。日の入りのときを過ぎていることからも、この直接光が主役になっている可能性は低い。この時季、当地から眺めると夕日は浅間山方向に沈む(場合によっては、ダイヤモンド浅間が出現する)。浅間山上空にかなり厚い雲が広がっているならば、その雲は夕日で赤く染まるであろう。そして、その雲からの反射光が当地まで届けば、視点の上空の雲はその反射光を受けて穏やかな夕暮れの色調を帯びるだろう。すなわち、今回の夕焼けは夕日からの直接光ではなくて間接光によるものであると思われる。
有難いことに、「たかさん(たかたかのトレッキング)」や「imasさん(重粒子線治療患者の生きた証し)」のgooブログ記事において、20日は浅間山・榛名山方面で上空に広がる厚い雲が夕日で赤く染まったことが示されている。
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午後6時過ぎにて。周囲が暗くなるにつれて、赤紫色の光景は薄紫色のそれに変化した。
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暗くなる寸前にて(午後6時10分頃)、このとき、日の入りは午後5時45分(群馬)であった。
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9月20日、ホワイトバランスは太陽光、1/40-1/60秒、絞りf値 5-7、ISO感度 800-1600にて。
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昨日は、20日とは異なって上空が黒い雲で覆われた。このとき、気象庁ナウカキャスト(レーダー画像)では、当地のみが関東において雨雲で覆われていた。ともかく、日の入り時刻には周囲が暗くなり、20日とは対照的な夕景が現れた(午後5時45分頃)。
黒基調の雲と山並みを額縁とする、穏やかな色調の夕焼け(午後4時50分頃)。
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9月24日、ホワイトバランスは曇天、1/50-1/100秒、絞りf値 9、ISO感度 500にて。