こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

太陽とうろこ雲が織りなす光景、昨日の美しい光環(光冠)

2024-07-19 | 

昨日、この時季においては珍しいほど強い太陽光のもとで青空が広がることがありました。そして、太陽の位置までうろこ雲などの薄い高層雲が流れてきましたとき、太陽の周りに光環(光冠)が現れました。

 

 

太陽の明るさに露出条件をあわせたときの画像です(ISO感度 200、絞り f 値 18、シャッター速度 1/1600 秒)。これまで何度か光環を撮りましたが、昨日の光環は自分にとってチャンピオンデータになるほど美しいものでした。

 

光環が現れるのは太陽光がうろこ雲などを構成している細かい氷の粒によって回折されるからです(回り込むからです)。たとえば、太陽光に含まれている赤系の光(波長の長い光)と青系の光(波長の短い光)との間で回折の程度が異なりますので、これらの光は分離して地上に届くことになります。通常、太陽からの光は分離されないで届きます(白色光として)。

また、太陽光を回折する粒のサイズ、形、そして並ぶ方向が整っているほど、美しい虹色の光環が現れます。その典型的な例はスギ花粉による光環です。当然のことながら、氷粒のサイズと形は花粉においてほど整っていません。

それでも、昨日は長く記録メディアに残しておきたい光環が現れました。いわば奇跡的に、氷粒のサイズなどが整っていたのでしょう。

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ところで、うろこ雲が太陽の位置から移動するにつれて、光環の形は大きく変化しました。雲が浮かんでいない部分において、太陽光は回折されないからです。

 

この後、上空はやや厚めの低層雲で覆われました。そして、上の画像のような光環は現れませんでした。

撮影・現像条件は最初の画像の場合とほぼ同じに設定しています

 

関東地方も梅雨明けになったとのことですが、今日は青空が見えない天気になりました。夕刻に雲間から日差しが届きましたが、光環は現れませんでした。

撮影・現像条件は最初の画像の場合とほぼ同じに設定しています

 

太陽による光環は撮ることによってのみ確認できる美しい自然現象です(直視では視覚機能に重大な障害を招く恐れがあります)。これからも太陽とうろこ雲などが織りなす光景を機会あるごとに追いたいと思っています。

 

ー 7月18、19日、桐生市にて ー

 


早くも花粉光環の出現(2月)

2024-02-26 | 
今日は、早くもスギ花粉が飛散していることを知らせるシグナルとして、花粉光環が現れた。

光環と彩雲






花粉によると思われる光芒(矢印)


毎年のことながら、スギとヒノキ花粉によるアレルギー症状に悩まされる者(自分)にとって、来月中旬まで我慢を強いられる時季が到来した (>_<)。でも、花粉によって現れるこの時季ならではの美しい光環、彩雲、光芒には出会いたい (^o^)。

ところで、花粉症と食物アレルギーの関係にも注意しなければならないことを知り(たとえば、藤田医科大学HP > 医学部、アレルギー疾患対策医療学講座「花粉症と食物アレルギー、Q&A」)、幾分か焦りを感じはじめた。内陸部に住んでいるにもかかわらず寒さを苦手とする者として、暖かくなることを歓迎したいが.... 

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26日午後3時頃、桐生市にて

追加:水平方向に伸びる光芒、そして昨日よりは薄い光環、27日午前9時頃




今春でもっとも美しく撮れた花粉光環(2023年)

2023-04-07 | 
スギやヒノキの花粉を忌み嫌っているが、これらの花粉による大気光学現象「花粉光環」に、当方はレンズをたびたび向けている。 ある成書「嫌われものほど美しい(ナタリー・アンジェ著、相原真理子訳、草思社)」での思いに共感しているからだ。今年は「十年の一度」と言われているほど、多くのスギやヒノキの花粉が飛散している。そして、気象条件が整うと、思わずレンズを向けたくなるような花粉光環が現れている。
 
先月中旬、前日にかなり雨が降った朝、その時季にしては稀なほどの透明な青空に太陽が輝いた。そこで、待ってましたとばかりに、太陽を建物で隠す位置で太陽の方向にレンズを向けた。画像は露出(マニュアル)をマイナス側に設定して撮った結果である。
 

 

カメラのディスプレイに現れた光環の彩りは、これまでに撮った例にくらべて著しく鮮明であった。

 

 

 

 

このときは、サクラのつぼみがまだ開いていなかったが。

 

3月19日、桐生市にて。

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その後、何回か現れたが、光環の彩りは19日のときよりも淡いものであった。スギ花粉の飛散量が減り、ヒノキ花粉のそれが増えたためである。

3月20日

 

太陽光が雲で遮られたときに。花粉光環とともに彩りの濃い彩雲が現れた。

3月30日

 

4月1日にて

 

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♦ スギ花粉には球形の先端にパピラと呼ばれる突起があるので、飛散しているスギ花粉は同じ方向に並びやすい。そのため、回折による太陽光の分光(虹)は目立つようになる。一方、ヒノキ花粉では球形に突起がないので、分光による虹はスギ花粉においてよりも目立たなくなる(ウェザーニュース、2019年3月8日)。

♦ 我が国での森林面積は国土面積の62%である。スギ人工林の面積は森林面積の18%、ヒノキ人工林の面積は森林面積の10%を占めている(林野庁HP)。

♦ ニュース(朝日新聞 2023年4月6日、13版 総合4)から   ー 花粉症「ハクション議連」復活求める声 ー 「過去10年で最大量のスギ花粉の飛散が見込まれているなか、永田町では花粉症対策に取り組む機運がたかまっている。岸田文雄首相が関係閣僚会議の開催を明言し、自民党内ではかつての「ハクション議連」復活を求める声も上がり始めた。以下略 」

 

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光環の撮影では、光学ファインダーを用いないで見当を付けながら試行錯誤を重ねた。眼の損傷を避けるためである。

 

 


今日の花粉光環 (2023年3月)

2023-03-02 | 
今週後半から朝夕は冷たい空気で包まれるが、日中は先月までの厳しい寒さを忘れさせるような暖かい天気が続いている。そして、「十年の一度」との表現がマスコミにたびたび登場しているほど、多くのスギ花粉が飛散しはじめた。当方はスギ花粉を苦手としているが、思わずレンズを向けたくなるような花粉光環がこの時季ならではの大気光学現象として見られるようになった。
 
さて、この日、当地では午後から春一番を思わせるような強い風(4−6 m/sec、北北西)が吹いた。その結果、太陽の周りに虹色の光環が現れた。ちなみに、スギ花粉の飛散量は午後2時頃と夕刻に多くなるといわれている。
 
 
近くの施設で、サンシュユ(山茱萸)の蕾が膨らみはじめたので、これと花粉光環を組み合わせてみた。
 
 
太陽を直接およびファインダーで見ることは危険であるため、この画像はトライアンドエラー(和製英語、Google
翻訳によると trial and error)による結果である。
 
 
蕾のクローズアップ
 
 
サンシュユはミズキ科の落葉小高木であり(高さ五メートル程度)、江戸時代に原産地(中国・朝鮮半島を原産地)から薬用植物として渡来した。花が満開になると木全体が黄金色に見えるのでハルコガネバナ(春黄金花)との別名がある(花の大歳事記、角川書店)。
 
 
電柱に備えられているトランスに太陽を隠して
 
 
花粉光環は他の光環と異なり多重の虹模様になっている(楕円形)。このものは太陽光がスギ花粉(直径 30-40 マイクロメートル(μm))によって回折されるために現れる(1マイクロメートル =0.001ミリメートル(mm))。余談ながら、PM2.5は2.5 マイクロメートル以下の微細粒子状物質である。
 
 
太陽が近くの山林に沈む直前、雲に光環が映るときを待って
 
 
 
 
 
 
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この日の空模様は変化に富んでいた。
 
午前7時頃
 
 
午後5時半頃
 
 
 
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撮影、2日、桐生市にて。
 
 
(公開後、書き加えました。3月4日午前)
 
 

幻日と彩雲、そして夕焼け (今月の絵日記(2023年1月))

2023-01-20 | 

この頃、日中は雲一つ浮かんでいない空模様であっても夕刻が近くなると、冬ならではの雲による光景が現れている。今回アップした画像は一作日に出会った光景である。

 

上空に浮かぶ細長いレンズ状の黒い雲が太陽の方向に流れてきた。そして、太陽の直下付近では、雲の縁が美しい彩りを帯びた。

同時に、鮮やかな虹が太陽と同じ高度の位置に現れた。

 

虹は「幻日(幻日環)」と呼ばれている大気光学現象によるものである。

このものは、太陽光が空気中に浮かぶ小さな氷の粒で屈折されることに起因すると言われている。

 

幻日と太陽(雲による減光で、太陽がそれほど眩しくない状態になった)

 

次いで、うろこ雲がレンズ状の雲の上に現れた。

「レンズ状雲(下層雲)の夕焼け」と「うろこ雲(上層雲)の輝き」(1)

 

「レンズ状雲(下層雲)の夕焼け」と「うろこ雲(上層雲)の輝き」(2)

 

太陽が近くの山に沈む間際では、下層雲の夕焼けが鮮やかになった。

 

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ところで、このときは東方向に現れた帯状の雲も夕日に染まった。

このようなときには、山頂付近の冬木立から月が昇ることを望みたくなるが、今は真夜中にならないと月が昇らない。

 

 

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1月18日午後(夕刻)、桐生市にて。

 

 


雨が止むと現れた、太陽を囲む虹色の輪(光環)(2022年12月)

2022-12-23 | 

今週、関東平野の山際に位置している当地では朝夕の冷え込みが強くなっている。昨日は、明け方から冷たい雨が降り続いた空模様が、昼頃には日差しが室内まで届く状態に変化した。

 

上空を覆っていた厚い雲が去った後、太陽の周りに虹色の輪(光環)が現れた。

 

光環のクローズアップ

 

光環からの光を浴びて、雨で濡れた瓦屋根が幾分か虹色を帯びることもあった。

 

光環は薄い雲を構成している水滴が

太陽光を曲げる(回折する)ためとして説明されている(ウェザーニュース、2020年10月)。

 

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雨が止むと、市街地周囲の山並みが濃い霧雲で包まれた。

 

霧雲が去って

 

 

多分、霧雲が去る過程で、何らかの面白い現象(虹の発生など)が見られたかもしれない。しかし、オンラインでの会合に参加したために、「二兎を追う者は一兎をも得ず」との思いに負けて、当方はその過程を追うことを諦めた(苦笑)

当地において、今日の最高気温は6℃、最低気温 2℃、西北西の風(最大風速)7m/sec、最低湿度 30%(アメダス記録)である。そして、明朝には雪が降るとの予報が出されている。

 

 


虹、 晩秋の磐梯吾妻スカイラインにて(福島県)、 2011年11月(回想)

2022-11-05 | 

車を道路脇に停めて山並みを眺めていたとき、大きな虹がその方向に現れた。この車のドライバーは虹に気づいたであろうか。


磐梯吾妻スカイラインは福島県の吾妻連峰を縫うようにドライブする山岳道路である。全長は 29 km、最高標高は1,622 m、平均標高は 1,350 mであり、沿道には浄土平などのビューポイントがある。

2011年11月上旬、わたくしたちは冬季閉鎖直前の磐梯吾妻スカイラインを経由して福島市から猪苗代・磐梯高原に向かった。大半が霧雨のもとでのドライブになったために、浄土平などでの景色を楽しむことができなかった。しかし、ときには雲間から日差しが沿道の山並みを照らし出すこともあった。


虹は道路沿いからも現れた。

 

虹は、風に押されてわたくしたちの周辺を動き回った。

 

そして、高山(たかやま、1,805 m)の上空に美しい虹が現れた。

 

虹の基部に望遠レンズを向けてみた。

 

虹は、日差しが強くなるともに消えた。美しい夢のような世界から、わたくしたちを呼び戻すように。

 

高山についての案内板から(スカイラインにて)

高山(たかやま): 東吾妻火山群に属し、山頂までシラビソ、コメツガなどが分布して円錐形の美しい山である。

 

虹が消えた後の高山と幕滝。

 

幕滝のクローズアップ。このときは、滝までたどり着く時間的余裕がなかった。

 

 

虹には不思議な力がある。紅葉のときを過ぎたドライブであったが、この虹に出会ったことで、スカイラインでの晩秋の趣を、わたくしたちは深く意識することができた。

 

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スカイラインでの磐梯山方向の景観。ただし、磐梯山は雲の中であった。

 

それでも、葉を落としたシラカンバやダケカンバとカラマツなどの紅葉の対比が美しかった。

 

雲間からの日差しが創り出した光景に惹かれて(1)

 

雲間からの日差しが創り出した光景に惹かれて(2)

 

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前記事(2011年に公開後、非公開化)の改稿(再現像、2022年11月5日)


秋景、「秋晴れ」(2022年)

2022-10-03 | 

気象庁が公表している解説「天気予報で用いる用語」によると、「秋晴れ」は秋のよく晴れた天気とのことである。この時季、高気圧と低気圧が3〜4日位で交互に通過する。高気圧の中心付近では雲がなくなり風も弱くなるので、さわやかな秋晴れとなる(同ホームページから)。

現時点において、当地の天気は薄日が差す状況であるが、昨日までは「秋晴れ」の状態になることがあった。

 

9月29日午前。この日、朝夕においてうろこ雲やひつじ雲で覆われたが、ときに透明で抜けるような青空も現れた。

 

 

昨日(2日)、夕刻での空模様である。

 

透明な空に、羽衣を思わせるような雲が流れてきた(午後5時過ぎ)。

 

夕日で、羽衣は優しい色に染まった(午後5時半頃)。

 

 

余談ながら、当地(桐生)は絹織物の産地である。

 

 

9月29日、10月2日。 ホワイトバランスは太陽光。

 


花粉光環(2022年3月)

2022-03-15 | 

昨日と今日、最高気温が4月下旬から5月上旬のそれに相当する暖かい外気に我が街は包まれた。その暖かさで、庭のミツマタやゲンカイツツジが急に花を開きはじめた。そして、杉花粉の飛散を知らせる現象が花粉アレルギーの持ち主である我が身に起こりはじめた。

 

今日午後、散策中にふと太陽そのものは建物や電柱で隠す位置で太陽の方向を見上げたとき、美しい虹色の光環が現れていることに気づいた。

 

 

光環は、二重、三重以上の多重の虹であった。

虹は杉花粉によって太陽光が回折されて生まれる。そして、花粉の大きさが揃っているために、虹の輪ははっきりとする。

 

花粉光環は花粉が飛散している量が多ければ多いほど、濃くなると言われている。

 

 

事実、風が強く吹き始めると、光環の色は幾分か薄くなった。

電線に虹が写っている。

 

ところで、乱暴なことながら、撮影条件を予め決めて、太陽の輝きにカメラを向けてみた

(シャッタスピード 1/4000秒、眼に対する危険を避けるため、ファインダーは使用していない。)

 

午後3時頃、桐生市にて、EF 70-200 F4L、ホワイトバランスは太陽光。

 

 

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太陽が近くの山林に沈むときに

 

 

 

午後5時頃、桐生市にて、EF 70-200 F4L、ホワイトバランスは太陽光。

 

ダイヤモンド浅間での花粉光環

2016年3月下旬、桐生市にて。

 

 


天候が急に回復したときに現れた、鮮やかな虹、2021年2月

2021-02-16 | 

昨日、急に雨が小降りになり、日差しが近くの山並みを照らし出したとき、虹が山並みの上に現れた。青空になっている部分では見えなかったが、輪の両端付近での彩りは鮮やかであった。また、わたくしたちの視点から、広角パノラマで輪の両端を同時に撮ることができなかったほど、その虹は大きいものであった。

 

虹の右端(東方向)での光景。主虹と副虹が尾根の上に現れている。尾根の高さは250-300 mである。

尾根には、散策コース(金葛遊歩道、桐生市管理)がある。視点から右端の位置までは、徒歩にて約1時間である)。

 

虹を共に眺めてた家人からの注文「青空を入れたアングルで撮って!」を受けて(苦笑)。

 

 

左端(北東方向、車で20分以上かかる位置)での彩りも極めて鮮やかであり、主虹の内側が明るく輝いた。

輝きのパターンは、光の波が虹から発生しているようであった。

虹は、雨粒に当たった太陽光が屈折、反射、屈折されるときに、分光が起こるとして説明される。

内側での輝きは、太陽光が雨粒によって反射されるが、屈折されないためであろう。

撮影時、突風かと思われるほどの強い風が吹いていた(桐生市アメダスデータ、最大瞬間風速 16.8 m(北西)、午後4時43分)。

 

面白いことに、虹は蛇行しているように見える。

この現象は、さらに強い風が山並みの上で吹き、虹の源である雨滴が激しく動いていることを示している(私見)。

また、主虹の内側に薄い虹、過剰虹が写っている。

奥に写っている山頂の標高は1000-1100 mである。

 

雲が次第に去るときを待って。

 

東北東方向にて。虹と雲の組み合わせが、わたくしには印象的であった。

このとき、山並みは日陰に入っていた。

 

撮影、2月15日午後4時40分〜5時、桐生市にて。

 

この時間帯において、関東各地で、大きな虹が見られたと報道されている。

 

夕陽に染まる雲(虹が消えた後にて、午後5時半頃)

 

 


夕日による虹、2019年6月

2019-07-10 | 

オホーツク海高気圧と梅雨前線の停滞によって、当地においても先月下旬から曇りと雨の天候が続いている。それでも、時には僅かの間、朝日や夕日が近くの山並みとその上空を照らすことがある。このときも、突然に雨が小降りになり夕日で東方向が明るくなった。咄嗟に、私は先日放送されたNHK番組「チコちゃんに叱られる」での内容を思い出した。それは、「雨の中で太陽が見えたら太陽の向かって走れ、そして雨から抜けたたとき後を振り返ればそこに虹が見えるだろう。運が良ければ。」である。

窓から東の方向を眺めてみた。運が良かった。東側の山並み(標高、250-300 m)の上空に、大きな虹が現れていた。

 

主虹がこれほどまでにはっきりと現れたのは数年振りである。

 

虹の右端(南側)、副虹も見え始めた。

 

虹の弧(広角 20 mmにて)

 

急に雲が切れて青空が背景になりはじめた。そして、主虹、副虹(外側)そして過剰虹(内側)から成る三重の虹が現れた。過剰虹が現れることは稀であると言われている。

 

夕日に染まる雲への架け橋として。

 

ここでの虹では、赤色が目立ち、そして弧の中も赤味を帯びている。その理由はと聞かれるならば、つぎのように答えるつもりだ。太陽の高度が低くなると、日差しの光路が長くなる。そのため、青い光(波長が短い)は散乱されて、雨滴まであまり届かない。しかし、赤い光(波長が長い)はそれほど散乱されずに雨粒まで届く。だから、赤色が目立つ虹が現れる。この答えならば、チコちゃんに叱られないだろう。もっとも、正解(チコる、番組での造語)ならば、漢字を書かされて閉口することになりそうだ。

さらに条件が整えば、弧とその内側がより赤い虹が現れるに違いない。ともかく、落日の間際に現れる虹には、魅せられるものがある。

 

撮影、6月28日午後7時頃。


光輪の夕日が浅間山に沈む。2016年3月

2016-03-22 | 

何時かは唖然とするほど美しい落日の光景の出会いたい。ところで、春分の頃にはある展望の地から眺めると、夕日が浅間山の山頂に沈む。

昨日は、夕景の妨げとなるような雲は西の空に浮かんでいなかった。展望の地では、知人が撮影の準備をして落日の時を待っていた。そして、知人と私は光輪の夕日が浅間山に沈む光景に遭遇した。

 

夕日が山頂に近づく

 

夕日が山頂に沈む

 

トワイライトタイムにおいて、浅間山などのシルエットが驚くほど美しかった。

浅間山の山頂には噴煙が見える。

左から、剣ヶ峰、浅間山、篭の登山、湯の丸山、浅間隠山、榛名山、草津白根山、そして横手山など。

 

撮影、3月22日夕刻、白葉峠付近にて{群馬県(桐生市)と栃木県(足利市)との県境}